199 / 349
5.南海の秘宝
66.船上の戦い1
しおりを挟む
火魔法による船体の焼ける匂いと、血まみれの人や肉の焼ける嫌な臭いが、マストや帆が焼け落ちた甲板上に広がり、僕は思わず顔をしかめました。南国の海風でも、醜悪な臭いまでは飛ばしきれないようですね。
それに、帆船の船首部分は一般水兵のトイレでもありましたから、心情的には微妙なところです。
僕が現れたのは、飛空艇からの魔導砲攻撃で、マストが折れ、帆や索具もかなり失われた状態の船でした。幸い、船首側は鎮火したようで、火の手は上がっていませんが、艦尾楼は炎上しています。
「なっ、どこから現れやがった。というか、餓鬼がのこのこ現れて無事に済むと思っているのか?」
そう言いながら、男は僕に近寄り、捕まえようと右手を伸ばしました。そして、次の瞬間後ろに跳ね飛ばされます。僕の右、一歩前には大剣を抜き放ったエマが立っています。
「さて海賊のみなさん、今更自己紹介もないでしょうから、不要でしょう。素直に降伏しますか? それとも自由な海の民を自称して、あえて戦いますか? 大蛇を切り裂け」
レイピアを片手に突き込んできた海賊を、背後に背負った『アメノハバキリ』を袈裟懸けで相手の左肩から右わき腹へと、一閃させます。
切られた海賊は僕の右を一、二歩進んでユラリと身体を揺らした後、ドサリと音を立てて倒れました。男の身体が、倒れた衝撃で二つに分かれます。
切られた傷口は、刀身に付与した凍気により凍てつく為に、甲板上に広がりません。足場を血で濡らして、わざわざ戦いにくくすることはありませんからね。それに、刀身が血で汚れないので、血振りする必要がないこともありがたいですね。
剣や刀での船上の戦いは、カリブ海の海賊を主題とした映画が思い出されてしまって、『彼〇〇が海賊』を口ずさみそうですが、脳内だけにとどめておきます。
「どうやら、皆さん戦意旺盛なようですね、エマ、ジェシー、海賊頭以外は(〇しても)かまいません」
うなづいたエマとジェシーと共に、僕たちは海賊と船上での剣による戦闘を開始します。海賊達の主武器は、曲刀だったり、レイピアのような刺突剣だったりと様々です。小型の手斧を持つ者もいますね。まだ拳銃のような小型の銃は出現していませんし、海上では湿気もあり使いにくいのでしょうか。
船上の戦いといっても、小舟じゃありませんから、揺れて足場が定まらないという事はありません。エマは大剣を軽々と振り回し、その攻撃範囲にいる海賊を、一刀両断で倒していきます。大剣は重量と威力が大きい分、隙も大きくなるのですが、エマは軽々と振り回し、さほど大きな隙を見せません。
ジェシーはエマの背後や、隙を突こうとした相手を、両手にもった短剣でさばき、蹴り飛ばしたりしていきます。ジェシーはエマより小柄なのですが、速度は勝りますので、相手の攻撃は容易く防ぎます。攻撃を一瞬だけ防げば、エマの次の一振りで攻撃者は無力化されてしまいますからね。
大柄な海賊が、大きな斧で大剣を受けようとしましたが、エマの持つ大剣はミスリル製ですので、武器毎あっさりと身体を両断されてしまいました。
刺突剣での華麗な戦いを想像していましたが、やはり映画やアニメとちがって一対一でご丁寧に戦ってはくれません。
こちらが女性ばかりという事もあって、まだ捕虜として捕まえる事を優先しているようですが、被害が多くなれば殺す事やむなしという攻撃をしてくるでしょうね。
背後から隙を狙う者もいますし、分が悪くなれば、味方に被害が出る事も構わず、弓矢を使ってくるでしょう。あぁ、多少は魔法が使えるヤツもいそうです。
一人でいる僕の方が相手にしやすいと思ったのか、近寄ってくる者もいます。とはいえ、僕たちが船首側から動かなければ、海獄は背後に回り込むことはできませんし、エマとジェシーの攻撃範囲を通過して、僕に接近できる相手はそうはいません。
「凍てつけ!」
エマとジェシーを巻き込まないように、前方に扇状の範囲攻撃を行い、攻撃範囲内に入った海賊は足元から凍り付いていきます。ゲームと違ってエフェクトは出ませんからね。こちらの攻撃範囲が分からず、接近をためらいだした海賊もいます。
僕たちが魔法を使える事を思い出したのか、剣での戦いを挑む無謀さを思い知ったのか、ゆっくりと後ずさりをする海賊もいます。
