最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし

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夏休み

姫の帰還 修正

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 ☆★ユウキ★☆


 「帰って・・・来てしまいましたわ・・・」


 横でボソリと呟くイリア。
 その言葉通り俺とイリアはノワールという悪魔に、ある意味故郷とも呼べる俺が召喚された街、ノルトルンの近くに一瞬で転移されていた。
 今は人目が付かないようにと街を囲っている壁に出された状態なのだが、壁の中からはガヤガヤと人の騒いでいる声が聞こえてきていた。
 それは街の活気や祭り事の喧騒などではなく、何か事件が起きたかのような慌ただしい声だった。

 まぁ、これは十中八九・・・


 「イリアを探してるな」

 「ですわね、この慌ただしさは間違いなく。・・・まさかお父様
私がいなくなった事を国中に広めてはいませんわよね・・・?」


 訝しげに顔をしかめるイリア。
 確かにあの親バカならやらないとは断言できない。


 「とりあえずってわけでもないけど、近くの人に聞いてみるか?」

 「門の所にいらっしゃる衛兵ですか・・・確かにそれが一番ですわね、では行きましょう」


 そう言ってスタスタと壁沿いに早歩きで歩み始め、俺もそれに付いて行った。


 ーーーー


 ~ 王の間 ~


 そこには多くの者が集っていた。
 王、王妃、臣下、貴族らしき者たちが深刻な表情をして。
 誰もが顔を伏せて一言も発する事はなく、まるでお通夜のような雰囲気が漂っていた。
 その中、両手で顔を覆い嗚咽している王妃がゆっくりと口を開き、消えそうな声で「イリア・・・」と呟き、ナタリアが王たちの前で跪く。


 「私が付いていながら至らなかったばかりに・・・言い訳の余地すらありません・・・罰でしたら何なりと受けます!」


 怒りと悔しさで下唇を噛む。
 その様子を見た王は「いや」と言い、一呼吸置いて言葉を続けた。


 「ナタリア、お前は何も悪くない。今回の騒動の発端は魔族の少女なのであろう?であれば、悪いのは魔族であって、お前は何も悪くはない」

 「ですが・・・!」

 「それに今は誰が悪いなどど責任をなすり付け合ってる場合ではない筈だ。一刻も早くイリアが飛ばされた位置を突き止め救出に行かなくてはならない。しかも今は手掛かりがほとんどない状況、こんなところで口論などしている暇はない」

 「・・・はい」

 「では引き続きナタリアは隊を三つ率いて捜索をーー」


 瞬間、部屋の扉がバンッ!と勢い良く開けられる。


 「緊急の報告です!!」

 「何事だ、騒がしいぞ!!」

 「それが・・・行方不明となっていたイリア様と勇者様がーー」


 ーーーー


 街の門番のとこに辿り着くとイリアの顔を知っていたらしく、すぐに城の中の王様のいる所に案内された。


 「ただいま戻りましたわ、お父様、お母様!」

 「「イリアッ!!」」


 両親である二人は立ち上がりイリアへ駆け寄り、抱き付いた直後、王である事を忘れて号泣していた。
 むしろイリアの方が泣いている二人をあやすように、背中をポンポンと叩く。


 「よく・・・よく無事に戻ったイリア!」

 「心配したのですよ・・・こんなにボロボロになってしまって・・・あら?」


 王妃はイリアの姿を改めて見て、首を傾げた。


 「ボロボロなのは服だけで、肌の方は少し荒れていますが、ちゃんと手入れされてる・・・?何があったのですか、イリア?」

 「えぇ、お母様。それも含め、今までにあった事をお話し致します」


 そう言うとイリアは二人を落ち着かせ、椅子に座らせてから語り始めた。
 強制転移させられた先が魔族の大陸だった事。
 そんな右も左も場所で魔物に襲われたりもしたが、俺の助けもあって生き延びた事。
 他の人間と遭遇した事。
 その中にこの国以外の勇者が二人もいた事。
 その内の一人がとてつもない戦闘力を有しており(アヤトの事なのは言わずもがな)、魔族との大規模な戦闘の末に魔王を討ち取った事。
 勿論、アヤトが竜などを一人で倒した事や魔王になったなど、誰も信じる筈がない事は省いたり、少し事実とは異なる情報を王たちに伝えた。


