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5.南海の秘宝
33.???再び
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「次はレギニータに約束した、銃を持った人との対戦だけど……」
僕はエリックさんが人選して、野外演習場に先ほど入ってきた人物をジト目でみつめます。
「なにか文句があるのか? 火薬式銃に対しての保管から開発は、俺が責任者なんだぜ」
久しぶりにみたリアンは、こ2,3年姿を見ていないせいもあって、身長も高く、かつての生意気な少年というイメージはありません。好青年といった感じで、自分の仕事にも誇りを持った職人風な気質になってますね。僕はリアンへの内心の評価を少し上げることにします。
というか、イリスさんを含めてですが西洋風の顔立ちを持つ、アレキサンドリアの人々は、僕からみると既に日本の成人年齢を超えた人にしか見えません。でも、口の利き方なんかは、かつての悪童のままですね。
「こいつがエリクシアの敗残兵から鹵獲した銃、現行の銃から2形式前のもので、通称『エリクシア正式銃7型』と呼ばれている」
そういって、リアンは野外演習場に設置してある標的に、対して狙いをつけたようなそぶりもなく、射撃します。
『パンッ』と乾いた音が響き、標的に付けてた同心円の描かれた中心のブルズアイを撃ち抜きました。
「マッチロック式であるこの型は、銃口から火薬と弾丸をカルカと呼ばれるこの棒で銃身の奥に押し固める。
火皿に点火薬を入れて、パンカバーを外して……狙いと付けて次発の発射だ」
リアンは説明しながら、次発を装填して発射します。再び『パンッ』と乾いた音が響き、やはり目標の中心ブルズアイを撃ち抜きます。連射感覚は20秒から25秒程度で、火縄銃の連射速度は遅いという認識だった僕は、驚きを感じてしまいます。
「とはいえ、10発も撃てば、銃身内の火薬残滓をとる必要があるし、連射が続けば銃身を冷却しなければならないから、連射性は良いとは言えないな。
この通り、着火には火縄を使っているから、海中はもとより、雨天時や湿気の多い海岸なんかも、取り扱いが難しいのはわかるだろう?」
こいつ、僕以外に対してはきちんと説明できるんですね。意外に思いながらも見ていると、リアンの後ろについてきている赤毛に鳶色の瞳、ショートカットの髪がトレードマークのお姉さんが自慢げにこちらをみていますね。確か、アーシャさんといって、リアンの嫁第一候補となっていた気がしますね。
「威力はまあ、30m程度なら2mmの鉄板が撃ち抜ける程度だが、有効射程は50mくらいだな。水魔法をうまく使えば、無力化させることも難しい話じゃない。少し試してみるか?」
そういった後で、レギニータを防具をつけさせて30㎡ラインで、魔法による防御をかけさせた状態で狙い撃ちしました。
レギニータは人魚族お得意の、水壁を発動して防御を試み、水壁で威力が殺された弾丸は、レギニータの足元に落ちました。
「30㎡ラインに入れば、射手までの到達時間は次弾装填速度よりも早い。水魔法で無力化できない場合は、そこが生死を分ける分岐点となるはずだ。」
その後、リアンは銃を持った兵士が部隊を組んでいる場合の運用を見せてくれます。長篠の戦いで、信長がとったとされる銃を持った兵士を参列に並べて、一射撃ったら最後尾に回る戦術も見せます。
これは、土塁や壁、柵などで守られた陣地を攻める場合に、相手側がとる防御方法を中心にレギニータに教えているようですね。
実際に10人程度が守る陣地を、レギニータが攻めるという事も演習で行いましたが、水魔法で火縄を湿らせてしまったレギニータの圧勝でした。レギニータも人魚族が優勢に戦える方法を知って安堵の表情を浮かべています。
「まあ、エリクシアの部隊では、『エリクシア正式銃7型』、通称『7型』がまだ主力だから、大抵は今の調子で戦えるはずだ。ただし……」
そう言って言葉を濁したリアンに、イリスさんが口を挟みます。
「なによ、思わせぶりに口を濁さず、はっきり言いなさいよ」
リアンと付き合いが長いせいもあって、言葉がフランクになってますよ、イリスさん。そんなイリスさんを横目でちらりと見た後、リアンはアーシャさんから別な銃を受け取ります。
「この銃は、『エリクシア正式銃9型』と思われる物を再現したものだ。最新型のエリクシアの銃だと思われている」
そう言ってレギニータに差し出した銃は、『7型』と大きくは変わりません。しかし、一か所異なる点がありました。
「火縄がない……」
レギニータの呟きに、僕たちも同意します。リアンが説明を続けます。
「こいつは、火縄を使わない。銃身の底に『魔石』が使われていて、トリガーを引くと、もう一つの『魔石』が打ち合わされて、銃身につめた火薬に点火する。こいつは『クリスタル発火式』という方法なんだ。