『ドンッ』という銃声が響き渡り、海賊達も一瞬動きが止まりました。音のした方向をみてみると、艦尾楼前、舵輪の傍にいかにも海賊といったむさ苦しい男が、空に向かって持っていた銃を発射したようですね。
男の持っている銃を見てみると、エリクシア正規軍の使用していた物の銃身を、短くきり飛ばした物のようです。船上での戦いにおいて、この時代の銃は威嚇と相手の士気を砕くのが主目的ですから、威力は落ちそうですがそれで十分なのでしょう。
「小娘どもに何を怯えている!! こいつらを捕まえて、盾にすればあの船は俺たちの物だ。さぁ、小娘ども武器を捨てろ! こいつには剣では勝つ事はできん。降伏すれば、少なくても命だけは助けて生かしておいてやるぜ?」
はぁっと、僕は思いっきり深いため息を付いてしまいます。どうしてこう、男性のセリフと行動はパターン化されるのでしょう。下品で粗野な視線と、にやついた笑顔が示す彼らの妄想が分かってしまうのは、僕が男性だったからと言う訳ではないでしょう。
僕が天羽々斬を背負った鞘に納めたことで、降伏すると思ったのでしょうか。笑みを深めた海賊達に対して、左のガンブレードを抜き打ちし、頭の左に立っていた男を撃ち抜きます。
凍結弾は、2つの効果を持っています。一つは、命中した対象ほ周囲を凍結させて動きを封じること。これで弾丸が命中した対象物は、一気に凍り付きます。
二つ目は、過冷却の状態を魔法で作り出し、体内から徐々に凍り付くことで、確実に対象物を仕留める事です。これによって、音もたてずに海賊は氷像と化していきます。
海賊に限らず、犯罪者となった魔法使いは、この世界では原則死罪です。戦闘でも真っ先に狙われますし、捕まっても大抵は殺害され、とがめられることはありません。
魔法が使えるという事は、拘束されていても容易く人を殺したりできる力があるという事ですから、魔法を使えない人からすれば、無力化=殺すということになるのです。
アレキサンドリアでは魔力の封印呪がありますので、即死罪にはなりませんが、悪用を防ぐために他国への情報開示は行われておらず、存在自体を知られてはいけない、禁呪と同等の扱いとなっているんですよね。
一瞬で氷像となってしまった仲間を、あっけにとられた様子でみた頭は、僕から視線を切っています。馬鹿ですね、対峙している敵対者から視線をきればどうなるか知っているでしょうに……
「飛び道具がお好きなら、飛び道具でお相手しましょうか?」
あえて見えるように抜いてあげたガンブレードを、海賊頭に向けてあげると、慌てて次の銃を手に取ろうとしました。他にも銃を持った海賊数名も、同じように自身の銃に手をやります。
「せめて、小娘相手に飛び道具を使うような真似はしないでほしかったんですけどね……」
左右のガンブレードで、凍結弾を4連射しただけで、海賊側の遠距離攻撃が可能な者は全て凍てつき、氷の彫像と化しました。もちろん、海賊頭も彫像となっていますが、残念ながらこれらの彫像には美しさの欠片もありませんね。
自棄になって、こちらに曲刀を腰だめにして突っ込んできた海賊は、凍結弾で凍らせ、直後に風弾で船上から叩き落します。二発の銃弾を受けた海賊は、途中で粉々に砕け散ります。
「あぁ、こうすれば散り際だけはきれいですね。海に落ちれば、もれなく魚……だけではないようですが、エサになるようですし」
砕けちった氷片を狙っているのは、魚だけじゃないようです。今まで彼らが襲った船の乗組員同様に恐怖を味合わせて差し上げましょう。
「水槍」
魔法名だけの簡易詠唱を唱えると、『ズドバキャッ、バシュッ』と音を立てて、水魔法の水槍が、甲板から船底までを一気にぶち抜き、僕の目の前に大きな水柱を出現させました。これでこの船は沈没をまぬがれませんし、海賊の皆さんもカンディルやピラニアル、ダツなどの肉食魚や妖魚と楽しく南海での遊泳を楽しめるはずです。
「さて、僕達はこれで引きあげますね。では、海賊のみなさんの健闘を祈ります。『次目標へ転移』」
僕はエマ、ジェシーと共に、光と共に足元に広がった転移魔法陣によって、次の海賊船に転移します。『人でなし』とか『鬼畜幼女』とかいう声が聞こえたような気がしましたが、もちろん気のせいですよね?
