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南国へ国外逃亡できたよ
異国の学園
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担任の先生に連れられ、教室に入る私。私が入ると一瞬ザワっととする。
「編入生を紹介しますから、お静かに!」
今回は、貫禄のあるおばちゃん先生が担任だ。
「皆様と学友になるコリンズ伯爵令嬢です。どうか皆さん、親切にしてあげて下さい。コリンズ伯爵令嬢、ご挨拶して下さる?」
「マリア・コリンズです。皆様、どうぞよろしくお願い致します。」
カーテシーで挨拶をする私。みんなじっと私を見ているわね。第一印象が大切だから、気をつけよう。
「席は窓側の後ろしか空いてないのですけど、よろしいかしら?」
「はい。ありがとうございます。」
愛想良く、先生に微笑む。窓側の後ろの席なんて最高ね。
「隣の席のトレス伯爵令嬢は、色々と教えてあげて下さい。」
「はい。」
席に移動し、隣の席のトレス伯爵令嬢にも挨拶をする。
「よろしくお願い致しますわ。」
「こちらこそ、よろしく。」
サバサバした感じの赤髪が綺麗な令嬢だった。
伯爵家に引っ越した後にすぐ、家庭教師を付けてもらえた私。この国の主要な教科を中心に勉強を見てもらう。歴史や地理などの社会みたいな教科以外は、自国の学習内容と変わらないようで、家庭教師からは問題なしと言われ、南国の貴族学園に編入することになったのだ。編入試験はあっさりパスできたようで、Aクラスに入ることになる。
クラスの雰囲気は悪くはないと思う。ただ、令嬢が10人いて、残りの20人位は令息だった。成績順でクラス分けしているとは聞いていたが。
この国の貴族のことはまだ知らないことばかりだから、あまり目立たずにいこう。
授業はそこまで大変ではなかった。恐らく、聖女子学園が厳しすぎたんだよね。
隣のトレス伯爵令嬢は気さくで、話しやすい方だったのですぐに打ち解けた。リーナって呼んでと言ってくれ、私もリアと呼んでもらう事にした。リーナは元々仲の良かった友人達も紹介してくれる。同じ伯爵令嬢のリズと、侯爵令嬢のサーラだ。リーナの友達だけあって、二人も話しやすくて助かった。
この学園は貴族学園と言っても、裕福な商家の平民や、学力の高い平民の方も多く在籍しているという。身分を笠に着て、いじめたりすると厳しく注意されるらしく、学園内で下位の貴族がバカにされたりとかはないらしい。ただ、やはり高位の貴族令息はモテると言っていた。なるほどねぇ。
昼休みにレストランでランチをした後、リーナ達が学園の中を案内してくれる。貴族学園だけあって、豪華で綺麗ね。
あと少しで学年末のテストがあるらしく、中庭のベンチや図書室などで勉強をしている生徒を多く見かけた。私も本気でやらないと、コリンズ伯爵家の恥になってしまうから、今日から気合いを入れてやらないとね。
先生にテスト範囲を聞き、放課後は図書館に通い、聖女学園の時のようにガリ勉になる私。他の生徒たちがどれくらいの学力なのか分からないからこそ、不安なのだ。
でも、自国でヤンデレ達や悪役令嬢に怯えて過ごしてきた日々よりは、充実していると思う。この先、オスカー様ともどうなるのか分からないからね。いざと言う時、卒業後に良いところに就職出来そうなくらいの成績はキープしておきたいのだ。
帰宅した後も、ひたすらガリ勉。伯爵夫人には、あまり無理しないでいいのよとは言われるが。でも、やる時はやらないとね。自分の未来の為なのよ!
