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武人祭
魔族嫌い
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学園内、段々慣れてきたメルトたちメンバーと飯を食ってる時、メルトが提案してきた。
「カイトとレナばかりズルいじゃない。私たちもやってよ、授業」
「なんだ、お前らも死にたがりか」
俺の返しに一同が「「えぇ・・・・・・」」と声を漏らす。
「ちょっと待ってください、師匠・・・・・・俺たちは別に死にたがりじゃないですよ?」
カイトの意見にコクコクと強めに頷いて同意するレナ。
「いやだって、俺に弟子入りするとロクな事が起きねぇし」
「それはまぁ・・・・・・否定できませんね。でも確実に強くなってるとは思いますよ?」
カイトがフォローするように言ってくれる。
するとリリスも頷いていた。
「ですわ。昨日だって、カイトさんが凄い魔術を無詠唱で放ったって、他のクラスでも噂になってるのですから」
リリスがそう言うと、カイトに目線を配ると死んだ目で引きつった笑いをしていた。
「おかげで友人に散々妬まれてからかわれましたよ。俺の席に座って『おめぇの席ねぇから!』とか言われて・・・・・・」
「私、も無詠唱で魔術、やったけど、カイト君、悪目立ちしちゃった、ね・・・・・・」
たしかに凄いと言えば凄いのかもしれないが、ただの暴走なんだよな・・・・・・。
「あなたの元で修業?なるものをすれば、短時間で確実に強くなると確信しておりますわ!ですから私たちにもやってくださいまし」
リリスの顔がぐいっと迫ってくる。なんか必死っぽいけど、何かあったのか?
「んじゃあ、聞くが、死ぬ気はあるか?」
「死ぬ気、ですか?それはあなたの元で死ぬ気でやれるかという話でしょうか?」
「ある意味そうだな。ただ先に言っとくけど、俺の修業は死んだ方がマシだって内容だ。カイトも何回か言ってるし」
そう言いながら少し脅すように睨むと、リリスたちは青い顔をする。
その中でメルトは引き笑いで強がろうとする。
「は、ハッタリでしょ、そんなの?そんな死んだ方がマシなものをこいつが耐えられるわけがないし!」
そう言ってカイトを指さす。
「いや、なんて言うか・・・・・・本当になんで耐えられてるのかわからないんだけどね。そこも師匠がギリギリの加減をしてくれてるとと思うよ」
そう言って乾いた笑いをするカイト。
まぁ、たまにやりすぎた時でも回復魔術をかければすぐ治るし、弟子の育成が異世界だからこそのイージーモードでチャレンジできるから、俺はこいつらの「師匠」でいられるんだろう。
ーーーー
「という事で、見学兼可能なら体験させようと思って、模擬戦の時に一緒にいた三人を連れてきたぞ」
学園も終わり、メルトたちを俺の屋敷まで連れて帰ってきた。
一応驚かせないように、精霊のアルズたちは俺の体の中に入って待機してもらっているが、魔族・・・・・・特に変身できないペルディアなどは見つかってしまうので、フィーナたちをそのままこいつらの目の前に出す事にした。
そして一緒に修業するフィーナを最初に見せると、メルトやリリスが驚いて固まってしまっていた。
「ちょっ・・・・・・魔族じゃない!」
