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2.いつか醒める夢
29.神と精霊樹の黄昏
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ゆさゆさゆさ。
「う~ん、少しのんびりさせてよ、エマ。」
僕はふかふかの布団の中で呟きます。でも、再びゆさゆさゆさっと身体が揺すられます。むぅ、勘弁してよ。今日は疲れてるんだから……って? あれ? 僕はふかふかの布団から跳ね起きました。途端、ゴッっとかなり鈍い音がして、後頭部に激しい痛みを覚えた僕は、布団の上を頭を抱えて転がります。
「つぉ~」
「きっ、貴様ぁ~。折角私が優しく起こそうとしてやったのに、これはどういう仕打ちじゃ。」
聞き覚えのある声に、痛む頭を押さえながら視線をあげると、鼻を押さえて涙目で僕を見ているアリアの姿が……
全力で謝りましたが、アリアは完全にむくれていますね。あれ? ふかふかの布団? 僕は周囲を見渡しますが、以前と異なって色々な荷物がある気がします。
「僕、またここに着ちゃったのか。ってことは今度こそ死んだ?」
「きさまっ、本当に殺してやろうか!?」
半ば激オコ状態のアリアだけど、前回の様に木の杖でど突き倒されていないのだから、少しは本気で優しく起こそうとしたのかもしれない。
「とりあえずごめん、アリア。そういえばここ荷物増えてない?」
何とか話題をすり替えようとした僕の問いに、アリアはあっさり元から有ったなどといいますが、怪しいなぁ。こんな地球儀みたいなやつが、光ってたら絶対わかるはず。そう思いながらも周囲を見渡す僕の目に、あるパネルが目に入ります。
なになに? ※クロエ関連警戒事項? ……そぉっとアリアの方を振り向くと、僕が何に気付いたかわかったようですね。にやっと笑うアリアの表情が妙に怖いんですが。
「いや~、随分色々とやらかしてくれるのぉ。貴様、私をまた落第させる気まんまんだろう?」
背中を汗がダラダラと流れる気がしますね。しっかり、監視されてたんだ。アリアから視線を逸らそうとすると、何気にアリアがそのパネルの前に立ちはだかります。
「さて、折角じゃから苦情の百や千位聞いていってもいいじゃろ? ん? ん?」
アリアが僕の耳を引っ張りますが、ちょっと、やめて地味に痛いからそれ。そんな風にばたばたしているうちに、子供の声が聞こえました。
「あれ~、クロエちゃん来てたんだ。どおりで騒がしいと思ったよ。」
声に振り向くと、5,6歳の男の子?
「アリア? 子供居たの?」
途端にアリアのこめかみに#マーク、右手には木の杖が現れました。ゴツゴツゴツゴツ、アリアの襲撃が始まります。
「止めて~、ものも言わないで殴るの怖いし痛いから! マジで!!」
*****
「こ奴はクレナータの精霊樹じゃ。お主も見知っておけ。」
「やほ~、クロエちゃん。お久しぶり~。」
えっ? 両手に食べ物いっぱい抱えてるこの子が、クレナータの精霊樹? あれ? 前僕の中に入ってきた人と別人だよね?
「残念ながら同一人物じゃ。エルフの手前、堅苦しい言葉を使っておったんじゃろうが、本当はこっちが素じゃ。」
……精霊樹と紹介されて、本体が年をとっていれば一体何歳くらいなんでしょうね? 妙に怖くなってきましたよ。というか、心の中を読むのは止めて!
3人でテーブルを囲みましたが、テーブルに椅子? いつも集まって僕を監視してるんじゃないでしょうね?
「はい、これは美味しいパンケーキだよ。どうぞ」
精霊樹様が僕とアリアの前に、皿に乗せたパンケーキを置きます。上にはバターとあっさりメープルシロップでしょうか?
「うむ、いただこう。」
「はぁ、いただきます。」
2人で一口切り取って食べてみましたが、うん美味しいですね。優しい味がします。それにしても、アリアが妙に食べるのに慣れてるよね?
「おいしいでしょ。これ、ユーリアちゃんの捧げ物ね。」
精霊樹様の言葉に、げほん、ごほんっと思わず咳き込んでしまいましたが、精霊樹様マジですか?
