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婚約解消に至るまで 2
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「ルイス様ぁ。」
ある日、涙を流したリリーナに呼び止められる。
「どうしたんだ?何で泣いているんだ?」
また誰かに嫌がらせでもされたのか?
「グスッ、グスッ…。ルイス様は婚約者がいるのですか?」
「ああ。それがどうした?」
「そうだったのですね…。そうとは知らずに、すみませんでした。
実は、知らない人達に、ルイス様には婚約者がいるのに、馴れ馴れしくするのはおかしいと怒られてしまいました。本当にごめんなさい。」
「それは私が決めることであって、知り合いでもない人間が口を挟むことではない。気にするな。」
「グスン。ルイス様、私は貧乏な男爵家だから虐められて、友達が少ないのです。だから、ルイス様が仲良くしてくれたのが嬉しくて…。」
「ああ。これからも仲良くするから、そんなに泣くな。」
泣き虫で、どこか庇護欲が掻き立てられるリリーナを、私が守ってあげたいと思ってしまった。
その気持ちは日に日に強くなり、私がリリーナに恋をしていることに気付くのに、時間はかからなかった。
気付くと私は3年生に進級していた。そして、婚約者のアリスが1年生として入学してくる。
アリスは私とリリーナが親しくしていても、何も言って来ることはなかった。ただ、何となく傷付いたような顔をしていたような気がする。
「ルイス!もういい加減にしろ。お前のしていることは最低だ。」
「あのリリーナって女は2年の中でかなり評判が悪いぞ。婚約者のいる男に纏わりつく尻軽だって。関わらない方がいい。」
「ああ。聞いた話だと、纏まりつかれた令息の婚約者達から注意を受けると、すぐ被害者ぶって、虐められたから慰めてと言い寄るらしい。
ルイスも気を付けろ。婚約者が可哀想だ。」
噂話だけを信じて、リリーナを悪く言うとは。
リリーナは気さくで人懐っこくて、可愛らしいから僻まれているだけだ。
「そんなことない。リリーナが可愛いから、他の令嬢に僻まれているだけだ。あの子はいい子だ。」
友人達から何度も注意をされるが、私がその言葉に耳を傾けずにいたら、友人達は何も言って来なくなった。
そんな時だった…。
「ルイス様ぁ。グスッ、グスッ。」
泣きながら私のクラスまで来たリリーナ。何があったんだ?
「リリーナ?何があった?」
リリーナは目をウルウルさせて、私を上目遣いでじっと見つめる。
「ルイス様。ごめんなさい。私は迷惑だったのですね。」
「リリーナ、何を言ってるんだ?君が迷惑だなんて思っていない。また誰かに何かを言われたのか?」
「実は、さっきルイス様の婚約者の方に呼ばれまして…。ルイス様が迷惑しているから付き纏わないでと言われました。
グスン。ごめんなさい。私、ルイス様が優しいからと甘えてました。」
アリーがそんなことを言うのか?あの穏やかなアリーが?信じられない。
もしかしたら、私がリリーナと一緒にいるのを何度か見られているから、注意をしたのかもしれない。
「リリーナ、それは私からアリーに聞いてみるから、気にするな。」
「ルイス様、ありがとうございます。私は優しいルイス様が大好きです。」
「リリーナ…。」
私達のそのやり取りを、クラスメイトや親友達が白い目で見ていることに、愚かな私は気が付いていなかった。
その日から、じっくりと考えてみた。
婚約者がいる身で他の令嬢と仲良くしている私は、責められてもおかしくはないのだ。
アリーに対しても、リリーナに対しても、私のしていることは誠実ではない。
ケジメをつけよう。
そして私は、アリーに婚約解消を申し出るのであった。
ある日、涙を流したリリーナに呼び止められる。
「どうしたんだ?何で泣いているんだ?」
また誰かに嫌がらせでもされたのか?
「グスッ、グスッ…。ルイス様は婚約者がいるのですか?」
「ああ。それがどうした?」
「そうだったのですね…。そうとは知らずに、すみませんでした。
実は、知らない人達に、ルイス様には婚約者がいるのに、馴れ馴れしくするのはおかしいと怒られてしまいました。本当にごめんなさい。」
「それは私が決めることであって、知り合いでもない人間が口を挟むことではない。気にするな。」
「グスン。ルイス様、私は貧乏な男爵家だから虐められて、友達が少ないのです。だから、ルイス様が仲良くしてくれたのが嬉しくて…。」
「ああ。これからも仲良くするから、そんなに泣くな。」
泣き虫で、どこか庇護欲が掻き立てられるリリーナを、私が守ってあげたいと思ってしまった。
その気持ちは日に日に強くなり、私がリリーナに恋をしていることに気付くのに、時間はかからなかった。
気付くと私は3年生に進級していた。そして、婚約者のアリスが1年生として入学してくる。
アリスは私とリリーナが親しくしていても、何も言って来ることはなかった。ただ、何となく傷付いたような顔をしていたような気がする。
「ルイス!もういい加減にしろ。お前のしていることは最低だ。」
「あのリリーナって女は2年の中でかなり評判が悪いぞ。婚約者のいる男に纏わりつく尻軽だって。関わらない方がいい。」
「ああ。聞いた話だと、纏まりつかれた令息の婚約者達から注意を受けると、すぐ被害者ぶって、虐められたから慰めてと言い寄るらしい。
ルイスも気を付けろ。婚約者が可哀想だ。」
噂話だけを信じて、リリーナを悪く言うとは。
リリーナは気さくで人懐っこくて、可愛らしいから僻まれているだけだ。
「そんなことない。リリーナが可愛いから、他の令嬢に僻まれているだけだ。あの子はいい子だ。」
友人達から何度も注意をされるが、私がその言葉に耳を傾けずにいたら、友人達は何も言って来なくなった。
そんな時だった…。
「ルイス様ぁ。グスッ、グスッ。」
泣きながら私のクラスまで来たリリーナ。何があったんだ?
「リリーナ?何があった?」
リリーナは目をウルウルさせて、私を上目遣いでじっと見つめる。
「ルイス様。ごめんなさい。私は迷惑だったのですね。」
「リリーナ、何を言ってるんだ?君が迷惑だなんて思っていない。また誰かに何かを言われたのか?」
「実は、さっきルイス様の婚約者の方に呼ばれまして…。ルイス様が迷惑しているから付き纏わないでと言われました。
グスン。ごめんなさい。私、ルイス様が優しいからと甘えてました。」
アリーがそんなことを言うのか?あの穏やかなアリーが?信じられない。
もしかしたら、私がリリーナと一緒にいるのを何度か見られているから、注意をしたのかもしれない。
「リリーナ、それは私からアリーに聞いてみるから、気にするな。」
「ルイス様、ありがとうございます。私は優しいルイス様が大好きです。」
「リリーナ…。」
私達のそのやり取りを、クラスメイトや親友達が白い目で見ていることに、愚かな私は気が付いていなかった。
その日から、じっくりと考えてみた。
婚約者がいる身で他の令嬢と仲良くしている私は、責められてもおかしくはないのだ。
アリーに対しても、リリーナに対しても、私のしていることは誠実ではない。
ケジメをつけよう。
そして私は、アリーに婚約解消を申し出るのであった。
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