「そうです!なぜお互い毛嫌いしている種族がここにーー」
カイトと似たような反応をするリリスの言葉を遮り、部屋にもう一人小さい魔族が入ってくる。
ランカだ。
「いやー、まだ暑いですねー。あ、どうもいらっしゃい。アヤト、アイス貰いますね」
薄着で入ってきたランカは、当たり前のようにメルトたちに挨拶をし、冷蔵庫の中を勝手に漁ってアイスを取り出して部屋を出ていく。
「・・・・・・あの子も魔族?一体どんだけ魔族がいるのですか、この屋敷は!?」
リリスの疑問に指折りで思い出そうとする。
「四人・・・・・・いや、ここにはいないけど、ナルシャも合わせれば五人か。あれ?この前、保護した奴らの中に魔族っていたっけな・・・・・・?」
「知らないわよ、あんたの保護した奴らの事なんて」
俺が記憶を辿っているのを余所に、フィーナが呆れ気味に答える。
そんな中、メルトたちは俺たちから少し離れて、カイトとレナを混じえて話をする。
「ねぇ、魔族って危なくないの?」
「いえ、全然。ちょっと不機嫌だったりするとスネを蹴ってきたり、機嫌がいいと尻を蹴ってきたりするくらいですよ」
「蹴られてばかりじゃない!」
自分がおかしな事を言っているのを指摘されて「あれ?」と首を傾げるカイト。
内緒話風にコソコソしてる話が聞こえちゃっても仕方ないよね、なんて内心で言い訳しながらメルトたちの話に耳を傾ける。
レナも苦笑いしながらフォローに入った。
「でも、優しいし、可愛い、よ?魔術のわからないところ、とか、教えて、くれるし・・・・・・」
「本当ですの・・・・・・?」
リリスが訝しげな目でフィーナを見つめ、その視線に気付いたフィーナが鬱陶しそうにジト目で睨み返し、メルトたちの元へと行った。
「言いたい事があるならハッキリ言えば?『魔族がいるところになんか一緒にいたくない』って。あたしもそれでどっか行ってくれれば、騒がしさが減って気楽になるし」
「「なっ!?」」
フィーナの煽り言葉に、リリスとメルトが驚きの声を上げる。その様子にカイトが「あちゃー」とリアクションを取る。
雰囲気は一気に最悪になった。
だが、俺はフィーナが悪いとは思っていない。そう思ってフィーナとリリスたちの間に割って入る。
「悪いがフィーナの言う通りだ。魔族や亜人が気に入らないってんなら、この話は無しにする」
「っ・・・・・・!なん、でっ!?」
「なぜそんなに魔族へ肩入れするのですか?」
興奮のあまり言葉が詰まってしまっているメルトの代わりに、リリスが冷静になって聞いてくる。こいつは結構大人だな。
「まだ付き合いは短いけど、言いたい事を言い合える家族みたいなもんだからな」
そう言ってフィーナの頭にポンッと手を乗せると、恥ずかしそうに顔を赤くしてその手を軽く払われる。
しかし、特に反論される事もないし、払い方も優しかった。案外と嫌じゃないのかもしれない。
「ハッ、魔族と家族ごっことか頭おかしいんじゃないの?人間と魔族が一緒に生活なんてできるわけないわ」
「でもサザンドみたいなところもあるんだ、できないわけないだろ」
「できないわよ!あそこの連中だって・・・・・・魔族と仲良くできるなんて、みんな頭がどうかしてーー」
メルトが人の話を聞けないほどに糾合していると、フィーナが早足で近付きながら平手にした右手を振りかぶる。
パァンッ!
