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7.女王の奏でるラプソディー
10.士官会議①
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「……さて、こんな夜半に緊急招集をかけることになり、申し訳ありません」
ミーティングルームに居並ぶ各部署の班長の顔を見渡します。憮然とした顔のリアン、無表情のワイアットはいつも通り定番の顔ぶれですが、砲雷長のアンソニーの顔色が悪いのは、けがの治療を終えたばかりなだけではないでしょう。
「本日艦内で発生した乱闘事件について、まず事実関係を船務長に説明してもらいます。その後、当事者の一人砲雷長のアンソニーに状況を説明したいただきます。よろしいですね?」
僕の言葉に各班長はうなづきましたので、僕はユイに説明をお願いします。
「それでは、説明を開始します。乱闘は本日21時に、左舷区画展望デッキにて発生いたしました。
発生の経緯は、第一分隊砲雷科の二名、砲雷長のアンソニー・ブラック士官と右舷第二魔導砲砲術員エリオット・スミスが食事・飲酒中に、配給量を超えるエールをスタッフに要求し、これを拒否されたことがきっかけで始まります。
エリオット砲術士は、拒否されたことに対し不満を述べましたが、不満の内容が艦内での食料やエールの配給量におよび、これを航海科・船務科所属の科員がとがめます。
その際に、エリオット・スミス砲術士が訓練において艦橋を射線におさめながら砲撃した件についても批判がおよびました」
ここでユイが残念そうに首を振ります。航海科も船務科も、ユイの配下ですからね。でも、状況はここまでじゃないはずです。
「ここで、エリオット・スミス砲術士が立ち上がり、一触即発になりますが、ここに飛行科ディラン・ヒル操縦士が現れました。彼は、演習時に撃墜されたことについて、エリオット・スミス砲術士およびアンソニー砲雷科班長に対し、批判を発言します。これによって、エリオット・スミス砲術士がディラン・ヒル操縦士に殴りかかったことがきっかけで騒動が発生しました。
以上が騒乱発生に関して、艦内保安要員が事情を聴取した結果となりますが、砲雷長なにか発言はありますか?」
ユイの言葉に、砲雷長のアンソニーは首を振ります。
「うちのエリオット砲術士が騒乱のきっかけとなった事は事実だ。だが、飛行科のディラン操縦士の発言で、騒動が大きくなったことは言っておきたい」
アンソニー砲雷長の言葉に、こんどはワイアット航空指令が冷たい視線を向けて、無表情に発言します。
「それは、ディラン操縦士がいなかったら、騒動は起きなかったということですか?」
「そうではない。だが、ディラン操縦士が火に油を注いだ結果、騒動が無用に拡大したということは言っておきたい」
「失礼ですが、砲雷長。あなたは当事者であり、推論での発言は慎んでいただきたい。当事者の発言は、事実のみとしていただきましょう。」
ワイアットとアンソニーの言い争いになりそうですね。これでは、騒乱が士官にまで影響してしまいます。このままではらちがあかないので、一度対話を止めましょう。
「まずはそこまで。皆さんで、事件発生時の映像を見てください」
そう言って僕は室内のモニターにある記録を再生します。モニターには、左舷展望デッキが映し出されており、カウンター席でアンソニー砲雷長と大きな体の男が並んで座っているのがみえます。
「これは事件発生時の左舷展望デッキの様子です。では、少し時間を進めてみましょう」
記録を進めると、確かに大男、エリオット砲術士が何か言っているように見えますし、カウンター内のスタッフがやんわりそれを拒否している様ですね。そのまま先に進めると、周囲の非難に怒ったエリオットが立ち上がりました。二メートル近い巨漢が立ち上がると迫力がありますね。そのままエリオットは周囲を威嚇しているようですが、ここで入り口から痩せ型の美丈夫がやってきます。僕はここで音声を、美丈夫の彼、ディランに合わせます。
『へぇ、こんな図体だけのでか物が僕の見せ場を台無しにしてくれたのかい? 砲雷長、これは貴方が、いや紅家が青家の邪魔をしたと考えて良いんですね?』
この発言の後一気に雰囲気が悪くなり、ディランとエリオットの乱闘に発展しました。止めようとしたアンソニー砲術長が殴られて、青家の乗組員数名を巻き込んで倒れたところで映像を止めます。
「ワイアット航空指令、アンソニー砲雷長の発言は本人の感想が含まれていましたが、ディラン操縦士の発言で、青家対紅家に争いの争点が映ってしまったのは事実の様ですよ?
あぁ、僕な別に砲雷長の肩を持つわけではありません。でも、ディラン操縦士は以前の航海でも本艦に乗艦していたと思いますが、今回はさまざまな事で顔を出してきます。特に本艦の場合、青家と紅家の協力は必須なのですが、ことさら対立をあおる発言をするのは何故なんでしょう?」
僕がこう言うと、皆さんがっかりした表情を浮かべます。なんですか、イリスさんやユイまで生暖かい目で僕を見つめていますよ?