 「そんな事が!?」

 「他国の勇者だと!?だとすれば由々しき事態ですぞ!」

 「共通する敵であった魔王が既に討ち取られたとなると最悪、今度は国同士での戦争に発展しかねない・・・特にガーストとなれば・・・!!」


 周囲の貴族や臣下たちがイリアの話を聞いて動揺し始める。
 一応注意を払って聞いていたが、その中に勇者をどうこうするという話はない。
 そんな中、イリアが冷静に言葉を紡ぐ。


 「いいえ、その確率は下がりましたわ。今その勇者はと伝わっている筈ですから」

 「何?ではその勇者様ともう一人はどうしたんだ?」

 「二人は今一緒にいます」

 「という事は、今一国に二人の勇者様がいるという事か?だがそれでは・・・」

 「はい、ですがもう一人の勇者様は王都ラライナの者ですので、あちら側から攻めて来る事はないかと」


 周囲から「おぉ」という声が上がる。

 なんだ?ラライナってとこは平和主義か何かの国なのか?


 「それはどうかな?ラライナとて圧倒的な武力を手にすればどう出るか分からんぞ?その王がたとえ、野心のカケラも無くなった老人だとしても」


 王は目を細くし剣呑な雰囲気で言う。

 まぁ、この先どうなるかなんてこうやっててもらちが明かない事はよくある事なので、ここは俺も少し出しゃばってみよう。


 「それでは、・・・どうでしょう?」

 「「・・・は?」」


 王と王妃、イリア以外の臣下や貴族の人たちが声を重ねてそう呟いた。


 「それは・・・どういう意味か聞かせてもらっても良いかな、ユウキ殿?」

 「今イリアさんが言っていた多大な戦闘力を持つ勇者というのは何の偶然か、俺の友人でして・・・よく知り得てるその性格からすれば、向こうから手を出したり余計な事をしなければ何もしようとしないでしょうから」

 「ユウキ殿の友人とな・・・では仮に、仮にの話だが、もし君がその友人に口利きをしてくれれば、こちらの戦力にもなってくれる、と?」


 どういう意図までかは分からないが、俺やアヤトを利用しようとしている台詞が王の口から聞かされた。
 なので一応、こっちからも釘を刺しておこうと思う。


 「そんな簡単な話でもないですがね。アイツは「自分が損になる」事が起きる時だけしか動かない。メリットがない話は勿論、メリットがある話だってあまり喰い付かないんです」

 「というと?」

 「自己満足のためにアヤトを利用しようとするものなら、ソイツは身を滅ぼす事になる事でしょう」


 ここでドヤ顔!なんて感じで少し口角を釣り上げてみる。
 すると周りがザワザワと騒がしくなる。


 「それは、私たちに向けて放った言葉であるか?」


 さっきまでの重い空気が更に重くなり、威圧のようなものが全て俺に向けられた。

 あれ、俺余計な事言っちゃったかな?でもここはキチンと言っとかないと、なんか後で後悔しそうだからな。
 とはいえ、少しは保身掛かった言い方をしたくなる。


 「別に敵対したい意味で言ってるわけじゃないですよ?ソイツはそういう奴だって先に伝えたかったんです。もし怒らせでもしたら・・・俺にもどうしようもありませんから」


 そう言ってスッと気まずそうに視線を外す。

 どうだ?どうなっても知らないぞアピール!
 これでも演技力にはそれなりに自信があるんだけど。


 「・・・そうか、よく分かった。とりあえず今は害がないという事を喜ぶ事にしよう」

 「いえいえ、そうじゃないでしょう?」


 王が首を傾げる。
 そんな様子を見て、軽く笑いながら溜息を吐いて王妃の方に笑い掛けるとすぐに分かってくれたようで、王妃は頷くと王の手に自分の手を重ねる。


 「貴方、そんな物騒な話、今はいいじゃありませんの。今この時だけはイリアの・・・娘の無事の帰還を喜ぶべきではありませんか?」


 そう言って優しく微笑み掛けると、釣られるように王も優しく微笑む。


 「そうだったな・・・せっかく可愛い娘が帰って来たのだ、今夜はこの城にいる者で宴を開くとする!!」


 ーーーー


 という事で。
 重苦しい雰囲気は空の彼方へと飛んで行き、城の一番広い場所でパーティが開かれた。
 主賓しゅひんであるイリアは両親を両脇に貴族に囲まれていた。
 そして俺でさえも・・・


 「いやはや、流石勇者様!魔族などの大陸にまで飛ばされても尚冷静さを保ちつつイリア様を守り抜き、更には偶然居合わせた他国の勇者様と連携を取り魔王まで倒してしまわれるとは!!」