その平手でメルトの頬は叩かれ、言葉は中断された。
音の後には沈黙が訪れ、メルトは何が起きたかわからないと言った表情で、自分の顔を叩いたフィーナを見る。
「ギャーギャーうるさいのよ。あんたが魔族をどう思おうともあんたの勝手・・・・・・だけど、その偏見的な価値観を他人に押し付けて文句垂れてんじゃないわよ!そんなに嫌だったら同じ考えの人間のところにでも帰りなさい!」
叫ばず、しかし威圧するように静かに重い言葉を発するフィーナ。そして強ばるメルト横を通り過ぎて廊下の前で立ち止まる。
「・・・・・・ごめんなさい、今日はあたし、やめとくわ」
それだけ言い残し、再び歩き出して行ってしまった。まさかフィーナが謝るなんてな・・・・・・
「やめとく」というのは多分、修業はやらないという事だろう。
やれやれ・・・・・・安請け合いしたのは失敗だったか。せめて魔族や亜人に偏見がないか先に聞いておくんだったな。
メルトが自らの叩かれた頬を押さえながら放心状態となっていた。
「メルト、追い打ちをかけるようで悪いが、もしお前がこれ以上魔族だのと文句を言って場を掻き乱すようなら帰ってもらう。もちろん、リリスもだ」
「っ!」
メルトが悔しそうに歯軋りをする。まるで「そんなにあの魔族の方がいいのか」と言いたげに。
「アヤトさん、あなたを信じて大丈夫なんですの?」
見極めうとする神妙な顔付きで俺を見るに、俺は頷く。
「ここには他にも色んな奴が住んでるが、危害を加えるような悪意がない事は俺が保証しよう」
「・・・・・・なら問題ありませんわ。あなたの信用する方なら、私も信用します」
「そうか」
俺経由で、ていうのがモヤモヤするが、この際それでもいい。
あいつの良さは直接会っているうちにわかってくれるだろう。
さて、メルトはどうだろうか。
様子を見ると、少し涙目になっていた。
「何よ・・・・・・何よ、みんなして!魔族の何がそんなにいいのよ!?」
「逆に聞きたいんだが、魔族の何が気に入らない?」
「だって気持ち悪いじゃない、青い肌なんてっ!」
魔族が、というより肌の色か・・・・・・あっちの世界でいう黒人や白人の弊害だな。
・・・・・・俺がフィーナを綺麗だと思えるのは、やっぱり向こうの世界でユウキが見せてくれたアニメとかの影響だろうか?
「それじゃあ、どうする?言っとくが、フィーナがここにいることも学園長は承認済みだ。誰かに告げ口しても意味はないぞ」
「学園長が知っていてここに置いているのでしたら、尚更心配はありませんね。私はここに残り、あなたの指導を受けます」
リリスが得意げに胸を張って答える。ずっと黙っていたサイも強く頷く。
「俺は元から種族の問題はありません。師匠、また技を教えてください」
「そりゃ、よかった。メルトは・・・・・・」
メルトはムッとした顔で黙っている。
相当機嫌が悪いみたいだが・・・・・・
「とりあえず全員、魔空間に来てもらうか。どうするかは終わったら聞かせてくれ」
そう言って、メルトを含めたこの場にいる奴らを、魔空間へと連れて行った。
「カイトとレナばかりズルいじゃない。私たちもやってよ、授業」
「なんだ、お前らも死にたがりか」
俺の返しに一同が「「えぇ・・・・・・」」と声を漏らす。
「ちょっと待ってください、師匠・・・・・・俺たちは別に死にたがりじゃないですよ?」
カイトの意見にコクコクと強めに頷いて同意するレナ。
「いやだって、俺に弟子入りするとロクな事が起きねぇし」
「それはまぁ・・・・・・否定できませんね。でも確実に強くなってるとは思いますよ?」
カイトがフォローするように言ってくれる。
するとリリスも頷いていた。
「ですわ。昨日だって、カイトさんが凄い魔術を無詠唱で放ったって、他のクラスでも噂になってるのですから」
リリスがそう言うと、カイトに目線を配ると死んだ目で引きつった笑いをしていた。
「おかげで友人に散々妬まれてからかわれましたよ。俺の席に座って『おめぇの席ねぇから!』とか言われて・・・・・・」
「私、も無詠唱で魔術、やったけど、カイト君、悪目立ちしちゃった、ね・・・・・・」
たしかに凄いと言えば凄いのかもしれないが、ただの暴走なんだよな・・・・・・。
「あなたの元で修業?なるものをすれば、短時間で確実に強くなると確信しておりますわ!ですから私たちにもやってくださいまし」
リリスの顔がぐいっと迫ってくる。なんか必死っぽいけど、何かあったのか?
