278 / 303
武人祭
リリス母の変化
しおりを挟む
「――というわけで、今日の午後は他校との合同授業をします~。本当はもっと前に伝えておかなきゃいけなかったことだったんだけれど忘れてたの~……ごめんね~?」
朝のホームルームの時間、カルナーデが謝罪の言葉は口にしているが、その話し方のせいでふざけているんじゃないかと思えてくる。
しかしカルナーデは生徒たちにはそれなりに人気があるらしく、クラスに怒っている奴は一人もいない。軽く笑って流しているのがほとんどだ。
「カルナーデ先生、その他校の人たちってどんなのが来るんですか?」
クラスの一人の女子が、唐突にそう口にする。
その一言に他の奴らもざわつき始めた。
「カッコいい人とかいるかな?」
「え~?アヤト君より強くてカッコいい人っているの?」
「強さは無理だろ!あんな先生相手に手玉に取るような生徒なんていないに決まってるし……多分」
「可愛い子がいたらいいなー」
「ぼ、僕は先生に期待……ふひっ!」
若干怪しい発言も混ぜつつ、学生らしい期待に満ちた会話が繰り広げられていた。
「はいはーい!楽しみなのはわかるけど、今はもう少しお知らせがあるから静かにしてねぇ~?まずはこのクラスから武人祭に出場する人がいるから、その人を発表しまーす♪このクラスからは~……ミーナさん!」
少し焦らした言い方をしたカルナーデの発表に、クラス中が騒ぐのをやめて複雑そうな表情をする。
「メア様じゃないのは残念だけど、ミーナさんなら……まぁ、いいか、な?」
「うん、模擬戦の戦いで凄かったし!」
「いやいや、それよりアヤト君は出さないの?滅茶苦茶強かったじゃん!というか、彼のおかげで中等部たちの子が優勝したんじゃん!」
「ごめんね~、アヤト君は大人の事情で出場できないの~……代わりに彼が鍛えてるお弟子さんがいるから、その子が出ることになってるわ~♪」
俺が出場しないことに不安の声が上がるとカルナーデがすぐに付け加え、それで全員が「あ~」と納得の声を漏らした。
「凄いね、私たちと同じ年なのにもう弟子とかいるんだ……」
「そりゃあ、あんた戦いできる人が教えられる側じゃおかしいもんね」
「……ならなんでこの学園で生徒やってるんだ?」
誰かが言った言葉に、いくつかの疑問の視線が俺に向けられる。
入った理由はメアの護衛だが、この世界の知識を得るにも都合がいいから……なんて言えるわけねえわな。
とりあえずだんまりを決め、カルナーデが話を続けてくれるのを待つ。
「それじゃあ、ミーナさんはお昼休みが終わるタイミングで他の子たちと一緒に学園長室に行ってください~。詳しいお話は学園長からするみたいなので~」
ミーナたちは「ん」と返事をし、話しも終えて授業が始まった。
――――
「どういうことですの、アヤトさん!?」
授業を終えて昼休みに入り、いつものメンバーが集まったところでリリスが激昂していた。
いや、激昂というよりも困惑の表情か……?どっち道、リリスが何に対しての言葉を発しているのかがわからないんだが。
「落ち着け。まずは詳細から聞こうじゃねぇか?」
「よっこいせ」と口に出して座り、ココアたちが作ってくれた弁当を手頃な場所に置く。
するとリリスは両手を腰に当て、俺と目線を合わせるために中腰にして顔を近付けてきた。
その時にリリスの豊かな胸がブルンと揺れ、耐性のない男性陣が頬を染めてしまう。
……こいつの母親は自分の体を理解し利用していたが、こいつ自身は理解していても利用とかじゃなく天然なんじゃないかと思える。
「詳細も何も、アヤトさん……私のお母様とお会いになられましたね?」
その言葉を聞いた瞬間、頭の中でギクッという擬音が聞こえた気がした。
「……ああまぁ、メアの爺さんと会った時にちょろ~っとな……」
完全に嘘は言わず、言わなくてもいいことも口にしない言い方をする。
しかしリリスはジト目で疑う目をやめない。