あぁ、海賊頭や幹部の彫像は、倒した証拠としてちゃんと収納に回収しましたよ。
それに、帆船の船首部分は一般水兵のトイレでもありましたから、心情的には微妙なところです。
僕が現れたのは、飛空艇からの魔導砲攻撃で、マストが折れ、帆や索具もかなり失われた状態の船でした。幸い、船首側は鎮火したようで、火の手は上がっていませんが、艦尾楼は炎上しています。
「なっ、どこから現れやがった。というか、餓鬼がのこのこ現れて無事に済むと思っているのか?」
そう言いながら、男は僕に近寄り、捕まえようと右手を伸ばしました。そして、次の瞬間後ろに跳ね飛ばされます。僕の右、一歩前には大剣を抜き放ったエマが立っています。
「さて海賊のみなさん、今更自己紹介もないでしょうから、不要でしょう。素直に降伏しますか? それとも自由な海の民を自称して、あえて戦いますか? 大蛇を切り裂け」
レイピアを片手に突き込んできた海賊を、背後に背負った『アメノハバキリ』を袈裟懸けで相手の左肩から右わき腹へと、一閃させます。
切られた海賊は僕の右を一、二歩進んでユラリと身体を揺らした後、ドサリと音を立てて倒れました。男の身体が、倒れた衝撃で二つに分かれます。
切られた傷口は、刀身に付与した凍気により凍てつく為に、甲板上に広がりません。足場を血で濡らして、わざわざ戦いにくくすることはありませんからね。それに、刀身が血で汚れないので、血振りする必要がないこともありがたいですね。
剣や刀での船上の戦いは、カリブ海の海賊を主題とした映画が思い出されてしまって、『彼〇〇が海賊』を口ずさみそうですが、脳内だけにとどめておきます。
「どうやら、皆さん戦意旺盛なようですね、エマ、ジェシー、海賊頭以外は(〇しても)かまいません」
うなづいたエマとジェシーと共に、僕たちは海賊と船上での剣による戦闘を開始します。海賊達の主武器は、曲刀だったり、レイピアのような刺突剣だったりと様々です。小型の手斧を持つ者もいますね。まだ拳銃のような小型の銃は出現していませんし、海上では湿気もあり使いにくいのでしょうか。
船上の戦いといっても、小舟じゃありませんから、揺れて足場が定まらないという事はありません。エマは大剣を軽々と振り回し、その攻撃範囲にいる海賊を、一刀両断で倒していきます。大剣は重量と威力が大きい分、隙も大きくなるのですが、エマは軽々と振り回し、さほど大きな隙を見せません。
ジェシーはエマの背後や、隙を突こうとした相手を、両手にもった短剣でさばき、蹴り飛ばしたりしていきます。ジェシーはエマより小柄なのですが、速度は勝りますので、相手の攻撃は容易く防ぎます。攻撃を一瞬だけ防げば、エマの次の一振りで攻撃者は無力化されてしまいますからね。
大柄な海賊が、大きな斧で大剣を受けようとしましたが、エマの持つ大剣はミスリル製ですので、武器毎あっさりと身体を両断されてしまいました。
刺突剣での華麗な戦いを想像していましたが、やはり映画やアニメとちがって一対一でご丁寧に戦ってはくれません。
こちらが女性ばかりという事もあって、まだ捕虜として捕まえる事を優先しているようですが、被害が多くなれば殺す事やむなしという攻撃をしてくるでしょうね。
背後から隙を狙う者もいますし、分が悪くなれば、味方に被害が出る事も構わず、弓矢を使ってくるでしょう。あぁ、多少は魔法が使えるヤツもいそうです。
一人でいる僕の方が相手にしやすいと思ったのか、近寄ってくる者もいます。とはいえ、僕たちが船首側から動かなければ、海獄は背後に回り込むことはできませんし、エマとジェシーの攻撃範囲を通過して、僕に接近できる相手はそうはいません。
「凍てつけ!」
エマとジェシーを巻き込まないように、前方に扇状の範囲攻撃を行い、攻撃範囲内に入った海賊は足元から凍り付いていきます。ゲームと違ってエフェクトは出ませんからね。こちらの攻撃範囲が分からず、接近をためらいだした海賊もいます。
僕たちが魔法を使える事を思い出したのか、剣での戦いを挑む無謀さを思い知ったのか、ゆっくりと後ずさりをする海賊もいます。
『ドンッ』という銃声が響き渡り、海賊達も一瞬動きが止まりました。音のした方向をみてみると、艦尾楼前、舵輪の傍にいかにも海賊といったむさ苦しい男が、空に向かって持っていた銃を発射したようですね。
男の持っている銃を見てみると、エリクシア正規軍の使用していた物の銃身を、短くきり飛ばした物のようです。船上での戦いにおいて、この時代の銃は威嚇と相手の士気を砕くのが主目的ですから、威力は落ちそうですがそれで十分なのでしょう。