火薬を銃身に込める以上、水が弱点なのは間違いがないが、火縄より耐水性が高い。さっき程度の水魔法では、封じることはできないだろう」
そう言って、火薬と弾丸が装填された銃を構えて、レギニータに水魔法で先ほどのように攻撃させますが、平然と射撃してきました。
「火種が火縄から魔石に変わった分、天候や場所に左右されにくい。そして、『7型』を沈黙させて、安心して突撃してくる敵は、『9型』の良い的さ。
ただし、エリクシアでは魔石は採取しにくい分、量産されていないから、前線にまで回るには時間がかかるはずだ」
リアンの言葉に、レギニータを含めて僕達はうなずいたのでした。
*****
余談……
「で? エリクシアの銃だけを見せびらかす為に、わざわざリアン自ら出向いたわけじゃないでしょ?」
あ~、イリスさん。それは悪手ですよ。リアンは『二カッ』と笑みを浮かべます。
「よく聞いてくれたな、アレキサンドリアで作られる火薬式の銃はこんなものじゃないぜ。魔導銃はどっかの兎が持っている奴を超えることはできていないけど、対抗できる銃は試作されているし、火薬式も先詰めじゃなく、後詰めの銃ができている。
こいつを使えば、どこかの兎も簡単に狩れるさ」
リアンの言葉に、僕の頬が盛大に引きつるのを自覚します。ユイやユーリアちゃんは『あちゃ~』という表情を浮かべていますね。
「じゃあ、私達にそれを見せてくれない? アーシャもリアンのかっこいい姿を見たいでしょうし?」
「ああ、いいぜ。小隊での銃の運用を、その子(レギニータ)に見せるいい機会だ。どっかの兎が逃げなければな」
こ、こいつ……、少しも変ってね~。僕は久しぶりに見たときに若干上げたリアンへの評価を、元に戻します。
「独り対小隊じゃ、弱い者いじめみたいだし、クロエにペットの参加をさせてもいいわよね?」
「あぁ、かまわないぜ。あの猫もすばしっこそうだけど、俺たちの小隊にかかれば、蜂の巣さ」
「言質はとったわよ? さぁ、クロエ。この子と一緒にリアンたちと遊んできてちょうだい。《召喚ボニー》」
イリスさんの陰から、角の生えた兎、ラビが一体現れます。僕とラビの視線が一瞬交差しましたが、僕はにやりと笑って、アーシャを除いたリアン達御一行を、平原に変えたフィールドへと転移させました。
「ふふふっ、よくも言ってくれましたね、リアン。久しぶりにコテンパンにやっつけて差し上げますよ」
僕の目付きは今最悪に悪いんじゃないかと思いますよ? 目の前のラビ変異種のように。
『ダンッ』と足ダンさせたラビ変異種と僕の見つめる先には、リアンと取り巻き十数人……
この後の結果なんて、報告する必要すらありませんよね(笑)。彼らの魂に、2匹の殺人兎の恐怖をしっかり刻み込んであげたという事だけはご報告しておきましょう。
僕はエリックさんが人選して、野外演習場に先ほど入ってきた人物をジト目でみつめます。
「なにか文句があるのか? 火薬式銃に対しての保管から開発は、俺が責任者なんだぜ」
久しぶりにみたリアンは、こ2,3年姿を見ていないせいもあって、身長も高く、かつての生意気な少年というイメージはありません。好青年といった感じで、自分の仕事にも誇りを持った職人風な気質になってますね。僕はリアンへの内心の評価を少し上げることにします。
というか、イリスさんを含めてですが西洋風の顔立ちを持つ、アレキサンドリアの人々は、僕からみると既に日本の成人年齢を超えた人にしか見えません。でも、口の利き方なんかは、かつての悪童のままですね。
「こいつがエリクシアの敗残兵から鹵獲した銃、現行の銃から2形式前のもので、通称『エリクシア正式銃7型』と呼ばれている」
そういって、リアンは野外演習場に設置してある標的に、対して狙いをつけたようなそぶりもなく、射撃します。
『パンッ』と乾いた音が響き、標的に付けてた同心円の描かれた中心のブルズアイを撃ち抜きました。
「マッチロック式であるこの型は、銃口から火薬と弾丸をカルカと呼ばれるこの棒で銃身の奥に押し固める。
火皿に点火薬を入れて、パンカバーを外して……狙いと付けて次発の発射だ」
リアンは説明しながら、次発を装填して発射します。再び『パンッ』と乾いた音が響き、やはり目標の中心ブルズアイを撃ち抜きます。連射感覚は20秒から25秒程度で、火縄銃の連射速度は遅いという認識だった僕は、驚きを感じてしまいます。
「とはいえ、10発も撃てば、銃身内の火薬残滓をとる必要があるし、連射が続けば銃身を冷却しなければならないから、連射性は良いとは言えないな。
この通り、着火には火縄を使っているから、海中はもとより、雨天時や湿気の多い海岸なんかも、取り扱いが難しいのはわかるだろう?」
こいつ、僕以外に対してはきちんと説明できるんですね。意外に思いながらも見ていると、リアンの後ろについてきている赤毛に鳶色の瞳、ショートカットの髪がトレードマークのお姉さんが自慢げにこちらをみていますね。確か、アーシャさんといって、リアンの嫁第一候補となっていた気がしますね。