「そのちょろ~っとでお母様がああなるとは思えないのですが?」
リリスの言う「ああ」という状態がどのようなのを指しているかが本気でわからず、俺は首を傾げた。
「それってどういうことだ?そりゃあ、気絶させたことは謝るが……後遺症が残るようなことはしてないはずだぞ?」
「嘘!ならなぜお母様はあんな姿に……?」
リリスから重い雰囲気が伝わってくる。思いの外、込み入った内容らしい。
俺は茶化すのをやめ、事情を聞くことにした。
「お前の母さん……フレアがどうなったのか聞いても?」
「お、お母様の名前をそんな友人感覚で……いえ、今はそれよりもですわね」
リリスの反応から、二、三しか違わない男子生徒が自分の母親を名前で呼ぶというのは多少の抵抗があるらしい……なんてどうでもいい解析は置いておいて、リリスの話に耳を傾ける。
「まず、私が家に帰った時はまだ意識が戻ってなかった状態なのですが、起きた時にはすでにいつもの母ではなくなっていたのです……!」
「そうか、それで?」
相槌を打ちながらリリスに話すよう促す。
「最初はボーッとしていて、ただの寝起きかと思われたのですが……目を覚ました後の朝食や夕食の時までも上の空という感じでして……終いには夜、『今日は気分じゃないから一人で寝る』とまで言い出してしまい……!」
「……ん?」
リリスの話に違和感を感じざるを得なくなってしまい、疑問の声が漏れてしまう。
「待て、夜一人で寝るのは何もおかしいことじゃないだろ?」
俺も今ではメアたちに囲まれて寝ているが、一人で寝るくらい当たり前なのは前の世界とも変わらない。
なのにリリスの言い方だと、いつも誰かと一緒に寝ていなければおかしいという言い方……ああ、でもフレアは母であり妻だ。
その「誰か」に夫が入ってもおかしくない……でもそれと俺に何の関係が?
「お母様は毎晩、必ず複数いる男性の誰かが夜伽として一緒になるよう言い付けるんです。それを一日たりとも欠かしたことのない母がそんなことを言うなんて……」
夫らしき男が複数いることや娘に何を教えてんだとか色々ツッコミたい部分はあるが、今は敢えて何も言うまい……
「それって俺と何か関係があるのか?聞いてる限り、そういう気分ってだけみたいだし」
色々過程を吹っ飛ばし、一番の疑問を投げかけてみる。
するとなぜかリリスの頬が赤く染まっていった。
「お母様が朝起きた時に気になることを言っていたのです。『もしかしたら、私は今まで本当の恋をしていなかったのかもしれない』……そう言って艶めかしい表情で唇をなぞっていました」
娘の前で艶めかしい表情をするのはどうかと思うが、それ以上に原因が俺であることが十分推測できる発言が飛び出してしまっていた。
フレアに対して割と本気で攻めてしまったのが原因のようだ。
「お母様からはそれ以上詳しい話を聞けませんでしたが、他の方から聞いた話ですと、その日その場にはメアさんとアヤトさんが出席していたことがわかりましたの。そしてお母様の救いようのない男漁り癖が一晩でどうにかできるとしたら、あなたしかいないと私は思っておりますわ!」
自分の娘に救いようがないとまで言わせてしまう母親……実際、それだけ酷いらしいからしょうがないとはおもうんだが……
だから俺が何かしでかしたと……はい、正解。
というか、ここで言い訳しても意味がないので、もはや開き直ることにしよう。
「でも良かったんじゃないか?母親の男癖が改善されて」
「よくありません!お母様は私の目標でしたのよ?男を手玉に取って笑うあの後ろ姿を幼少から見て育った私の心を……あなた方に理解できて!?」
「「いいや、全く」」
リリスの頭がおかしいと思われても仕方ないセリフに俺とカイト、ランカとメルトが口を揃えて返した。
やはりあの親にしてこの子ありという認識は変えなくてよさそうだ。