「どうだい? だいぶ上達してるだろう。」
うんうん。きっちりしっかり膨らんで、美味しくふっくら焼けています。クレナータで作られている小麦粉も、最初に比べれば品質がかなり上がっているようですしね。同じものを食べるなら美味しいものがいいよね。カタリナさんも、より美味しいものが作れるようになって、嬉しいって言ってくれてましたし。
そしてふと思ってしまいました。あ~、そういえばのんびりしている時間は無かったんでしたっけ。
「アリア、精霊樹様、僕に何か用事だったんですか?」
僕の声に、精霊樹様は手をひらひら振っていいます。
「いやいや、美味しいものが手に入ったし、ちょうどクロエちゃんが倒れたから呼んでみただけだよ。暫く話もしてなかったしね。」
暫く話してないって、数日前までクレナータに僕いたじゃないですか。なんかとっても疲れましたよ。
「私は沢山クレームがあるぞ! 聞いていかんか!」
「じゃあ、そろそろ帰りますね。パンケーキご馳走様でした。」
アリアの言葉に、僕は逃げるように席を立ちます。ん、精霊樹様僕のポケットに変なもの入れないで下さいよ。
「そうそう、折角だからお土産上げるよ。ポケットに僕の葉を入れておくからね、バイバ~イ」
「今度来たら苦情を聞いていくのじゃぞ。」
にこやかに送り出してくれる二人を後に、僕は真っ暗な世界へと戻っていきました。
*****
クロエが消えてから数秒後、『苗』がこちらをゆっくりと振り向き言った。
「なにも言わずに行かせて良かったの?」
『苗』は表情を苦々しげに変えていうが、私がクロエに言葉をかけるわけにはいかないのは知っているだろうに……
「お主こそ、葉をやってよかったのか? エルフ共が人間にやったと知ったら怒るだろうに。」
『苗』はクロエの消えた方向を見ながら呟いた。
「クロエちゃんなら、エルフも何も言わないさ。それにきっと、僕らの代わりに動いてくれるだろうから、報酬の先渡しだよ……」
「当面美味い物を作ってる暇はないじゃろうな……」
その後、精霊樹と食べたパンケーキは、クロエと3人で座っていたときと違って、甘くなく少し塩味が利いていた気がするのは、気のせいじゃったのだろう……
*****
目を覚ますと、そこは見慣れた天井でした。星と月が輝いていますね。ベットサイドには、エマとジェシーが2人で佇んでいます。
「やぁ、エマとジェシーこんばんわ。君達は眠らなくてもいいの?」
僕の言葉に2人は黙って肯きます。ベッドから身体を起こして、状態を確認すると怪我は全て治療済みの様ですね。部屋の灯りをつけると、僕は収納空間から装備を取り出して並べ始めます。
左右のガンブレードは問題ないですね。魔石はグレード1で、都市内使用制限付ですが素手よりはましでしょう。一粒弾や、魔獣・魔物相手に、グレード3の魔石が欲しい所ですが、贅沢は言えませんね。
符術の護符は、ざっと100枚位でしょうか。時間があれば、ユイの魔道具を応用して自作品を作りたかったのですが、間に合いませんね。肘・膝の防具に靴や拳の装備を丹念に確認します。特に問題が無いようですので、再収納します。
あとは、日除けと防寒を兼ねた外套が必要でしょうかね。ああ、以前作ったウサミミのヘアバンドも持たないとですね。本当はそういうことをすると、兎人族の方を馬鹿にするように見られて良くないのですが、僕の場合はこれをつけると、尻尾を確認しない限り兎人族さんと思われますので、申し訳ないけど利用させてもらいます。
部屋の明かりを消して、エマとジェシーに手を振ると僕はそっと部屋を出ます。こっそりとホールを横切り、玄関のドアを開けようとした時、急にホールの照明が付きました。慌てて振り向くと、アレクシアさんに、エリックさん、リリーさんの3人が立っています。先程まで居ませんでしたよね?