「小娘どもに何を怯えている!! こいつらを捕まえて、盾にすればあの船は俺たちの物だ。さぁ、小娘ども武器を捨てろ! こいつには剣では勝つ事はできん。降伏すれば、少なくても命だけは助けて生かしておいてやるぜ?」
はぁっと、僕は思いっきり深いため息を付いてしまいます。どうしてこう、男性のセリフと行動はパターン化されるのでしょう。下品で粗野な視線と、にやついた笑顔が示す彼らの妄想が分かってしまうのは、僕が男性だったからと言う訳ではないでしょう。
僕が天羽々斬を背負った鞘に納めたことで、降伏すると思ったのでしょうか。笑みを深めた海賊達に対して、左のガンブレードを抜き打ちし、頭の左に立っていた男を撃ち抜きます。
凍結弾は、2つの効果を持っています。一つは、命中した対象ほ周囲を凍結させて動きを封じること。これで弾丸が命中した対象物は、一気に凍り付きます。
二つ目は、過冷却の状態を魔法で作り出し、体内から徐々に凍り付くことで、確実に対象物を仕留める事です。これによって、音もたてずに海賊は氷像と化していきます。
海賊に限らず、犯罪者となった魔法使いは、この世界では原則死罪です。戦闘でも真っ先に狙われますし、捕まっても大抵は殺害され、とがめられることはありません。
魔法が使えるという事は、拘束されていても容易く人を殺したりできる力があるという事ですから、魔法を使えない人からすれば、無力化=殺すということになるのです。
アレキサンドリアでは魔力の封印呪がありますので、即死罪にはなりませんが、悪用を防ぐために他国への情報開示は行われておらず、存在自体を知られてはいけない、禁呪と同等の扱いとなっているんですよね。
一瞬で氷像となってしまった仲間を、あっけにとられた様子でみた頭は、僕から視線を切っています。馬鹿ですね、対峙している敵対者から視線をきればどうなるか知っているでしょうに……
「飛び道具がお好きなら、飛び道具でお相手しましょうか?」
あえて見えるように抜いてあげたガンブレードを、海賊頭に向けてあげると、慌てて次の銃を手に取ろうとしました。他にも銃を持った海賊数名も、同じように自身の銃に手をやります。
「せめて、小娘相手に飛び道具を使うような真似はしないでほしかったんですけどね……」
左右のガンブレードで、凍結弾を4連射しただけで、海賊側の遠距離攻撃が可能な者は全て凍てつき、氷の彫像と化しました。もちろん、海賊頭も彫像となっていますが、残念ながらこれらの彫像には美しさの欠片もありませんね。
自棄になって、こちらに曲刀を腰だめにして突っ込んできた海賊は、凍結弾で凍らせ、直後に風弾で船上から叩き落します。二発の銃弾を受けた海賊は、途中で粉々に砕け散ります。
「あぁ、こうすれば散り際だけはきれいですね。海に落ちれば、もれなく魚……だけではないようですが、エサになるようですし」
砕けちった氷片を狙っているのは、魚だけじゃないようです。今まで彼らが襲った船の乗組員同様に恐怖を味合わせて差し上げましょう。
「水槍」
魔法名だけの簡易詠唱を唱えると、『ズドバキャッ、バシュッ』と音を立てて、水魔法の水槍が、甲板から船底までを一気にぶち抜き、僕の目の前に大きな水柱を出現させました。これでこの船は沈没をまぬがれませんし、海賊の皆さんもカンディルやピラニアル、ダツなどの肉食魚や妖魚と楽しく南海での遊泳を楽しめるはずです。
「さて、僕達はこれで引きあげますね。では、海賊のみなさんの健闘を祈ります。『次目標へ転移』」
僕はエマ、ジェシーと共に、光と共に足元に広がった転移魔法陣によって、次の海賊船に転移します。『人でなし』とか『鬼畜幼女』とかいう声が聞こえたような気がしましたが、もちろん気のせいですよね?
あぁ、海賊頭や幹部の彫像は、倒した証拠としてちゃんと収納に回収しましたよ。
0
あなたにおすすめの小説
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?
山咲莉亜
ファンタジー
ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。
だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。
趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?
ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。
※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる