最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし

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武人祭

そのための一歩

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 ☆★☆★

 「あら、ではこの中で選ばれたのはミーナさんとリナさん、私とサイさんで……それにカイトさん、と?」

 昼食を取っている最中、学園長室に呼ばれたメンバーをようやく落ち着いてきたリリスがそれぞれ呼んで最後に視線を俺に向ける。
 師匠とリリスさんの話は結局、師匠が「目指したいものが決まってるなら目指せばいいじゃねえか」と言った、要はしたいことがあるなら誰かのせいにせず、勝手にやれよという何とも適当なようで的を得た言葉によって収束した。
 そして話題が武人祭に出場するメンバーの話に変わる。
 昼食を食べ始めていた俺の横ではチユキさんが相変わらず密着するように抱き着いてきていて、もう一方では師匠がふーんと興味があるのかないのかわからない返事をしていた。

 「全員この場にいる知り合いというのがなんとも……」
 「まぁ、予想通りではあるな」
 「なんでよ!?」

 ココアさんやノワールさんが作ってくれたお弁当をゆったりと食べる師匠に、メルトが叫んで突っかかった。

 「私だって出たかったのに~……」
 「それは私も思いましたわ。なぜアルニア様ではなく私なのか、と……」
 「そう思ってくれるのは嬉しいけど、多分前衛と後衛をバランスよく編成しようってことじゃないかな?それに剣とかで戦うならミーナさんの方が強くなってるだろうし……」

 悔しがるメルトとリリス。それにアルニアさんも加わって会話を始めた。

 「俺もというのが信じられません……リリスさんの言うように、あまり活躍のできなかった俺じゃなくアルニア先輩が出た方がと思ってしまいます」
 「だったら俺がアルニアに負けないくらいに鍛えてやるよ。まずは今日から武人祭までは毎日通えよ」
 「わかりました……!」

 自信を持ててないサイを師匠が励ましながら、サイの空いたコップにお酌するように水を注ぐ。サイも静かに力強く頷いて受け取り、それがなんだか大人たちがお互いの機嫌と取ろうとしている光景に似ているなと思ってしまった。
 でもそれを言うなら、なんで俺なのかと思う。
 だって俺、中等部だよ?アルニアさんと一対一で戦って勝てるなんて思えない――あっ。
 俺とアルニアさんが模擬戦の時に戦っていたことを思い出した。そういえば勝っちゃったね、アルニアさんに。
 だからかーと思いつつ、甘めの卵焼きを口に運ぶ。美味し……

 「どうでしょう、カイト様?今日の卵焼きは少し甘くしてみたのですが……」
 「美味しいですよ。いつもそうですけど、どっちかに偏っていても甘過ぎずしょっぱ過ぎずで丁度いいです」
 「たしかにな。目分量じゃ中々こうはならないから、いつもちゃんと作ってくれてるココアとノワールには感謝しかねえな」

 感想を聞いてきたココアさんに俺と師匠がそう答えると、パッと輝いた笑顔を浮かべた。

 「そう言ってもらえると嬉しいです!」
 「量は最初に計ったのを見て覚え、目分量で行っておりますが……喜んでもらえたようで何よりです」

 ノワールさんもクフフと嬉しそうに笑う。この一か月近く、ノワールさんの師匠に褒められて嬉しそうにする姿を見てると悪魔だということを忘れてしまいそうになる。
 チユキさんもそうだけど、悪魔特有の「残虐さ」というのを目にしたのが数える程度なので本当に悪魔なのかと疑う時もある。
 ……と言っても人外の力を持ってるし、怒らせたらめっさ怖いのは確かだ。
 いっそのことココアさんみたいに宙に浮く、ってわけじゃないけど、翼を生やすとか悪魔らしい外見的な特徴があれば、実感が湧くんだけど。

 「告。味は美味しいですが、量が物足りないです」

 ……いや、よく考えたら他にも外見だけじゃわからない人が沢山いたわ。
 ヘレナさんは所々に鱗があるけれど、ほとんど人間だし。傍から見ても、ただの発育のいい食いしん坊だろう。
 あとはランカさんも……アレ?