そりゃそうだろうなと思いながら昼食の弁当を広げ、リリスの鬱憤を最後まで聞いた俺たちは食べ始めた。
朝のホームルームの時間、カルナーデが謝罪の言葉は口にしているが、その話し方のせいでふざけているんじゃないかと思えてくる。
しかしカルナーデは生徒たちにはそれなりに人気があるらしく、クラスに怒っている奴は一人もいない。軽く笑って流しているのがほとんどだ。
「カルナーデ先生、その他校の人たちってどんなのが来るんですか?」
クラスの一人の女子が、唐突にそう口にする。
その一言に他の奴らもざわつき始めた。
「カッコいい人とかいるかな?」
「え~?アヤト君より強くてカッコいい人っているの?」
「強さは無理だろ!あんな先生相手に手玉に取るような生徒なんていないに決まってるし……多分」
「可愛い子がいたらいいなー」
「ぼ、僕は先生に期待……ふひっ!」
若干怪しい発言も混ぜつつ、学生らしい期待に満ちた会話が繰り広げられていた。
「はいはーい!楽しみなのはわかるけど、今はもう少しお知らせがあるから静かにしてねぇ~?まずはこのクラスから武人祭に出場する人がいるから、その人を発表しまーす♪このクラスからは~……ミーナさん!」
少し焦らした言い方をしたカルナーデの発表に、クラス中が騒ぐのをやめて複雑そうな表情をする。
「メア様じゃないのは残念だけど、ミーナさんなら……まぁ、いいか、な?」
「うん、模擬戦の戦いで凄かったし!」
「いやいや、それよりアヤト君は出さないの?滅茶苦茶強かったじゃん!というか、彼のおかげで中等部たちの子が優勝したんじゃん!」
「ごめんね~、アヤト君は大人の事情で出場できないの~……代わりに彼が鍛えてるお弟子さんがいるから、その子が出ることになってるわ~♪」
俺が出場しないことに不安の声が上がるとカルナーデがすぐに付け加え、それで全員が「あ~」と納得の声を漏らした。
「凄いね、私たちと同じ年なのにもう弟子とかいるんだ……」
「そりゃあ、あんた戦いできる人が教えられる側じゃおかしいもんね」
「……ならなんでこの学園で生徒やってるんだ?」
誰かが言った言葉に、いくつかの疑問の視線が俺に向けられる。
入った理由はメアの護衛だが、この世界の知識を得るにも都合がいいから……なんて言えるわけねえわな。
とりあえずだんまりを決め、カルナーデが話を続けてくれるのを待つ。
「それじゃあ、ミーナさんはお昼休みが終わるタイミングで他の子たちと一緒に学園長室に行ってください~。詳しいお話は学園長からするみたいなので~」
ミーナたちは「ん」と返事をし、話しも終えて授業が始まった。
――――
「どういうことですの、アヤトさん!?」
授業を終えて昼休みに入り、いつものメンバーが集まったところでリリスが激昂していた。
いや、激昂というよりも困惑の表情か……?どっち道、リリスが何に対しての言葉を発しているのかがわからないんだが。
「落ち着け。まずは詳細から聞こうじゃねぇか?」
「よっこいせ」と口に出して座り、ココアたちが作ってくれた弁当を手頃な場所に置く。
するとリリスは両手を腰に当て、俺と目線を合わせるために中腰にして顔を近付けてきた。
その時にリリスの豊かな胸がブルンと揺れ、耐性のない男性陣が頬を染めてしまう。
……こいつの母親は自分の体を理解し利用していたが、こいつ自身は理解していても利用とかじゃなく天然なんじゃないかと思える。
「詳細も何も、アヤトさん……私のお母様とお会いになられましたね?」
その言葉を聞いた瞬間、頭の中でギクッという擬音が聞こえた気がした。
「……ああまぁ、メアの爺さんと会った時にちょろ~っとな……」
完全に嘘は言わず、言わなくてもいいことも口にしない言い方をする。
しかしリリスはジト目で疑う目をやめない。
「そのちょろ~っとでお母様がああなるとは思えないのですが?」
リリスの言う「ああ」という状態がどのようなのを指しているかが本気でわからず、俺は首を傾げた。
