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6.楽園での休日
9.襲来
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ユイと二人でソフトドリンクを手にした時、コテージ外のテラス、海へと降りる階段に2つの人影が現われました。
僕は咄嗟にユイを背後にかばい、天羽々斬を召喚します。2つの人影がガラス窓からのびる光の中に姿を現し、僕は慌てて納刀して、テラスへと駆け出します。
「ちょっと、大丈夫ですか?」
僕が声をかけたのは、緑髪の人魚さんです。後ろで結わえた三つ編みが、一部切れたりほつれたりしています。魔力もかなり消耗した様子ですが、これは急いで泳いだせいでしょう。
「はぁはぁ、大変なんだ。魚人族の集団がこっちに来る。今は、フランシスカとレナータが時間を稼いでいるが、数が多いから防ぎきれはしない。
やつらの中には繁殖相手として、同族以外に人魚族も人間も対象とする輩がいる。ここに向かってくる奴らは、そいつらだ。戦えないやつは、すぐ後方に下がらせてくれ」
僕はユイに目配せして、イリスさんを呼んでくることをお願いします。そして、ポケットからスイッチを取り出すと、ボタンを押しました。
海上の数か所と、陸地の数か所で赤いランプが点灯しますが、事前に夜間の侵入者警戒の為の物と伝えていますので、ゲストの皆さんに気づかれることは無いでしょう。赤ランプが点灯すると障壁が張られますので、外部から侵入することはできません。
僕たちのいるコテージが唯一障壁と接する点となりますが、このコテージは僕たちにしか扉は開ける事はできませんからね。とはいえ、この場で戦うことはさすがにできませんので、島の海峡部で迎撃しましょう。
「いま医療師を連れてきますので、人魚さんはここで待っていてください。エマ、ジェシー、行きますよ」
僕は駆け出すとテラスから海面へと跳躍します。僕の右脚が水面に着くと小さな波紋が広がります。凪いだ礁湖に小さな波紋が連なり、海峡部へと続きます。最も海峡の狭くなった場所で僕は魔法を詠唱します。
「魔力よ、あちらに壁となりて敵の攻撃を弾け!《15cm間隔の格子状障壁》」
島の反対側の海峡部を、15cm間隔の格子状の障壁を張りました。格子状の障壁を張る事で、魚や海水は通しますが、大型の生物は通過できません。おっと、そう言っているうちに複数の人魚さんがこちらに島の外から向かってきます。その後を鮫と同じくらいの大きさの何かが接近してきました。
タイミングを見計らって、人魚さんが全員通過した後に、こちらの海峡にも障壁を張ります。
「魔力よ、この場所に壁となりて敵の攻撃を弾け!《15cm間隔の格子状障壁》」
では、続いて戦場を設定しましょう。僕は再び天羽々斬を召喚して、切っ先を海面に触れさせるとつぶやきました。
「この刃に触れしもの全てを凍てつかせよ、《氷床製造》」
一瞬にして切っ先から白い氷が、付近一面の海を凍てつかせます。氷の厚さは50cmくらいあれば、割れたりしませんよね。レギニータとの戦いでもそうでしたが、恐らく水中は魚人族の得意な戦場でしょうから、わざわざ相手の得意な戦場で戦ってあげる必要はありません。
そして待つ事数分、島の外側の氷の端に、鱗のはえた人間の右手が突き出されました。人間と同じ5本指ですが、第二関節まで広がる水掻きがありますし、鱗が生えているのが相違点ですね。
突き出された腕は、肘の部分で曲がり、掌を氷に打ち付けると、指先に力をいれたようです。そして海中からぐっと現れたのは、男の顔です。その頭はサメの様にとがっています。腕は、魚でいえばエラの部分から肩が出ていて、魚の口の部分に人間の顔が付いているような感じですね。
そのままそいつはしばらく僕を見ていましたが、左肩が動いて両手を氷の上に付けると、やはり指を氷に食い込ませます。そのまま、力を入れたのでしょう。氷の上にその胴体、足が現われ、徐々に立ち上がりました。
人魚さんが魚人族と言っていましたが、某国民的RPGに出てくるような竜の身体ではなく、立てた魚に人間の顔・手足をつけたような醜悪な身体ですね。エラの部分は、肩を守る装甲の様に変化しています。魚の様に丸い目をして、その瞳は丸く見開かれ、たたただ真っ黒です。
「人の言葉が通じるかは分かりませんが、それ以上近づいた場合には命の保証は致しませんよ」
僕がそう言った途端、氷上に突き出される腕・腕・腕。氷に指を突き立てて、次々と登り始めたではありませんか。