 「そういえば師匠、ランカさんが見えないのは……」
 「さあな……一応この場所で集まってるってことは言っておいたが、一体何をしてるんだか」

 師匠は肩をすくめて呆れた物言いをする。
 何か厄介事に巻き込まれたとかじゃなきゃいいんだけど……
 そんなことを考えていると、俺たちの方に数人の足跡が近付いてくるのがわかった。

 「皆さん、お揃いのようですね!」

 なんだか聞き覚えのある嬉々とした声が聞こえてきた。
 視線をそっちに向けると、ランカさんを先頭に二人の女子生徒が後ろにくっ付いている。
 しかも眼帯や包帯などをしていて、心なしかランカさんと同じ雰囲気を感じるような……

 「凄いな、お前……影分身が使えたのか!?」
 「どういう意味ですか?」

 師匠のボケにランカさんが透かさずツッコミを入れる。
 最近よくこの組み合わせが多いせいか、なんだか息が合ってる気がする。

 「この方たちは言わば同士です!」
 「「わかってた」」

 俺や師匠、メアさんにユウキさんとも声を揃えて口に出してしまった。

 「何でですか、まだ何も言ってなかったのに!?」
 「そりゃあまぁ……」

 師匠がチラッとランカさんの後ろにいる二人を、意味ありげに見る。

 「眼帯やらのアクセサリーがどうもな……デザインは違ってもお前と似たものを感じるんだよ。しかもそのうちの一人がしてる佇まいが……」

 師匠の視線がさらに一人へ向けられる。
 片方は黒と白の入り混じった髪をしてリナのように人見知りっぽい動揺が見受けられるが、もう一方である黒い長髪の女の子は腕を組んで半身の状態になり、どや顔をしている。
 恐らくランカさんと同級生だとは思うが、師匠たち上級生がいるにも関わらず堂々とした立ち振る舞いをしているのだ。
 するとその長髪の子がフッと嘲笑のような笑いをする。

 「盟友よ、この者らが一にして全なる者たちか?」

 長髪の子が発した言葉に頭が付いていかず、その場にいた者のほとんどが硬直してしまっていた。

 「ええ、私が何から何までお世話になっている人たちです。そして彼がこの中でリーダー的立ち位置にいる方です」

 それを動揺の一つも見せずにごく普通にいつも通りな対応をするランカさん。
 その人の言ってる意味が理解できているのだろうか……?
 俺たちが混乱しているうちに長髪の女の子は不敵な笑みを浮かべて師匠に近付き、手を差し伸べた。

 「我はランカの新たな同盟者、フィルル・デルタ・トライデントである。そなたからは遥か太古からの深い繋がりを感じる……これも何かの縁、互いにより良い関係を築けること祈る」
 「この方はクラスで仲良くなった私の友達一号で、フルトさんです。お友達が欲しいので仲良くしてもらえると嬉しいですと言っています」

 ランカさんが完全に通訳係になってしまっている。
 師匠は差し出された手を苦笑いしながら握り返した。

 「アヤトだ。仲良くする分には構わないが……その場合ランカは必須だな」

 師匠の言葉にランカさんが連れてきた女の子二人以外、満場一致で頷いた。
 翻訳係がいないと何言ってるかわからなくなりそうだもんね……
 一人の自己紹介が終わったところで、みんなの視線がもう一人に注がれる。

 「あ……私はヒューリーと言います。私、真っ黒い服が好きで、ランカちゃんも同じでいっぱい持ってるって聞いてから仲良くなりたくて話しかけたんです。ランカちゃんやフルトちゃんみたいな個性はないですけど、私とも仲良くしていただけると嬉しいです」

 さっきの印象と違って意外とハッキリとにこやかに話し始めるヒューリ―。
 ランカさんと仲良くなったって聞いて、どっちもフルトと同じ性格かと思っていただけにホッとした。

 「ああでも――」

 しかしそんな安寧もつかの間、ヒューリ―はゾッとするような笑みを浮かべる。アレは見たことがある……チユキさんが笑いながらも内心怒ってる時の表情だ。

 「――ランカちゃんを泣かせるような人がいたら……ただじゃおかないかもしれませんね」
 「「あ、はい」」

 そう言ったヒューリ―のスカートからキラリと光る刃物のようなものが見えてしまい、その雰囲気に気圧されてしまった俺を含めた何人かが素直に頷いた。
 やっぱり訂正。とんでもない子を連れてきちゃったな、ランカさんは……
 師匠でさえも引きつった笑いを継続中である。
 その後は名乗った師匠以外の自己紹介も済ませ、三人を混ぜて昼食を取った。

 ――――

 その後、師匠たちとは別れて学園長室に到着し、俺が数回だけ扉をノックする。
 後ろにはリナ、リリス、サイ、ミーナさんが付いてきていた。
 「こう見ると、サイが控えめなせいでカイトがハーレム作ったみたいに見えるな」なんて師匠にからかわれたり、チユキさんが「付いて来たい!」と駄々をこねたりとして軽く精神的に疲れたりもしているのだが……