そして、学年末のテストを受ける。思っていたよりも出来たかな。クラスで真ん中よりは前だとは思うけど。
結果は上位20人まで張り出されるようだ。学年は250人近くいると思われるから、上位20人に入るのは難しいかもな。優秀な平民の方が多そうだしね。だから、特に張り出されたところをすぐに見に行かなかった。今行っても混んでるしね。リーナ達も、そんなスタンスらしく、今は混んでるからクッキーでも食べてから行く?とか言って、クッキーをくれた。いいわね、このテキトーな感じ。4人で楽しくクッキーを食べていると、クラスの子息達がチラチラ見ている。令嬢達とは話をするが、子息とはまだ交流してしてないから、気にしてらんないわ。
そろそろ見てくる?ってなり、張り出されているホールまで見に行く私達。すると、サーラが声を上げる!
「リア!1位じゃないの!凄いわ。やったわね!」
ガリ勉が報われたようだ。ホッとする私に対して、なぜか大喜びするリーナ達。何故だろう?偶々なのに。しかも、リーナ達も上位に入っている。さっきのクッキーを食べて行こうって言ったのは、あなた達は余裕だったからなのね。そして、知らない令息や令嬢にチラチラ見られて嫌なので、さっさと教室に戻る私達であった。
教室に戻ると、1人の令息にジロっと見られる。なんだアイツ?アラサーのスルースキル舐めんなよ。見なかったフリをする私。クスクス笑う、サーラとリーナとリズ。
「あの令息、宰相の嫡男で今まで1位だったんだけど、悔しいのね。ふふっ!ああ、スッキリしたわ。」
「自分が1番で、令嬢は馬鹿ばっかとか言って、バカにしていたからね。バカにしていた令嬢に負けたから、死ぬほど悔しいと思うわ。」
「リア!私達の恨みを晴らしてくれてありがとう。ふふっ。」
3人の笑いが黒く見えるぞ。でも、そういうことか。宰相子息でも、シリル様とは全然違うのね。結婚したら、モラハラになりそうなタイプだわ。関わらないようにしよう。
私はその令息とは、とにかく離れて生活することにした。もし義兄がいたら、癖のある令息が近づかないように守ってくれただろうな。何でヤンデレなんだろう…?寂しくなる気持ちを誤魔化すように、勉強に没頭する私であった。
そして、テストは実技試験もある。芸術関係とダンス。それに魔法か剣術の選択教科だ。
芸術は、楽器演奏会か絵画や刺繍の中から選ぶ。私は副業でやっていた刺繍を選択してみた。評価する先生の好みが分からないから、無難に花の刺繍をしてみた。変化を持たせるつもりで、小さめの花をお花畑をイメージして、少し複雑にして刺繍した。これが結構評判が良かったようなので、嬉しかった。
ダンスは、オスカー様の伯母様に習っていたので、問題は無かった。
魔法か剣術の選択では、魔法を選択した。私の生まれた国は、他国から魔法大国と言われるだけあって、そこの国出身の私は、他の生徒よりも魔力がかなり強いらしい。先生もビックリしていた。攻撃魔法として、氷や炎の魔法を見せたら、褒められたので安心した。
実技のテストも1位になれた私は、また宰相の子息に睨まれるのであった。
男の嫉妬は怖いから、近づかないぞー!
全てのテストを終えたある日。夕食時に伯爵夫妻がニコニコして私を見ている。
「マリアの成績表が今日届いたわよ!凄いわね。首席だなんて!」
「よく頑張ったよ!あの宰相の子息に勝ったのだろう?うちの娘は美しいだけじゃなくて、こんなに優秀だなんて。自慢の娘だよ!」
ああ、学園から郵送で届いたのか。宰相の子息に睨まれて困ってますよ、とは言えないけどね。
「ありがとうございます。勉強しやすい環境を与えてくださった、伯爵様と奥様のおかげでございます。」
「私達は特に何もしてないわよ。マリアが努力した結果ね。それと…、そろそろお父様とお母様って呼んで欲しいわ!」
「そうだね。私達は、マリアを大切な家族として見ているのだから、お父様と呼んでくれたら嬉しい。エルもお兄様と呼ばれたいだろう?」
寡黙な息子に振らなくても。
「………そうですね。」
そんな風には見えないのですが…。
「そのように言ってくださって、とても嬉しく思います。これからは、お父様・お母様・お兄様と呼ばせて頂きます。」
伯爵夫妻は話し易いタイプだからいいのだけど、このお兄様?はあまり関わりたくないってオーラが出ているような気がする。空気を読むアラサーは、あまり関わりませんからね。安心して下さい。
「編入生を紹介しますから、お静かに!」
今回は、貫禄のあるおばちゃん先生が担任だ。
「皆様と学友になるコリンズ伯爵令嬢です。どうか皆さん、親切にしてあげて下さい。コリンズ伯爵令嬢、ご挨拶して下さる?」
「マリア・コリンズです。皆様、どうぞよろしくお願い致します。」
カーテシーで挨拶をする私。みんなじっと私を見ているわね。第一印象が大切だから、気をつけよう。
「席は窓側の後ろしか空いてないのですけど、よろしいかしら?」
「はい。ありがとうございます。」
愛想良く、先生に微笑む。窓側の後ろの席なんて最高ね。
「隣の席のトレス伯爵令嬢は、色々と教えてあげて下さい。」
「はい。」
席に移動し、隣の席のトレス伯爵令嬢にも挨拶をする。
「よろしくお願い致しますわ。」
「こちらこそ、よろしく。」
サバサバした感じの赤髪が綺麗な令嬢だった。
伯爵家に引っ越した後にすぐ、家庭教師を付けてもらえた私。この国の主要な教科を中心に勉強を見てもらう。歴史や地理などの社会みたいな教科以外は、自国の学習内容と変わらないようで、家庭教師からは問題なしと言われ、南国の貴族学園に編入することになったのだ。編入試験はあっさりパスできたようで、Aクラスに入ることになる。
クラスの雰囲気は悪くはないと思う。ただ、令嬢が10人いて、残りの20人位は令息だった。成績順でクラス分けしているとは聞いていたが。
この国の貴族のことはまだ知らないことばかりだから、あまり目立たずにいこう。
授業はそこまで大変ではなかった。恐らく、聖女子学園が厳しすぎたんだよね。
隣のトレス伯爵令嬢は気さくで、話しやすい方だったのですぐに打ち解けた。リーナって呼んでと言ってくれ、私もリアと呼んでもらう事にした。リーナは元々仲の良かった友人達も紹介してくれる。同じ伯爵令嬢のリズと、侯爵令嬢のサーラだ。リーナの友達だけあって、二人も話しやすくて助かった。
この学園は貴族学園と言っても、裕福な商家の平民や、学力の高い平民の方も多く在籍しているという。身分を笠に着て、いじめたりすると厳しく注意されるらしく、学園内で下位の貴族がバカにされたりとかはないらしい。ただ、やはり高位の貴族令息はモテると言っていた。なるほどねぇ。
昼休みにレストランでランチをした後、リーナ達が学園の中を案内してくれる。貴族学園だけあって、豪華で綺麗ね。
あと少しで学年末のテストがあるらしく、中庭のベンチや図書室などで勉強をしている生徒を多く見かけた。私も本気でやらないと、コリンズ伯爵家の恥になってしまうから、今日から気合いを入れてやらないとね。
先生にテスト範囲を聞き、放課後は図書館に通い、聖女学園の時のようにガリ勉になる私。他の生徒たちがどれくらいの学力なのか分からないからこそ、不安なのだ。
でも、自国でヤンデレ達や悪役令嬢に怯えて過ごしてきた日々よりは、充実していると思う。この先、オスカー様ともどうなるのか分からないからね。いざと言う時、卒業後に良いところに就職出来そうなくらいの成績はキープしておきたいのだ。
帰宅した後も、ひたすらガリ勉。伯爵夫人には、あまり無理しないでいいのよとは言われるが。でも、やる時はやらないとね。自分の未来の為なのよ!