「エマ、ジェシー。やってしまいなさい」
その言葉の直後、僕の影から二人の戦闘服の美少女が現われ、大剣と双刀を抜刀してマーマンの中に突っ込んでいきました。僕も左右のガンブレードを抜いて、魚人族たちを銃撃します。
「《土弾》Lv2 安らかに眠れ)」
相手は水属性の敵ですからね。五行思想では、土剋水で土は水を濁します。四精霊思想なら、大地の精霊ノームは土と金属の2つを束ねる存在ですからね。そして、弾丸は安らかに眠れという、地球では破片侵襲弾『R.I.P.』の名前で呼ばれていた弾頭をした銃弾です。
『R.I.P.』の弾頭は8つの切れ込みが入っていて、目標に命中すると弾頭部が8つに分離して花開くように8方向に体内を切り裂きながら進みます。弾頭を失った銃弾本体も、抵抗が大きくなるために貫通することができず、体内に残る事が多いのも、この弾丸が『人体破壊弾』と言われる所以ですね。
エマとジェシーの大剣が作る殺傷圏内に入った魚人族達は、お腹から二つに切り裂かれその生命活動を止めます。大剣を使うエマの背後は、ジェシーが守りますし、あの二人は疲労というものがありませんから、囲まれても問題はありませんね。
とはいえ魚人族も数が多いので、2人を避けて僕の方に向かってくる者も相当数います。接近されると、数で押しつぶされますから、囲まれる前に、僕は空気を固めて、水上5m程の高さに移動し、その場から狙撃を継続します。
足元に集まった魚人族達の中には、時折槍を突き上げてたり、投げてくる者がいるので油断はできませんが、囲まれるよりははるかにましです。突き上げても5mの高さでは届きませんから、投げ槍だけを対処すればよいですしね。
ワラワラと現れ、僕の周囲に集まってくる魚人族を20人以上倒したところで、ふと連中の顔に浮かぶ好色な表情に気が付いて、足元にざわざわとむしずが走る間隔がわきます。中には槍ではなく僕を指さす奴もいるので、それはそれで余計気持ち悪いのと、水着にパーカー姿を下から見られている所為か、微妙に落ち着かないので、更に高度を上げて10m程距離を置き、更に重力場を逆転させて、逆さになって銃撃を継続します。
「うん、変に下から覗かれてる感じもしなくて落ち着きますね」
つぶやきながら、エマとジェシーの周囲を確認して、槍を投げようとしている魚人族を銃撃して倒します。3人で50人以上の魚人族を倒した時、新たな敵が氷の戦場に現れたのでした。
僕は咄嗟にユイを背後にかばい、天羽々斬を召喚します。2つの人影がガラス窓からのびる光の中に姿を現し、僕は慌てて納刀して、テラスへと駆け出します。
「ちょっと、大丈夫ですか?」
僕が声をかけたのは、緑髪の人魚さんです。後ろで結わえた三つ編みが、一部切れたりほつれたりしています。魔力もかなり消耗した様子ですが、これは急いで泳いだせいでしょう。
「はぁはぁ、大変なんだ。魚人族の集団がこっちに来る。今は、フランシスカとレナータが時間を稼いでいるが、数が多いから防ぎきれはしない。
やつらの中には繁殖相手として、同族以外に人魚族も人間も対象とする輩がいる。ここに向かってくる奴らは、そいつらだ。戦えないやつは、すぐ後方に下がらせてくれ」
僕はユイに目配せして、イリスさんを呼んでくることをお願いします。そして、ポケットからスイッチを取り出すと、ボタンを押しました。
海上の数か所と、陸地の数か所で赤いランプが点灯しますが、事前に夜間の侵入者警戒の為の物と伝えていますので、ゲストの皆さんに気づかれることは無いでしょう。赤ランプが点灯すると障壁が張られますので、外部から侵入することはできません。
僕たちのいるコテージが唯一障壁と接する点となりますが、このコテージは僕たちにしか扉は開ける事はできませんからね。とはいえ、この場で戦うことはさすがにできませんので、島の海峡部で迎撃しましょう。
「いま医療師を連れてきますので、人魚さんはここで待っていてください。エマ、ジェシー、行きますよ」
僕は駆け出すとテラスから海面へと跳躍します。僕の右脚が水面に着くと小さな波紋が広がります。凪いだ礁湖に小さな波紋が連なり、海峡部へと続きます。最も海峡の狭くなった場所で僕は魔法を詠唱します。
「魔力よ、あちらに壁となりて敵の攻撃を弾け!《15cm間隔の格子状障壁》」
島の反対側の海峡部を、15cm間隔の格子状の障壁を張りました。格子状の障壁を張る事で、魚や海水は通しますが、大型の生物は通過できません。おっと、そう言っているうちに複数の人魚さんがこちらに島の外から向かってきます。その後を鮫と同じくらいの大きさの何かが接近してきました。
