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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
辺境伯領に行きます 3
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フィークス卿は、いたずらっ子のような表情で私を見つめる。このイケメンも、もしかして私を女避けに使おうとしたのかしら?
「フィークス卿、正直に話してね。あなた、モテますよね?」
「マリーベル嬢、ハッキリ聞いてきますね。どちらかと言えばモテる方かと思います。でも、うちの騎士達はみんなモテますよ!」
うん。彼は国内最強の辺境伯領の騎士です!なんて紹介されたら、まあ、ステキ!ってなるよね。特に街中にいる平民のお姉様方は、高級取りのイケメン騎士っていったら、憧れるだろうし。
「モテるのは分かります。かっこいいし、優しいし、強いし、ステキだし。でもね、だからと言って私を女避けに使わないように、お願いしますわね!」
あれっ?フィークス卿は下を向いてしまった。
「くっ、くっ。女避けになんてしてないけど…。始めは私を褒めてくれる言葉ですごく嬉しかったのに、女避けって…。」
そんなに笑わなくても。
「でも、さっきの店員さんはガッカリしていたから、フィークス卿が好きなのかと思って。」
「自分に好意を示してくれているからといって、無理に機嫌を取る必要はないと思うよ。」
「成る程…、無駄に期待させないということですか。モテる男はすごいのですね。勉強になりました。そう言えば、フィークス卿は、恋人とか婚約者とかいるのですか?もしいたら、今日は私なんかに付き合わせてしまって、大丈夫でした?」
「男爵家の次男が、婚約者なんていないですよ。恋人もいないです。…安心しましたか?」
「そうですかー。モテそうだから、いるのかと思っていました。もし恋人がいて、私達が2人でいるところを見られたら、修羅場が待っているなぁと思って。安心しました。」
そんな話をしていると、料理が運ばれてくる。今日の日替わりは、ビーフシチューとふわふわのパンにサラダらしい。さすが、オススメの店ね。美味しいわ!
「フィークス卿、とっても美味しいです。連れて来てくれて、ありがとうございます。」
ああ、幸せだわ!
「……それは、良かった。また来ましょう。」
「はい。また連れて来てくださいね。」
町を自由に歩いて、好きな店で食事とか、この世界に生まれてからは、そんな機会はなかったから、すごく楽しい。
フィークス卿は、ランチをご馳走してくれた。割り勘でと言ったのに、せっかく遠くから来てくれたから、ご馳走させて欲しいと。
かわいい店員さんは、私を見る目が死んでいた。睨まれるかと思っていたが、死んだ目で見られるのも、苦しいわね。フィークス卿は、そんなのはお構いなしに、会計を済ませると、私の手を繋いで店を出るのであった。店員さん、ごめん!私はあと数日で帰るからね。
その後も街中を色々と散策して、満足する私。すれ違うお姉様から、睨まれることもあるが、気にするのはやめよう。この隣のイケメン騎士は、街中に沢山のファンがいるということが分かったので、話のネタになりそうで、なんか面白いからね。あとでレジーナやおじ様に、街中でフィークス卿のファンに、沢山会ったことを報告しよう。ふふっ!
明後日には、私はフォーレス侯爵領に帰る。そして今夜は、辺境伯閣下主催の夜会がある日だ。跡取りのレジーナがデビュタントを迎えたので、辺境伯の分家や親戚、近くの領地の貴族達を招待して、お披露目するらしい。
レジーナ、頑張ってね!と言うと、貴女も出るのよと命令される私。夜会のドレスやアクセサリーは、おば様が用意してくれていた。マジか!サイズは、お母様に手紙を出して聞いてくれていたようだ。何から何まで、スミマセン。
朝からメイド達がやって来て、全身磨かれる私。いや主人公は、レジーナだから、私はそこまでしなくてもいいのにと言ったら、お嬢様も主人公ですわ、とメイド達が殺気だっている。あっ!はい。頑張ります。
そして、磨かれた私は、青空のようなブルーのドレスを着せてもらう。レジーナが私の好みを、おば様に伝えておいてくれたらしい。お母様に任せたら、フリフリに大量のリボンでピンクのドレスにされちゃうわよ、とレジーナが言っていた。おば様はかわいいのがお好みだものね。
メイド達は、準備が終わるとおば様を呼ぶ。
「まあ!マリー綺麗よ。やっぱりレジーの言う通りにブルーのドレスが似合っているわね。」
うん!おば様は、もう私の親族の1人だわ。
「おば様、素敵なドレス、ありがとうございました。」
「いいのよ。マリー、またうちに遊びに来てね。貴女は、うちの娘の1人なのだから。」