「……貴女ね、本気でいってる? こんなの、私たちの気をひくために決まってるじゃない。どうせ、エリオットとかいうのだって紅家から送り込まれてきたに決まってるわよ」
……珍しくイリスさんの言葉が崩れてますね。それにしても、最初からこんな様子では先が思いやられますね。
「私としましては、この件でことさら青家と紅家の対立をあおる事が問題と思います。特に新規で配置された乗組員にその傾向が強いようにみえますね」
確かにユイが指摘するように、新規の乗組員の中で、対立が表面化していますね。ディランは数少ない例外に見えます。ぼくはちらりとワイアットとリアンを見てみます。特に彼らの間で、何かを競っている様子は見受けられないのですが、下位の乗組員が勝手にやっている事なのでしょうか?
「……ワイアット航空指令にリアン機関長の二人にに質問があります。これは君たち二人の指示によるものですか? だとすると、困った事になるんですが?」
にっこり微笑みながら言ったつもりですが、二人の顔色は悪くなります。
「まさかと思いますが、ことさら煽ったりしてませんよね? 君たちは、それなりに僕らと付き合いが長い分、十分知っていると思いますが……」
イリスさんとユイの視線も冷たくなっていく中で、航海長が手をあげます。彼は青家の傘下でしたね。
「ハリー航海長、何か発言があるのでしたらどうぞ」
僕の言葉で、皆の視線が集中した航海長は、一瞬うめきますが、なんとか言葉を続けます。
「失礼。僕が知っているのは、出港前日に青家・紅家のそれぞれが、独身者を集めて集会を開き、艦長を含めた女性陣を射止めるように伝えられたことは事実だ。
だが、ワイアットはその場できちんと職務をこなせない様な者や、しつこく付きまとう者は、君たちには選ばれることは無いだろうとも伝えている。今回は、それらを無視している一部の乗組員に問題があるのだと思う。恐らく紅家のリアンも似たような話をしたんじゃないかな」
話の途中までを聞いて、僕が睨んでいた二人は、ウンウンとうなづいています。まぁ、確かにこの二人があえて僕たちを怒らせるメリットはありませんしね。
「では、青家のディランがことさら紅家との対立をあおってくるのは、彼個人の思い込みと考えてよろしいのでしょうか?」
ユイの質問に、ワイアットが答えます。こいつ、僕には素直な返答をしないくせに、ユイには割と丁寧に答えますね。
「ディラン操縦士は、もともと女性関係では浮名を流しているんでね。君たち三人にもともと興味があった訳でもないだろうけど、一人くらいは彼のトロフィーに加えたかったんじゃないかな」
ワイアットが答えると、リアンも続けます。
「エリオットは俺の従兄になる。うちの親父、エリックの弟のメイソン叔父の息子さ。メイソン叔父がどんな奴かは、親父より年下なのに俺より年上の息子がいるってことでわかるだろ。それが原因で、親父との頭首争いに負けたから、息子こそって思ってたらしいんだけどね」
あ~、エリックさんて37歳とか聞いた記憶がありますね。弟と言うことは、同年齢かそれより下……なのに、エリオットは21歳ですか……うん、リアンの話にしては察することができますね。エリックさんは、リアンをアーシャとくっ付けることで、リアンを次の頭首としてほぼ確定にしてしまったので、僕やイリスさん、ユイを狙ったと言う訳ですか……
リアンが話したことで、アンソニー砲雷長もうなづいて話します。
「まあ、そういう訳で僕も彼の動向をしっかり見ておいてくれと、エリック様に言われていたんでね。僕が監視役として選ばれたのは」
「陸に彼女がいるからだよな」
「なっ、うるさいぞ。お前こそ、アーシャと宜しくやってるだろ」
むぅ、リアンとアンソニーもそれなりに仲は良いようですね。というか、こいつ男友達とは普通に話せるのか。結構意外な感じがしますね。てか、一応女性の前でその手の発言は遠慮してほしいものですね……
「……コホン。では、今回の騒動はこの二人が主因といっても良いようですね。とはいえ、出港したばかりですし、本国に帰還させるわけにもいかないのは困りますね。最悪の場合は、強制送還させますが」
僕がいうと、イリスさんもユイもうなづきます。
「だいたい、私たちには今は種馬は必要ありませんわ。リアンとワイアットの二人には、それそれの系譜に連なる者に、そのように伝えてくださいな」
イリスさんの種馬発言に、リアンとハリーが飲んでいた紅茶を吹き出します。ワイアットとアンソニーの二人は互いに肩をすくめています。この二人、気が合うのでしょうか? 戦闘時には結構張り合っているのですがね。