「威力はまあ、30m程度なら2mmの鉄板が撃ち抜ける程度だが、有効射程は50mくらいだな。水魔法をうまく使えば、無力化させることも難しい話じゃない。少し試してみるか?」
そういった後で、レギニータを防具をつけさせて30㎡ラインで、魔法による防御をかけさせた状態で狙い撃ちしました。
レギニータは人魚族お得意の、水壁を発動して防御を試み、水壁で威力が殺された弾丸は、レギニータの足元に落ちました。
「30㎡ラインに入れば、射手までの到達時間は次弾装填速度よりも早い。水魔法で無力化できない場合は、そこが生死を分ける分岐点となるはずだ。」
その後、リアンは銃を持った兵士が部隊を組んでいる場合の運用を見せてくれます。長篠の戦いで、信長がとったとされる銃を持った兵士を参列に並べて、一射撃ったら最後尾に回る戦術も見せます。
これは、土塁や壁、柵などで守られた陣地を攻める場合に、相手側がとる防御方法を中心にレギニータに教えているようですね。
実際に10人程度が守る陣地を、レギニータが攻めるという事も演習で行いましたが、水魔法で火縄を湿らせてしまったレギニータの圧勝でした。レギニータも人魚族が優勢に戦える方法を知って安堵の表情を浮かべています。
「まあ、エリクシアの部隊では、『エリクシア正式銃7型』、通称『7型』がまだ主力だから、大抵は今の調子で戦えるはずだ。ただし……」
そう言って言葉を濁したリアンに、イリスさんが口を挟みます。
「なによ、思わせぶりに口を濁さず、はっきり言いなさいよ」
リアンと付き合いが長いせいもあって、言葉がフランクになってますよ、イリスさん。そんなイリスさんを横目でちらりと見た後、リアンはアーシャさんから別な銃を受け取ります。
「この銃は、『エリクシア正式銃9型』と思われる物を再現したものだ。最新型のエリクシアの銃だと思われている」
そう言ってレギニータに差し出した銃は、『7型』と大きくは変わりません。しかし、一か所異なる点がありました。
「火縄がない……」
レギニータの呟きに、僕たちも同意します。リアンが説明を続けます。
「こいつは、火縄を使わない。銃身の底に『魔石』が使われていて、トリガーを引くと、もう一つの『魔石』が打ち合わされて、銃身につめた火薬に点火する。こいつは『クリスタル発火式』という方法なんだ。
火薬を銃身に込める以上、水が弱点なのは間違いがないが、火縄より耐水性が高い。さっき程度の水魔法では、封じることはできないだろう」
そう言って、火薬と弾丸が装填された銃を構えて、レギニータに水魔法で先ほどのように攻撃させますが、平然と射撃してきました。
「火種が火縄から魔石に変わった分、天候や場所に左右されにくい。そして、『7型』を沈黙させて、安心して突撃してくる敵は、『9型』の良い的さ。
ただし、エリクシアでは魔石は採取しにくい分、量産されていないから、前線にまで回るには時間がかかるはずだ」
リアンの言葉に、レギニータを含めて僕達はうなずいたのでした。
*****
余談……
「で? エリクシアの銃だけを見せびらかす為に、わざわざリアン自ら出向いたわけじゃないでしょ?」
あ~、イリスさん。それは悪手ですよ。リアンは『二カッ』と笑みを浮かべます。
「よく聞いてくれたな、アレキサンドリアで作られる火薬式の銃はこんなものじゃないぜ。魔導銃はどっかの兎が持っている奴を超えることはできていないけど、対抗できる銃は試作されているし、火薬式も先詰めじゃなく、後詰めの銃ができている。
こいつを使えば、どこかの兎も簡単に狩れるさ」
リアンの言葉に、僕の頬が盛大に引きつるのを自覚します。ユイやユーリアちゃんは『あちゃ~』という表情を浮かべていますね。
「じゃあ、私達にそれを見せてくれない? アーシャもリアンのかっこいい姿を見たいでしょうし?」
「ああ、いいぜ。小隊での銃の運用を、その子(レギニータ)に見せるいい機会だ。どっかの兎が逃げなければな」
こ、こいつ……、少しも変ってね~。僕は久しぶりに見たときに若干上げたリアンへの評価を、元に戻します。
「独り対小隊じゃ、弱い者いじめみたいだし、クロエにペットの参加をさせてもいいわよね?」
「あぁ、かまわないぜ。あの猫もすばしっこそうだけど、俺たちの小隊にかかれば、蜂の巣さ」
「言質はとったわよ? さぁ、クロエ。この子と一緒にリアンたちと遊んできてちょうだい。《召喚ボニー》」
イリスさんの陰から、角の生えた兎、ラビが一体現れます。僕とラビの視線が一瞬交差しましたが、僕はにやりと笑って、アーシャを除いたリアン達御一行を、平原に変えたフィールドへと転移させました。
「ふふふっ、よくも言ってくれましたね、リアン。久しぶりにコテンパンにやっつけて差し上げますよ」
僕の目付きは今最悪に悪いんじゃないかと思いますよ? 目の前のラビ変異種のように。
『ダンッ』と足ダンさせたラビ変異種と僕の見つめる先には、リアンと取り巻き十数人……
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