「はい。私もここが大好きな場所です。おば様、本当にありがとうございました。」
「ふふっ。マリーは綺麗だから、今夜はみんなビックリするわね。フィークス卿の側を離れちゃダメよ。」
おば様と話をしていると、レジーナの準備が終わったらしく、メイドが呼びに来る。おば様と一緒にレジーナの部屋に行くと、赤のマーメイドラインのドレスを着たレジーナがいる。背が高くて、モデルのような美人だから着こなせるんだよね。
「レジーナ、綺麗ね!すごい似合っているわ!」
今日の主人公なのだから、目立つし、いいと思う。
「マリーも、綺麗よ!私のセンスは素晴らしいでしょ?お母様?」
「そうね。お母様はどうしても、かわいいデザインにしてしまうけど、マリーのドレスはレジーナの言う通りにして良かったわ。ふふっ。赤と青で、いい組み合わせだわ!今日は2人が主人公だからね。頑張ってちょうだい!」
おば様、私はその他大勢の1人でいいのです。そんなおば様は、急に何かを思い出したようで、怖い笑みを浮かべる。
「マリー、言い忘れていたのだけど。今日の夜会に、うちのかなり遠縁の男爵夫人がくるのだけどね。とても問題がある夫人なの。もしかしたら、綺麗な貴女を僻んで、絡んだり、何か粗相をするかもしれないわ。もしそんな事があったら、私達が助けに行くまでは、悲劇のヒロインみたいに泣き真似でもして、待っていてくれない?」
「はぁ。分かりました。しかし、男爵夫人?が私みたいな小娘にいちいち絡んで来るのでしょうか?」
「マリーには絡むと思うわ。本当は今日も呼びたくないけど、なかなか夜会に出れる家ではないみたいで。この時期に毎年行っているうちの夜会だけは、出たいみたい。招待状を出さなくても、親戚だからと言って来るのよ。いいわね?悲劇のヒロインよ。よろしく!」
隣のレジーナも腹黒の笑みを見せる。
囮になれってことかな?辺境伯家みたいな名家でも、身内で色々あるのかー。
レジーナやおじ様・おば様は会場の入り口で、ゲストをお出迎えするから、先に向かうようだ。マリーはフィークス卿がもうすぐ来るから、2人で来てねとおば様に言われたので、部屋で待つ私。すると、メイドがフィークス卿が来た事を知らせてくれる。部屋に入って来たフィークス卿は、黒い正装の騎士服を着ている。デビュタントの時も思ったけど、とっても似合っているよね!
「フィークス卿、正装の騎士服がとても似合っていて、かっこいいですね。」
「マリーベル嬢、いつも褒め過ぎです。貴女の方こそ、とても美しい。」
フィークス卿は、真面目顔で私をじっと見つめる。今まで、優しい兄のようだと思っていたのに、そんな顔で見られたら…。
彼はわたしの前でスッと跪く。
「マリーベル嬢。美しい貴女をエスコートする栄光を、私に下さいませんか?」
私の心臓がとても煩い。でも、なんか嬉しいかも。
「はい。喜んで。」
フィークス卿にエスコートされ、楽しい夜会に向かう私。この後、豪華メンバーに絡まれるなんて、まだ知らないのであった。
「フィークス卿、正直に話してね。あなた、モテますよね?」
「マリーベル嬢、ハッキリ聞いてきますね。どちらかと言えばモテる方かと思います。でも、うちの騎士達はみんなモテますよ!」
うん。彼は国内最強の辺境伯領の騎士です!なんて紹介されたら、まあ、ステキ!ってなるよね。特に街中にいる平民のお姉様方は、高級取りのイケメン騎士っていったら、憧れるだろうし。
「モテるのは分かります。かっこいいし、優しいし、強いし、ステキだし。でもね、だからと言って私を女避けに使わないように、お願いしますわね!」
あれっ?フィークス卿は下を向いてしまった。
「くっ、くっ。女避けになんてしてないけど…。始めは私を褒めてくれる言葉ですごく嬉しかったのに、女避けって…。」
そんなに笑わなくても。
「でも、さっきの店員さんはガッカリしていたから、フィークス卿が好きなのかと思って。」
「自分に好意を示してくれているからといって、無理に機嫌を取る必要はないと思うよ。」
「成る程…、無駄に期待させないということですか。モテる男はすごいのですね。勉強になりました。そう言えば、フィークス卿は、恋人とか婚約者とかいるのですか?もしいたら、今日は私なんかに付き合わせてしまって、大丈夫でした?」
「男爵家の次男が、婚約者なんていないですよ。恋人もいないです。…安心しましたか?」
「そうですかー。モテそうだから、いるのかと思っていました。もし恋人がいて、私達が2人でいるところを見られたら、修羅場が待っているなぁと思って。安心しました。」
そんな話をしていると、料理が運ばれてくる。今日の日替わりは、ビーフシチューとふわふわのパンにサラダらしい。さすが、オススメの店ね。美味しいわ!
「フィークス卿、とっても美味しいです。連れて来てくれて、ありがとうございます。」
ああ、幸せだわ!