「んじゃあ、聞くが、死ぬ気はあるか?」
「死ぬ気、ですか?それはあなたの元で死ぬ気でやれるかという話でしょうか?」
「ある意味そうだな。ただ先に言っとくけど、俺の修業は死んだ方がマシだって内容だ。カイトも何回か言ってるし」
そう言いながら少し脅すように睨むと、リリスたちは青い顔をする。
その中でメルトは引き笑いで強がろうとする。
「は、ハッタリでしょ、そんなの?そんな死んだ方がマシなものをこいつが耐えられるわけがないし!」
そう言ってカイトを指さす。
「いや、なんて言うか・・・・・・本当になんで耐えられてるのかわからないんだけどね。そこも師匠がギリギリの加減をしてくれてるとと思うよ」
そう言って乾いた笑いをするカイト。
まぁ、たまにやりすぎた時でも回復魔術をかければすぐ治るし、弟子の育成が異世界だからこそのイージーモードでチャレンジできるから、俺はこいつらの「師匠」でいられるんだろう。
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「という事で、見学兼可能なら体験させようと思って、模擬戦の時に一緒にいた三人を連れてきたぞ」
学園も終わり、メルトたちを俺の屋敷まで連れて帰ってきた。
一応驚かせないように、精霊のアルズたちは俺の体の中に入って待機してもらっているが、魔族・・・・・・特に変身できないペルディアなどは見つかってしまうので、フィーナたちをそのままこいつらの目の前に出す事にした。
そして一緒に修業するフィーナを最初に見せると、メルトやリリスが驚いて固まってしまっていた。
「ちょっ・・・・・・魔族じゃない!」
「そうです!なぜお互い毛嫌いしている種族がここにーー」
カイトと似たような反応をするリリスの言葉を遮り、部屋にもう一人小さい魔族が入ってくる。
ランカだ。
「いやー、まだ暑いですねー。あ、どうもいらっしゃい。アヤト、アイス貰いますね」
薄着で入ってきたランカは、当たり前のようにメルトたちに挨拶をし、冷蔵庫の中を勝手に漁ってアイスを取り出して部屋を出ていく。
「・・・・・・あの子も魔族?一体どんだけ魔族がいるのですか、この屋敷は!?」
リリスの疑問に指折りで思い出そうとする。
「四人・・・・・・いや、ここにはいないけど、ナルシャも合わせれば五人か。あれ?この前、保護した奴らの中に魔族っていたっけな・・・・・・?」
「知らないわよ、あんたの保護した奴らの事なんて」
俺が記憶を辿っているのを余所に、フィーナが呆れ気味に答える。
そんな中、メルトたちは俺たちから少し離れて、カイトとレナを混じえて話をする。
「ねぇ、魔族って危なくないの?」
「いえ、全然。ちょっと不機嫌だったりするとスネを蹴ってきたり、機嫌がいいと尻を蹴ってきたりするくらいですよ」
「蹴られてばかりじゃない!」
自分がおかしな事を言っているのを指摘されて「あれ?」と首を傾げるカイト。
内緒話風にコソコソしてる話が聞こえちゃっても仕方ないよね、なんて内心で言い訳しながらメルトたちの話に耳を傾ける。
レナも苦笑いしながらフォローに入った。
「でも、優しいし、可愛い、よ?魔術のわからないところ、とか、教えて、くれるし・・・・・・」
「本当ですの・・・・・・?」
リリスが訝しげな目でフィーナを見つめ、その視線に気付いたフィーナが鬱陶しそうにジト目で睨み返し、メルトたちの元へと行った。
「言いたい事があるならハッキリ言えば?『魔族がいるところになんか一緒にいたくない』って。あたしもそれでどっか行ってくれれば、騒がしさが減って気楽になるし」
「「なっ!?」」
フィーナの煽り言葉に、リリスとメルトが驚きの声を上げる。その様子にカイトが「あちゃー」とリアクションを取る。
雰囲気は一気に最悪になった。
だが、俺はフィーナが悪いとは思っていない。そう思ってフィーナとリリスたちの間に割って入る。
「悪いがフィーナの言う通りだ。魔族や亜人が気に入らないってんなら、この話は無しにする」
「っ・・・・・・!なん、でっ!?」
「なぜそんなに魔族へ肩入れするのですか?」
興奮のあまり言葉が詰まってしまっているメルトの代わりに、リリスが冷静になって聞いてくる。こいつは結構大人だな。
「まだ付き合いは短いけど、言いたい事を言い合える家族みたいなもんだからな」
そう言ってフィーナの頭にポンッと手を乗せると、恥ずかしそうに顔を赤くしてその手を軽く払われる。
しかし、特に反論される事もないし、払い方も優しかった。案外と嫌じゃないのかもしれない。
「ハッ、魔族と家族ごっことか頭おかしいんじゃないの?人間と魔族が一緒に生活なんてできるわけないわ」
「でもサザンドみたいなところもあるんだ、できないわけないだろ」
「できないわよ!あそこの連中だって・・・・・・魔族と仲良くできるなんて、みんな頭がどうかしてーー」
メルトが人の話を聞けないほどに糾合していると、フィーナが早足で近付きながら平手にした右手を振りかぶる。
パァンッ!