 「入りなよ」

 俺のノックに対し、少女の声で短い返事が返ってきた。
 許可を貰ったのを確認したら扉を開き、リナたちと共に中へ入る。
 中には俺やリナより身長の低い少女、この学園の責任者であるルビアさんが背中に両手を伸ばして待ち構えていた。
 見た目は少女とはいえ、やはり元は冒険者……学園長の表情はにこやかなのだが、こうして向かい合ってるだけで年相応の貫禄と言うか、険しい雰囲気を感じる。

 「みんなよく来たね。とりあえずそこのソファーにでも腰かけてゆっくりして行ってくれ」

 緊張が走り中に入るのを躊躇してしまう……かと思いきや、ミーナさんは気にした様子もなく学園長の言う通り、ソファーに座ってしまう。
 そんな二人の行動のおかげで緊張が和らぎ、俺たちも後に続いてソファーに座る。

 「学園長、いつもと雰囲気が違うみたいでしたけど……何かありましたか?」
 「アレな日?」

 俺の言葉に続けてミーナさんが言い放った一言に、その場の空気が固まる。
 その言葉の意味がわからないのはどうやら俺だけのようで、他の女子たちが引きつった笑みを浮かべたり顔を赤くしていたりした。

 「……ミーナさん、せめてそういう冗談は男の子のいないところでしてくれ」
 「ん、男の子がいるからこそのジョーダン」

 呆れ笑いを浮かべて頭を押さえる学園長に、ミーナさんは何を考えているのかわからない無表情で答える。
 男がいるところでは話題にしにくい内容らしい……
 そんなことを言い出したミーナさんは俺をチラッと見て、口をへの字にしてあからさまに面白くなさそうな顔をする。

 「……でもその本人が意味を理解してないと、面白さ半減」

 ……どうやら、俺をからかうつもりで言ったらしい。
 最近、フィーナさんだけじゃなくて他の人たちも俺をからかうようになってきている。

 「カイト君に、そういうのを求めるのは無理、だと思う、よ……?」

 リナまでそう言い始めてしまう始末。
 お互いに慣れて遠慮がなくなってきたっていう証拠でもあるのかもしれないけど、なんだか師匠の周りにいる女の人が俺に対する扱いが雑になってきてる気がするんだよな……

 「それはともかくだ。各担任にも聞いてるとは思うけど、武人祭に出場させる君たちを呼んだのは、他校の子たちとの顔合わせだ」

 さっきと違って柔らかい雰囲気になった学園長が、本人がいつも座っている椅子に座った。

 「それってさっき学園長が険しい顔をしてたのと関係あるんですか?」
 「いや、ちょっと試しただけだよ。こんな小さな女の子に気圧されるようじゃ心配だからね。まぁ、カイト君たちは多少しょうがないけれど、ミーナさんはやっぱり流石だね」

 学園長に褒められたミーナさんはむずがゆそうにニヤける。
 さっきのアレは「小さな女の子」にされるような気圧され方じゃないんだけど……でもミーナさんが動揺しなかったのが流石だというのは同意するな。

 「それでその他の人っていうのは……?」
 「体育館に待機してもらってるよ。っと、そうだね、あまり待たせても悪いし、すぐにでも行こうか」

 学園長がそう言うと椅子から立ち上がり、俺たちの横を通り過ぎて部屋から出て行く。
 俺たちも席を立ってその後ろを付いて行った。

 「それぞれの学校や学園から五人ずつ集まって十とちょっとだから……六、七十人くらいが集まってるかな。君たちに負けないくらい結構個性的な子も多いけど、仲良くしてくれよ?」

 道すがら学園長が説明をしながら体育館まで歩き、その扉を開く。
 そこにはクラス一つ分はあるであろう人数が雑談しており、俺たちに気付いた多くの人がこっちを見た。
 屈強な男性や細身綺麗な女性たちや、装飾品がいくつも入った学生服を着た男女……
 学園長の言った通り、見た目だけでもたしかに「個性的」と言える体格や服装を着た団体の人たちがいる。
 同じ学生のはずなのに、その人たちからは言い表せない圧を感じた。
 師匠たちほどでなくとも、さっきの学園長のように思わず足がすくんで立ち止まりそうになってしまう。
 よくよく考えると、俺たちのような中等部が出場するのは恐らく例外で、実力をちゃんと付けた高等部みたいな人たちが出るのが普通なはずだ。
 そんな俺たちがこの人たちと武人祭で戦うのか……とはいえ、それは模擬戦の時に経験済みである。
 だったら気後れするわけにはいかないよな……
 先に前を進んでしまっている学園長やメアさんたちの後を追うため、一度深呼吸をしてしっかりと前を見据えて歩き出す。
 この戦いは……まずは師匠に近付くための一歩だ。
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