ミーティングルームに居並ぶ各部署の班長の顔を見渡します。憮然とした顔のリアン、無表情のワイアットはいつも通り定番の顔ぶれですが、砲雷長のアンソニーの顔色が悪いのは、けがの治療を終えたばかりなだけではないでしょう。
「本日艦内で発生した乱闘事件について、まず事実関係を船務長に説明してもらいます。その後、当事者の一人砲雷長のアンソニーに状況を説明したいただきます。よろしいですね?」
僕の言葉に各班長はうなづきましたので、僕はユイに説明をお願いします。
「それでは、説明を開始します。乱闘は本日21時に、左舷区画展望デッキにて発生いたしました。
発生の経緯は、第一分隊砲雷科の二名、砲雷長のアンソニー・ブラック士官と右舷第二魔導砲砲術員エリオット・スミスが食事・飲酒中に、配給量を超えるエールをスタッフに要求し、これを拒否されたことがきっかけで始まります。
エリオット砲術士は、拒否されたことに対し不満を述べましたが、不満の内容が艦内での食料やエールの配給量におよび、これを航海科・船務科所属の科員がとがめます。
その際に、エリオット・スミス砲術士が訓練において艦橋を射線におさめながら砲撃した件についても批判がおよびました」
ここでユイが残念そうに首を振ります。航海科も船務科も、ユイの配下ですからね。でも、状況はここまでじゃないはずです。
「ここで、エリオット・スミス砲術士が立ち上がり、一触即発になりますが、ここに飛行科ディラン・ヒル操縦士が現れました。彼は、演習時に撃墜されたことについて、エリオット・スミス砲術士およびアンソニー砲雷科班長に対し、批判を発言します。これによって、エリオット・スミス砲術士がディラン・ヒル操縦士に殴りかかったことがきっかけで騒動が発生しました。
以上が騒乱発生に関して、艦内保安要員が事情を聴取した結果となりますが、砲雷長なにか発言はありますか?」
ユイの言葉に、砲雷長のアンソニーは首を振ります。
「うちのエリオット砲術士が騒乱のきっかけとなった事は事実だ。だが、飛行科のディラン操縦士の発言で、騒動が大きくなったことは言っておきたい」
アンソニー砲雷長の言葉に、こんどはワイアット航空指令が冷たい視線を向けて、無表情に発言します。
「それは、ディラン操縦士がいなかったら、騒動は起きなかったということですか?」
「そうではない。だが、ディラン操縦士が火に油を注いだ結果、騒動が無用に拡大したということは言っておきたい」
「失礼ですが、砲雷長。あなたは当事者であり、推論での発言は慎んでいただきたい。当事者の発言は、事実のみとしていただきましょう。」
ワイアットとアンソニーの言い争いになりそうですね。これでは、騒乱が士官にまで影響してしまいます。このままではらちがあかないので、一度対話を止めましょう。
「まずはそこまで。皆さんで、事件発生時の映像を見てください」
そう言って僕は室内のモニターにある記録を再生します。モニターには、左舷展望デッキが映し出されており、カウンター席でアンソニー砲雷長と大きな体の男が並んで座っているのがみえます。
「これは事件発生時の左舷展望デッキの様子です。では、少し時間を進めてみましょう」
記録を進めると、確かに大男、エリオット砲術士が何か言っているように見えますし、カウンター内のスタッフがやんわりそれを拒否している様ですね。そのまま先に進めると、周囲の非難に怒ったエリオットが立ち上がりました。二メートル近い巨漢が立ち上がると迫力がありますね。そのままエリオットは周囲を威嚇しているようですが、ここで入り口から痩せ型の美丈夫がやってきます。僕はここで音声を、美丈夫の彼、ディランに合わせます。
『へぇ、こんな図体だけのでか物が僕の見せ場を台無しにしてくれたのかい? 砲雷長、これは貴方が、いや紅家が青家の邪魔をしたと考えて良いんですね?』
この発言の後一気に雰囲気が悪くなり、ディランとエリオットの乱闘に発展しました。止めようとしたアンソニー砲術長が殴られて、青家の乗組員数名を巻き込んで倒れたところで映像を止めます。
「ワイアット航空指令、アンソニー砲雷長の発言は本人の感想が含まれていましたが、ディラン操縦士の発言で、青家対紅家に争いの争点が映ってしまったのは事実の様ですよ?
あぁ、僕な別に砲雷長の肩を持つわけではありません。でも、ディラン操縦士は以前の航海でも本艦に乗艦していたと思いますが、今回はさまざまな事で顔を出してきます。特に本艦の場合、青家と紅家の協力は必須なのですが、ことさら対立をあおる発言をするのは何故なんでしょう?」
僕がこう言うと、皆さんがっかりした表情を浮かべます。なんですか、イリスさんやユイまで生暖かい目で僕を見つめていますよ?