タイミングを見計らって、人魚さんが全員通過した後に、こちらの海峡にも障壁を張ります。
「魔力よ、この場所に壁となりて敵の攻撃を弾け!《15cm間隔の格子状障壁》」
では、続いて戦場を設定しましょう。僕は再び天羽々斬を召喚して、切っ先を海面に触れさせるとつぶやきました。
「この刃に触れしもの全てを凍てつかせよ、《氷床製造》」
一瞬にして切っ先から白い氷が、付近一面の海を凍てつかせます。氷の厚さは50cmくらいあれば、割れたりしませんよね。レギニータとの戦いでもそうでしたが、恐らく水中は魚人族の得意な戦場でしょうから、わざわざ相手の得意な戦場で戦ってあげる必要はありません。
そして待つ事数分、島の外側の氷の端に、鱗のはえた人間の右手が突き出されました。人間と同じ5本指ですが、第二関節まで広がる水掻きがありますし、鱗が生えているのが相違点ですね。
突き出された腕は、肘の部分で曲がり、掌を氷に打ち付けると、指先に力をいれたようです。そして海中からぐっと現れたのは、男の顔です。その頭はサメの様にとがっています。腕は、魚でいえばエラの部分から肩が出ていて、魚の口の部分に人間の顔が付いているような感じですね。
そのままそいつはしばらく僕を見ていましたが、左肩が動いて両手を氷の上に付けると、やはり指を氷に食い込ませます。そのまま、力を入れたのでしょう。氷の上にその胴体、足が現われ、徐々に立ち上がりました。
人魚さんが魚人族と言っていましたが、某国民的RPGに出てくるような竜の身体ではなく、立てた魚に人間の顔・手足をつけたような醜悪な身体ですね。エラの部分は、肩を守る装甲の様に変化しています。魚の様に丸い目をして、その瞳は丸く見開かれ、たたただ真っ黒です。
「人の言葉が通じるかは分かりませんが、それ以上近づいた場合には命の保証は致しませんよ」
僕がそう言った途端、氷上に突き出される腕・腕・腕。氷に指を突き立てて、次々と登り始めたではありませんか。
「エマ、ジェシー。やってしまいなさい」
その言葉の直後、僕の影から二人の戦闘服の美少女が現われ、大剣と双刀を抜刀してマーマンの中に突っ込んでいきました。僕も左右のガンブレードを抜いて、魚人族たちを銃撃します。
「《土弾》Lv2 安らかに眠れ)」
相手は水属性の敵ですからね。五行思想では、土剋水で土は水を濁します。四精霊思想なら、大地の精霊ノームは土と金属の2つを束ねる存在ですからね。そして、弾丸は安らかに眠れという、地球では破片侵襲弾『R.I.P.』の名前で呼ばれていた弾頭をした銃弾です。
『R.I.P.』の弾頭は8つの切れ込みが入っていて、目標に命中すると弾頭部が8つに分離して花開くように8方向に体内を切り裂きながら進みます。弾頭を失った銃弾本体も、抵抗が大きくなるために貫通することができず、体内に残る事が多いのも、この弾丸が『人体破壊弾』と言われる所以ですね。
エマとジェシーの大剣が作る殺傷圏内に入った魚人族達は、お腹から二つに切り裂かれその生命活動を止めます。大剣を使うエマの背後は、ジェシーが守りますし、あの二人は疲労というものがありませんから、囲まれても問題はありませんね。
とはいえ魚人族も数が多いので、2人を避けて僕の方に向かってくる者も相当数います。接近されると、数で押しつぶされますから、囲まれる前に、僕は空気を固めて、水上5m程の高さに移動し、その場から狙撃を継続します。
足元に集まった魚人族達の中には、時折槍を突き上げてたり、投げてくる者がいるので油断はできませんが、囲まれるよりははるかにましです。突き上げても5mの高さでは届きませんから、投げ槍だけを対処すればよいですしね。
ワラワラと現れ、僕の周囲に集まってくる魚人族を20人以上倒したところで、ふと連中の顔に浮かぶ好色な表情に気が付いて、足元にざわざわとむしずが走る間隔がわきます。中には槍ではなく僕を指さす奴もいるので、それはそれで余計気持ち悪いのと、水着にパーカー姿を下から見られている所為か、微妙に落ち着かないので、更に高度を上げて10m程距離を置き、更に重力場を逆転させて、逆さになって銃撃を継続します。
「うん、変に下から覗かれてる感じもしなくて落ち着きますね」
つぶやきながら、エマとジェシーの周囲を確認して、槍を投げようとしている魚人族を銃撃して倒します。3人で50人以上の魚人族を倒した時、新たな敵が氷の戦場に現れたのでした。
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