「……何も言わないで行っちゃうつもりなの?」
アレクシアさんが、床を見つめて言いました。久しぶりに声を聞いた気がします。嫌ですね、皆さん表情が暗いですよ。
「アレクシアさん、リリーさん、エリックさん。そして此処に居ない皆には、お礼の言葉しか僕には有りませんよ。ここにいた2年間ですが、とても長いようで短い良い夢が見れました。でも、残念ながらそろそろ夢が醒めるときのようです。」
僕は努めて明るく言います。そうでないと、涙が零れてしまいそうですしね。僕のキャラに涙は似合いません。
「貴女が一人で出て行く必要はないのよ? 攻撃されたら皆で撃退すれば、それでいいじゃない?」
アレクシアさんの言葉に、僕は微笑みながら言います。
「なんども闘えば、いつかは誰かが倒れますよ? いつ攻めてくるか気にしながら生活するのも嫌ですしね。それに……」
僕はアレクシアさん達を見ながら、今まで出一番の笑顔を浮かべて言いました。
「折角、アレキサンドリア以外の国を見て回れるチャンスですからね。お土産話に期待していてくださいよ♪」
「……それは、必ず帰って来るってことでいいのね?」
アレクシアさんは、漸く顔を上げて微笑んでくれましたよ。目尻に光るものがありますが、それは見えない事にしましょう。きっと、僕も同じ状態でしょうから。
「はい。必ず帰って来ますよ。夢の続きを見るために!」
「う~ん、少しのんびりさせてよ、エマ。」
僕はふかふかの布団の中で呟きます。でも、再びゆさゆさゆさっと身体が揺すられます。むぅ、勘弁してよ。今日は疲れてるんだから……って? あれ? 僕はふかふかの布団から跳ね起きました。途端、ゴッっとかなり鈍い音がして、後頭部に激しい痛みを覚えた僕は、布団の上を頭を抱えて転がります。
「つぉ~」
「きっ、貴様ぁ~。折角私が優しく起こそうとしてやったのに、これはどういう仕打ちじゃ。」
聞き覚えのある声に、痛む頭を押さえながら視線をあげると、鼻を押さえて涙目で僕を見ているアリアの姿が……
全力で謝りましたが、アリアは完全にむくれていますね。あれ? ふかふかの布団? 僕は周囲を見渡しますが、以前と異なって色々な荷物がある気がします。
「僕、またここに着ちゃったのか。ってことは今度こそ死んだ?」
「きさまっ、本当に殺してやろうか!?」
半ば激オコ状態のアリアだけど、前回の様に木の杖でど突き倒されていないのだから、少しは本気で優しく起こそうとしたのかもしれない。
「とりあえずごめん、アリア。そういえばここ荷物増えてない?」
何とか話題をすり替えようとした僕の問いに、アリアはあっさり元から有ったなどといいますが、怪しいなぁ。こんな地球儀みたいなやつが、光ってたら絶対わかるはず。そう思いながらも周囲を見渡す僕の目に、あるパネルが目に入ります。
なになに? ※クロエ関連警戒事項? ……そぉっとアリアの方を振り向くと、僕が何に気付いたかわかったようですね。にやっと笑うアリアの表情が妙に怖いんですが。
「いや~、随分色々とやらかしてくれるのぉ。貴様、私をまた落第させる気まんまんだろう?」
背中を汗がダラダラと流れる気がしますね。しっかり、監視されてたんだ。アリアから視線を逸らそうとすると、何気にアリアがそのパネルの前に立ちはだかります。
「さて、折角じゃから苦情の百や千位聞いていってもいいじゃろ? ん? ん?」
アリアが僕の耳を引っ張りますが、ちょっと、やめて地味に痛いからそれ。そんな風にばたばたしているうちに、子供の声が聞こえました。
「あれ~、クロエちゃん来てたんだ。どおりで騒がしいと思ったよ。」
声に振り向くと、5,6歳の男の子?
「アリア? 子供居たの?」
途端にアリアのこめかみに#マーク、右手には木の杖が現れました。ゴツゴツゴツゴツ、アリアの襲撃が始まります。
「止めて~、ものも言わないで殴るの怖いし痛いから! マジで!!」
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「こ奴はクレナータの精霊樹じゃ。お主も見知っておけ。」
「やほ~、クロエちゃん。お久しぶり~。」
えっ? 両手に食べ物いっぱい抱えてるこの子が、クレナータの精霊樹? あれ? 前僕の中に入ってきた人と別人だよね?
「残念ながら同一人物じゃ。エルフの手前、堅苦しい言葉を使っておったんじゃろうが、本当はこっちが素じゃ。」
……精霊樹と紹介されて、本体が年をとっていれば一体何歳くらいなんでしょうね? 妙に怖くなってきましたよ。というか、心の中を読むのは止めて!
3人でテーブルを囲みましたが、テーブルに椅子? いつも集まって僕を監視してるんじゃないでしょうね?
「はい、これは美味しいパンケーキだよ。どうぞ」
精霊樹様が僕とアリアの前に、皿に乗せたパンケーキを置きます。上にはバターとあっさりメープルシロップでしょうか?
「うむ、いただこう。」
「はぁ、いただきます。」
2人で一口切り取って食べてみましたが、うん美味しいですね。優しい味がします。それにしても、アリアが妙に食べるのに慣れてるよね?
「おいしいでしょ。これ、ユーリアちゃんの捧げ物ね。」
精霊樹様の言葉に、げほん、ごほんっと思わず咳き込んでしまいましたが、精霊樹様マジですか?