「……貴女ね、本気でいってる? こんなの、私たちの気をひくために決まってるじゃない。どうせ、エリオットとかいうのだって紅家から送り込まれてきたに決まってるわよ」
……珍しくイリスさんの言葉が崩れてますね。それにしても、最初からこんな様子では先が思いやられますね。
「私としましては、この件でことさら青家と紅家の対立をあおる事が問題と思います。特に新規で配置された乗組員にその傾向が強いようにみえますね」
確かにユイが指摘するように、新規の乗組員の中で、対立が表面化していますね。ディランは数少ない例外に見えます。ぼくはちらりとワイアットとリアンを見てみます。特に彼らの間で、何かを競っている様子は見受けられないのですが、下位の乗組員が勝手にやっている事なのでしょうか?
「……ワイアット航空指令にリアン機関長の二人にに質問があります。これは君たち二人の指示によるものですか? だとすると、困った事になるんですが?」
にっこり微笑みながら言ったつもりですが、二人の顔色は悪くなります。
「まさかと思いますが、ことさら煽ったりしてませんよね? 君たちは、それなりに僕らと付き合いが長い分、十分知っていると思いますが……」
イリスさんとユイの視線も冷たくなっていく中で、航海長が手をあげます。彼は青家の傘下でしたね。
「ハリー航海長、何か発言があるのでしたらどうぞ」
僕の言葉で、皆の視線が集中した航海長は、一瞬うめきますが、なんとか言葉を続けます。
「失礼。僕が知っているのは、出港前日に青家・紅家のそれぞれが、独身者を集めて集会を開き、艦長を含めた女性陣を射止めるように伝えられたことは事実だ。
だが、ワイアットはその場できちんと職務をこなせない様な者や、しつこく付きまとう者は、君たちには選ばれることは無いだろうとも伝えている。今回は、それらを無視している一部の乗組員に問題があるのだと思う。恐らく紅家のリアンも似たような話をしたんじゃないかな」
話の途中までを聞いて、僕が睨んでいた二人は、ウンウンとうなづいています。まぁ、確かにこの二人があえて僕たちを怒らせるメリットはありませんしね。
「では、青家のディランがことさら紅家との対立をあおってくるのは、彼個人の思い込みと考えてよろしいのでしょうか?」
ユイの質問に、ワイアットが答えます。こいつ、僕には素直な返答をしないくせに、ユイには割と丁寧に答えますね。
「ディラン操縦士は、もともと女性関係では浮名を流しているんでね。君たち三人にもともと興味があった訳でもないだろうけど、一人くらいは彼のトロフィーに加えたかったんじゃないかな」
ワイアットが答えると、リアンも続けます。
「エリオットは俺の従兄になる。うちの親父、エリックの弟のメイソン叔父の息子さ。メイソン叔父がどんな奴かは、親父より年下なのに俺より年上の息子がいるってことでわかるだろ。それが原因で、親父との頭首争いに負けたから、息子こそって思ってたらしいんだけどね」
あ~、エリックさんて37歳とか聞いた記憶がありますね。弟と言うことは、同年齢かそれより下……なのに、エリオットは21歳ですか……うん、リアンの話にしては察することができますね。エリックさんは、リアンをアーシャとくっ付けることで、リアンを次の頭首としてほぼ確定にしてしまったので、僕やイリスさん、ユイを狙ったと言う訳ですか……
リアンが話したことで、アンソニー砲雷長もうなづいて話します。
「まあ、そういう訳で僕も彼の動向をしっかり見ておいてくれと、エリック様に言われていたんでね。僕が監視役として選ばれたのは」
「陸に彼女がいるからだよな」
「なっ、うるさいぞ。お前こそ、アーシャと宜しくやってるだろ」
むぅ、リアンとアンソニーもそれなりに仲は良いようですね。というか、こいつ男友達とは普通に話せるのか。結構意外な感じがしますね。てか、一応女性の前でその手の発言は遠慮してほしいものですね……
「……コホン。では、今回の騒動はこの二人が主因といっても良いようですね。とはいえ、出港したばかりですし、本国に帰還させるわけにもいかないのは困りますね。最悪の場合は、強制送還させますが」
僕がいうと、イリスさんもユイもうなづきます。
「だいたい、私たちには今は種馬は必要ありませんわ。リアンとワイアットの二人には、それそれの系譜に連なる者に、そのように伝えてくださいな」
イリスさんの種馬発言に、リアンとハリーが飲んでいた紅茶を吹き出します。ワイアットとアンソニーの二人は互いに肩をすくめています。この二人、気が合うのでしょうか? 戦闘時には結構張り合っているのですがね。
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