「……それは、良かった。また来ましょう。」
「はい。また連れて来てくださいね。」
町を自由に歩いて、好きな店で食事とか、この世界に生まれてからは、そんな機会はなかったから、すごく楽しい。
フィークス卿は、ランチをご馳走してくれた。割り勘でと言ったのに、せっかく遠くから来てくれたから、ご馳走させて欲しいと。
かわいい店員さんは、私を見る目が死んでいた。睨まれるかと思っていたが、死んだ目で見られるのも、苦しいわね。フィークス卿は、そんなのはお構いなしに、会計を済ませると、私の手を繋いで店を出るのであった。店員さん、ごめん!私はあと数日で帰るからね。
その後も街中を色々と散策して、満足する私。すれ違うお姉様から、睨まれることもあるが、気にするのはやめよう。この隣のイケメン騎士は、街中に沢山のファンがいるということが分かったので、話のネタになりそうで、なんか面白いからね。あとでレジーナやおじ様に、街中でフィークス卿のファンに、沢山会ったことを報告しよう。ふふっ!
明後日には、私はフォーレス侯爵領に帰る。そして今夜は、辺境伯閣下主催の夜会がある日だ。跡取りのレジーナがデビュタントを迎えたので、辺境伯の分家や親戚、近くの領地の貴族達を招待して、お披露目するらしい。
レジーナ、頑張ってね!と言うと、貴女も出るのよと命令される私。夜会のドレスやアクセサリーは、おば様が用意してくれていた。マジか!サイズは、お母様に手紙を出して聞いてくれていたようだ。何から何まで、スミマセン。
朝からメイド達がやって来て、全身磨かれる私。いや主人公は、レジーナだから、私はそこまでしなくてもいいのにと言ったら、お嬢様も主人公ですわ、とメイド達が殺気だっている。あっ!はい。頑張ります。
そして、磨かれた私は、青空のようなブルーのドレスを着せてもらう。レジーナが私の好みを、おば様に伝えておいてくれたらしい。お母様に任せたら、フリフリに大量のリボンでピンクのドレスにされちゃうわよ、とレジーナが言っていた。おば様はかわいいのがお好みだものね。
メイド達は、準備が終わるとおば様を呼ぶ。
「まあ!マリー綺麗よ。やっぱりレジーの言う通りにブルーのドレスが似合っているわね。」
うん!おば様は、もう私の親族の1人だわ。
「おば様、素敵なドレス、ありがとうございました。」
「いいのよ。マリー、またうちに遊びに来てね。貴女は、うちの娘の1人なのだから。」
「はい。私もここが大好きな場所です。おば様、本当にありがとうございました。」
「ふふっ。マリーは綺麗だから、今夜はみんなビックリするわね。フィークス卿の側を離れちゃダメよ。」
おば様と話をしていると、レジーナの準備が終わったらしく、メイドが呼びに来る。おば様と一緒にレジーナの部屋に行くと、赤のマーメイドラインのドレスを着たレジーナがいる。背が高くて、モデルのような美人だから着こなせるんだよね。
「レジーナ、綺麗ね!すごい似合っているわ!」
今日の主人公なのだから、目立つし、いいと思う。
「マリーも、綺麗よ!私のセンスは素晴らしいでしょ?お母様?」
「そうね。お母様はどうしても、かわいいデザインにしてしまうけど、マリーのドレスはレジーナの言う通りにして良かったわ。ふふっ。赤と青で、いい組み合わせだわ!今日は2人が主人公だからね。頑張ってちょうだい!」
おば様、私はその他大勢の1人でいいのです。そんなおば様は、急に何かを思い出したようで、怖い笑みを浮かべる。
「マリー、言い忘れていたのだけど。今日の夜会に、うちのかなり遠縁の男爵夫人がくるのだけどね。とても問題がある夫人なの。もしかしたら、綺麗な貴女を僻んで、絡んだり、何か粗相をするかもしれないわ。もしそんな事があったら、私達が助けに行くまでは、悲劇のヒロインみたいに泣き真似でもして、待っていてくれない?」
「はぁ。分かりました。しかし、男爵夫人?が私みたいな小娘にいちいち絡んで来るのでしょうか?」
「マリーには絡むと思うわ。本当は今日も呼びたくないけど、なかなか夜会に出れる家ではないみたいで。この時期に毎年行っているうちの夜会だけは、出たいみたい。招待状を出さなくても、親戚だからと言って来るのよ。いいわね?悲劇のヒロインよ。よろしく!」
隣のレジーナも腹黒の笑みを見せる。
囮になれってことかな?辺境伯家みたいな名家でも、身内で色々あるのかー。
レジーナやおじ様・おば様は会場の入り口で、ゲストをお出迎えするから、先に向かうようだ。マリーはフィークス卿がもうすぐ来るから、2人で来てねとおば様に言われたので、部屋で待つ私。すると、メイドがフィークス卿が来た事を知らせてくれる。部屋に入って来たフィークス卿は、黒い正装の騎士服を着ている。デビュタントの時も思ったけど、とっても似合っているよね!
「フィークス卿、正装の騎士服がとても似合っていて、かっこいいですね。」
「マリーベル嬢、いつも褒め過ぎです。貴女の方こそ、とても美しい。」
フィークス卿は、真面目顔で私をじっと見つめる。今まで、優しい兄のようだと思っていたのに、そんな顔で見られたら…。
彼はわたしの前でスッと跪く。
「マリーベル嬢。美しい貴女をエスコートする栄光を、私に下さいませんか?」
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「はい。喜んで。」
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