「どうだい? だいぶ上達してるだろう。」
うんうん。きっちりしっかり膨らんで、美味しくふっくら焼けています。クレナータで作られている小麦粉も、最初に比べれば品質がかなり上がっているようですしね。同じものを食べるなら美味しいものがいいよね。カタリナさんも、より美味しいものが作れるようになって、嬉しいって言ってくれてましたし。
そしてふと思ってしまいました。あ~、そういえばのんびりしている時間は無かったんでしたっけ。
「アリア、精霊樹様、僕に何か用事だったんですか?」
僕の声に、精霊樹様は手をひらひら振っていいます。
「いやいや、美味しいものが手に入ったし、ちょうどクロエちゃんが倒れたから呼んでみただけだよ。暫く話もしてなかったしね。」
暫く話してないって、数日前までクレナータに僕いたじゃないですか。なんかとっても疲れましたよ。
「私は沢山クレームがあるぞ! 聞いていかんか!」
「じゃあ、そろそろ帰りますね。パンケーキご馳走様でした。」
アリアの言葉に、僕は逃げるように席を立ちます。ん、精霊樹様僕のポケットに変なもの入れないで下さいよ。
「そうそう、折角だからお土産上げるよ。ポケットに僕の葉を入れておくからね、バイバ~イ」
「今度来たら苦情を聞いていくのじゃぞ。」
にこやかに送り出してくれる二人を後に、僕は真っ暗な世界へと戻っていきました。
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クロエが消えてから数秒後、『苗』がこちらをゆっくりと振り向き言った。
「なにも言わずに行かせて良かったの?」
『苗』は表情を苦々しげに変えていうが、私がクロエに言葉をかけるわけにはいかないのは知っているだろうに……
「お主こそ、葉をやってよかったのか? エルフ共が人間にやったと知ったら怒るだろうに。」
『苗』はクロエの消えた方向を見ながら呟いた。
「クロエちゃんなら、エルフも何も言わないさ。それにきっと、僕らの代わりに動いてくれるだろうから、報酬の先渡しだよ……」
「当面美味い物を作ってる暇はないじゃろうな……」
その後、精霊樹と食べたパンケーキは、クロエと3人で座っていたときと違って、甘くなく少し塩味が利いていた気がするのは、気のせいじゃったのだろう……
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目を覚ますと、そこは見慣れた天井でした。星と月が輝いていますね。ベットサイドには、エマとジェシーが2人で佇んでいます。
「やぁ、エマとジェシーこんばんわ。君達は眠らなくてもいいの?」
僕の言葉に2人は黙って肯きます。ベッドから身体を起こして、状態を確認すると怪我は全て治療済みの様ですね。部屋の灯りをつけると、僕は収納空間から装備を取り出して並べ始めます。
左右のガンブレードは問題ないですね。魔石はグレード1で、都市内使用制限付ですが素手よりはましでしょう。一粒弾や、魔獣・魔物相手に、グレード3の魔石が欲しい所ですが、贅沢は言えませんね。
符術の護符は、ざっと100枚位でしょうか。時間があれば、ユイの魔道具を応用して自作品を作りたかったのですが、間に合いませんね。肘・膝の防具に靴や拳の装備を丹念に確認します。特に問題が無いようですので、再収納します。
あとは、日除けと防寒を兼ねた外套が必要でしょうかね。ああ、以前作ったウサミミのヘアバンドも持たないとですね。本当はそういうことをすると、兎人族の方を馬鹿にするように見られて良くないのですが、僕の場合はこれをつけると、尻尾を確認しない限り兎人族さんと思われますので、申し訳ないけど利用させてもらいます。
部屋の明かりを消して、エマとジェシーに手を振ると僕はそっと部屋を出ます。こっそりとホールを横切り、玄関のドアを開けようとした時、急にホールの照明が付きました。慌てて振り向くと、アレクシアさんに、エリックさん、リリーさんの3人が立っています。先程まで居ませんでしたよね?
「……何も言わないで行っちゃうつもりなの?」
アレクシアさんが、床を見つめて言いました。久しぶりに声を聞いた気がします。嫌ですね、皆さん表情が暗いですよ。
「アレクシアさん、リリーさん、エリックさん。そして此処に居ない皆には、お礼の言葉しか僕には有りませんよ。ここにいた2年間ですが、とても長いようで短い良い夢が見れました。でも、残念ながらそろそろ夢が醒めるときのようです。」
僕は努めて明るく言います。そうでないと、涙が零れてしまいそうですしね。僕のキャラに涙は似合いません。
「貴女が一人で出て行く必要はないのよ? 攻撃されたら皆で撃退すれば、それでいいじゃない?」
アレクシアさんの言葉に、僕は微笑みながら言います。
「なんども闘えば、いつかは誰かが倒れますよ? いつ攻めてくるか気にしながら生活するのも嫌ですしね。それに……」
僕はアレクシアさん達を見ながら、今まで出一番の笑顔を浮かべて言いました。
「折角、アレキサンドリア以外の国を見て回れるチャンスですからね。お土産話に期待していてくださいよ♪」
「……それは、必ず帰って来るってことでいいのね?」
アレクシアさんは、漸く顔を上げて微笑んでくれましたよ。目尻に光るものがありますが、それは見えない事にしましょう。きっと、僕も同じ状態でしょうから。
「はい。必ず帰って来ますよ。夢の続きを見るために!」
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