「それってどういうことだ?そりゃあ、気絶させたことは謝るが……後遺症が残るようなことはしてないはずだぞ?」
「嘘!ならなぜお母様はあんな姿に……?」
リリスから重い雰囲気が伝わってくる。思いの外、込み入った内容らしい。
俺は茶化すのをやめ、事情を聞くことにした。
「お前の母さん……フレアがどうなったのか聞いても?」
「お、お母様の名前をそんな友人感覚で……いえ、今はそれよりもですわね」
リリスの反応から、二、三しか違わない男子生徒が自分の母親を名前で呼ぶというのは多少の抵抗があるらしい……なんてどうでもいい解析は置いておいて、リリスの話に耳を傾ける。
「まず、私が家に帰った時はまだ意識が戻ってなかった状態なのですが、起きた時にはすでにいつもの母ではなくなっていたのです……!」
「そうか、それで?」
相槌を打ちながらリリスに話すよう促す。
「最初はボーッとしていて、ただの寝起きかと思われたのですが……目を覚ました後の朝食や夕食の時までも上の空という感じでして……終いには夜、『今日は気分じゃないから一人で寝る』とまで言い出してしまい……!」
「……ん?」
リリスの話に違和感を感じざるを得なくなってしまい、疑問の声が漏れてしまう。
「待て、夜一人で寝るのは何もおかしいことじゃないだろ?」
俺も今ではメアたちに囲まれて寝ているが、一人で寝るくらい当たり前なのは前の世界とも変わらない。
なのにリリスの言い方だと、いつも誰かと一緒に寝ていなければおかしいという言い方……ああ、でもフレアは母であり妻だ。
その「誰か」に夫が入ってもおかしくない……でもそれと俺に何の関係が?
「お母様は毎晩、必ず複数いる男性の誰かが夜伽として一緒になるよう言い付けるんです。それを一日たりとも欠かしたことのない母がそんなことを言うなんて……」
夫らしき男が複数いることや娘に何を教えてんだとか色々ツッコミたい部分はあるが、今は敢えて何も言うまい……
「それって俺と何か関係があるのか?聞いてる限り、そういう気分ってだけみたいだし」
色々過程を吹っ飛ばし、一番の疑問を投げかけてみる。
するとなぜかリリスの頬が赤く染まっていった。
「お母様が朝起きた時に気になることを言っていたのです。『もしかしたら、私は今まで本当の恋をしていなかったのかもしれない』……そう言って艶めかしい表情で唇をなぞっていました」
娘の前で艶めかしい表情をするのはどうかと思うが、それ以上に原因が俺であることが十分推測できる発言が飛び出してしまっていた。
フレアに対して割と本気で攻めてしまったのが原因のようだ。
「お母様からはそれ以上詳しい話を聞けませんでしたが、他の方から聞いた話ですと、その日その場にはメアさんとアヤトさんが出席していたことがわかりましたの。そしてお母様の救いようのない男漁り癖が一晩でどうにかできるとしたら、あなたしかいないと私は思っておりますわ!」
自分の娘に救いようがないとまで言わせてしまう母親……実際、それだけ酷いらしいからしょうがないとはおもうんだが……
だから俺が何かしでかしたと……はい、正解。
というか、ここで言い訳しても意味がないので、もはや開き直ることにしよう。
「でも良かったんじゃないか?母親の男癖が改善されて」
「よくありません!お母様は私の目標でしたのよ?男を手玉に取って笑うあの後ろ姿を幼少から見て育った私の心を……あなた方に理解できて!?」
「「いいや、全く」」
リリスの頭がおかしいと思われても仕方ないセリフに俺とカイト、ランカとメルトが口を揃えて返した。
やはりあの親にしてこの子ありという認識は変えなくてよさそうだ。
そりゃそうだろうなと思いながら昼食の弁当を広げ、リリスの鬱憤を最後まで聞いた俺たちは食べ始めた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。