 「ハッハッハ、何をおっしゃるか!一目見るだけで強者だと分かるこの佇まい、凛とした雰囲気!私はこの方ならやってくれると信じておりましたぞ!!」

 「えぇ、そうでしょうとも!それにこの方は消えてしまわれる前にはナタリア殿との一騎打ちに圧倒的な力差を示して勝利したとか。そんな方なら魔王など目でもないに決まってます!!」


 貴族の方々に囲まれてしまっていた。
 ある意味さっきとは違う圧で逃げてしまいたくなっていた。
 しかも話がかなり誇張されて凄く恥ずかしいんだが・・・。
 それが数時間程続き、やっとの事で解放されたが、その間ずっと愛想笑いを浮かべてたせいで表情筋が崩壊してしまっている気がする。
 そんな事を思いつつテラスに出て夜風に当たりながら、顔をムニムニとマッサージしていた。


 「あー、イテテテ・・・部活の助っ人に行った時だってあんなに話し掛けられた事ねえよ・・・。もてはやされるのには慣れたつもりだったけど、あそこまで話を誇張されると、なんかなぁー・・・」

 「誇張、とはどういう事ですか?」


 誰に言うでもない独り言を呟いていると、いつの間にかそれに答えた人が横にいた。
 ナタリアだ。

 しまった、誰もいないと思って失言しちまったな・・・。


 「俺がいれば魔王なんて敵じゃないだとか、過大評価って言いたいんです。俺の話を聞いてなかったんですかね?アイツが・・・友人がいてくれたから勝てたってだけで、俺は何もできなかったってのに・・・」

 「貴方は貴方を過小評価し過ぎなのでは?少なくとも、私に勝ったのは事実ではありませんか」

 「それは貴女が自ら負けを認めたってだけじゃないですか。本気でやってたらどうなってたかなんて・・・それに途中まで俺ボロ負け状態でしたし?」


 俺がハッと皮肉気味に笑うとナタリアも釣られて苦笑する。


 「確かにアレは手心を加えてもいましたが・・・でも言ったでしょう?「相応の実力を示すだけなら合格だった」と。あの時は初戦でしたが、今はある程度・・・いえ、ユウキ様の成長を視野に入れれば、手の内を明かしたのは私だけです。もし今、あの時の再戦をしようものなら、私の方が不利になるでしょうね」

 「「勝てない」と言わない辺り流石ですね」

 「私にはまだ経験の差がありますからね。・・・まぁ、それが今回、ユウキ様が積まれた経験でどれだけ差を埋められてしまったかにもよりますが」

 「なら安心ですね。俺自身、まともに相手したのは二足歩行の狼くらいでしたから」


 そう言ってケラケラと笑ってみたが、ナタリアは真顔で俺を見ていた。


 「それはもしやワーウルフでは?」

 「ワーウルフ?って人狼?」

 「ッ!!ゆ、ユウキ様、それを人狼族の前で口にしてはいけませんよ!」


 ナタリアがグイッと息が当たる近さまで顔を近付けて来て、憤りに近い焦った様子でそう言った。


 「ちょっ、近い近い近い・・・」

 「以前一人の冒険者がからかいのつもりで人狼族をワーウルフと罵り、ズタズタに引き裂かれた事があったのです」


 なんとなくその時の状態を予想できてしまい、つい「うーわー・・・」と呟いてしまう。


 「ユウキ様なら大丈夫だと思いますが、くれぐれも気を付けて下さい。彼らの身体能力はワーウルフの比ではありませんから・・・」

 「えっと、ちなみにワーウルフの強さって・・・」

 「ワーウルフは常に集団行動を取っているのでBランクに当たりますが、単体で言えばC程度です」

 「人狼さん方は・・・」

 「個体でAです」

 「はい、以後気を付けます」


 そう言って引きつった笑いを浮かべる。
 すると後ろからもう一人、靴の音を響かせて客人がやって来たようだった。


 「もう、ユウキ様ったら!少し目を離した隙にいなくなってしまうんですもの。さ、もうお戻りになって、皆様方にユウキ様の武勇伝を語ってください!!」

 「え、ちょっ、武勇伝!?武勇伝って何!?イリアが説明した事以外何もないぞ!?・・・イリア?なんでそんな無理矢理引っ張ろうとしてるの?・・・あぁ、そんな強引にしないでのエッチィィィ!!」


 冗談めいた悲痛の叫びも虚しく、イリアによって俺は再び貴族たちの前に駆り出されてしまったのだった。
 そして俺たちがいなくなったテラスで残されたナタリアが呟く。


 「フフッ、やはり以前より明るくなりましたね、イリア様」
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