その平手でメルトの頬は叩かれ、言葉は中断された。
音の後には沈黙が訪れ、メルトは何が起きたかわからないと言った表情で、自分の顔を叩いたフィーナを見る。
「ギャーギャーうるさいのよ。あんたが魔族をどう思おうともあんたの勝手・・・・・・だけど、その偏見的な価値観を他人に押し付けて文句垂れてんじゃないわよ!そんなに嫌だったら同じ考えの人間のところにでも帰りなさい!」
叫ばず、しかし威圧するように静かに重い言葉を発するフィーナ。そして強ばるメルト横を通り過ぎて廊下の前で立ち止まる。
「・・・・・・ごめんなさい、今日はあたし、やめとくわ」
それだけ言い残し、再び歩き出して行ってしまった。まさかフィーナが謝るなんてな・・・・・・
「やめとく」というのは多分、修業はやらないという事だろう。
やれやれ・・・・・・安請け合いしたのは失敗だったか。せめて魔族や亜人に偏見がないか先に聞いておくんだったな。
メルトが自らの叩かれた頬を押さえながら放心状態となっていた。
「メルト、追い打ちをかけるようで悪いが、もしお前がこれ以上魔族だのと文句を言って場を掻き乱すようなら帰ってもらう。もちろん、リリスもだ」
「っ!」
メルトが悔しそうに歯軋りをする。まるで「そんなにあの魔族の方がいいのか」と言いたげに。
「アヤトさん、あなたを信じて大丈夫なんですの?」
見極めうとする神妙な顔付きで俺を見るに、俺は頷く。
「ここには他にも色んな奴が住んでるが、危害を加えるような悪意がない事は俺が保証しよう」
「・・・・・・なら問題ありませんわ。あなたの信用する方なら、私も信用します」
「そうか」
俺経由で、ていうのがモヤモヤするが、この際それでもいい。
あいつの良さは直接会っているうちにわかってくれるだろう。
さて、メルトはどうだろうか。
様子を見ると、少し涙目になっていた。
「何よ・・・・・・何よ、みんなして!魔族の何がそんなにいいのよ!?」
「逆に聞きたいんだが、魔族の何が気に入らない?」
「だって気持ち悪いじゃない、青い肌なんてっ!」
魔族が、というより肌の色か・・・・・・あっちの世界でいう黒人や白人の弊害だな。
・・・・・・俺がフィーナを綺麗だと思えるのは、やっぱり向こうの世界でユウキが見せてくれたアニメとかの影響だろうか?
「それじゃあ、どうする?言っとくが、フィーナがここにいることも学園長は承認済みだ。誰かに告げ口しても意味はないぞ」
「学園長が知っていてここに置いているのでしたら、尚更心配はありませんね。私はここに残り、あなたの指導を受けます」
リリスが得意げに胸を張って答える。ずっと黙っていたサイも強く頷く。
「俺は元から種族の問題はありません。師匠、また技を教えてください」
「そりゃ、よかった。メルトは・・・・・・」
メルトはムッとした顔で黙っている。
相当機嫌が悪いみたいだが・・・・・・
「とりあえず全員、魔空間に来てもらうか。どうするかは終わったら聞かせてくれ」
そう言って、メルトを含めたこの場にいる奴らを、魔空間へと連れて行った。
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