そして、学年末のテストを受ける。思っていたよりも出来たかな。クラスで真ん中よりは前だとは思うけど。
結果は上位20人まで張り出されるようだ。学年は250人近くいると思われるから、上位20人に入るのは難しいかもな。優秀な平民の方が多そうだしね。だから、特に張り出されたところをすぐに見に行かなかった。今行っても混んでるしね。リーナ達も、そんなスタンスらしく、今は混んでるからクッキーでも食べてから行く?とか言って、クッキーをくれた。いいわね、このテキトーな感じ。4人で楽しくクッキーを食べていると、クラスの子息達がチラチラ見ている。令嬢達とは話をするが、子息とはまだ交流してしてないから、気にしてらんないわ。
そろそろ見てくる?ってなり、張り出されているホールまで見に行く私達。すると、サーラが声を上げる!
「リア!1位じゃないの!凄いわ。やったわね!」
ガリ勉が報われたようだ。ホッとする私に対して、なぜか大喜びするリーナ達。何故だろう?偶々なのに。しかも、リーナ達も上位に入っている。さっきのクッキーを食べて行こうって言ったのは、あなた達は余裕だったからなのね。そして、知らない令息や令嬢にチラチラ見られて嫌なので、さっさと教室に戻る私達であった。
教室に戻ると、1人の令息にジロっと見られる。なんだアイツ?アラサーのスルースキル舐めんなよ。見なかったフリをする私。クスクス笑う、サーラとリーナとリズ。
「あの令息、宰相の嫡男で今まで1位だったんだけど、悔しいのね。ふふっ!ああ、スッキリしたわ。」
「自分が1番で、令嬢は馬鹿ばっかとか言って、バカにしていたからね。バカにしていた令嬢に負けたから、死ぬほど悔しいと思うわ。」
「リア!私達の恨みを晴らしてくれてありがとう。ふふっ。」
3人の笑いが黒く見えるぞ。でも、そういうことか。宰相子息でも、シリル様とは全然違うのね。結婚したら、モラハラになりそうなタイプだわ。関わらないようにしよう。
私はその令息とは、とにかく離れて生活することにした。もし義兄がいたら、癖のある令息が近づかないように守ってくれただろうな。何でヤンデレなんだろう…?寂しくなる気持ちを誤魔化すように、勉強に没頭する私であった。
そして、テストは実技試験もある。芸術関係とダンス。それに魔法か剣術の選択教科だ。
芸術は、楽器演奏会か絵画や刺繍の中から選ぶ。私は副業でやっていた刺繍を選択してみた。評価する先生の好みが分からないから、無難に花の刺繍をしてみた。変化を持たせるつもりで、小さめの花をお花畑をイメージして、少し複雑にして刺繍した。これが結構評判が良かったようなので、嬉しかった。
ダンスは、オスカー様の伯母様に習っていたので、問題は無かった。
魔法か剣術の選択では、魔法を選択した。私の生まれた国は、他国から魔法大国と言われるだけあって、そこの国出身の私は、他の生徒よりも魔力がかなり強いらしい。先生もビックリしていた。攻撃魔法として、氷や炎の魔法を見せたら、褒められたので安心した。
実技のテストも1位になれた私は、また宰相の子息に睨まれるのであった。
男の嫉妬は怖いから、近づかないぞー!
全てのテストを終えたある日。夕食時に伯爵夫妻がニコニコして私を見ている。
「マリアの成績表が今日届いたわよ!凄いわね。首席だなんて!」
「よく頑張ったよ!あの宰相の子息に勝ったのだろう?うちの娘は美しいだけじゃなくて、こんなに優秀だなんて。自慢の娘だよ!」
ああ、学園から郵送で届いたのか。宰相の子息に睨まれて困ってますよ、とは言えないけどね。
「ありがとうございます。勉強しやすい環境を与えてくださった、伯爵様と奥様のおかげでございます。」
「私達は特に何もしてないわよ。マリアが努力した結果ね。それと…、そろそろお父様とお母様って呼んで欲しいわ!」
「そうだね。私達は、マリアを大切な家族として見ているのだから、お父様と呼んでくれたら嬉しい。エルもお兄様と呼ばれたいだろう?」
寡黙な息子に振らなくても。
「………そうですね。」
そんな風には見えないのですが…。
「そのように言ってくださって、とても嬉しく思います。これからは、お父様・お母様・お兄様と呼ばせて頂きます。」
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