孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下

akechi

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6章 それぞれの旅立ちとこれから

さて、自己紹介をしましょう!②

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「次は坊主だな!」

「ぼうじゅじゃないでしゅよ。エドワードでしゅ!」

「おお、そうか。エドワード、前に出てこい!」

ヨルドに言われてよちよちと恥ずかしそうに前に出てきた、アンリの弟でもあるエドワード。

「えっ…エドワードでしゅ!しゃんしゃいでちゅ!いちゅもあねがおせわになってまちゅ!」

そう言って深々と頭を下げるエドワードにヨルドやエチカ、それにルルは大爆笑する。

「ちょっと、エドワード!」ぷんすか怒るアンリ

「すきにゃたべもにょはおにくでしゅ!おやちゃいはきらいでしゅよ!」

気にせず自己紹介を進めて行くエドワード。

「野菜は食べないと駄目だぞ?このまま大きくなれなくても良いのか?ずっとおちびのままだぞ!」

「えーー!おおきくにゃれないのーー?」驚くエドワード

「「ええーー!」」同じく驚くヨシュアとリク

三人はよちよちと集まりこそこそ話し合いを始めた。

「どうちましゅか?」エドワードが二人に質問する

「ヨシュア……たべりゅぞ!おおきくにゃれないのやだ!」

「うん……リクもたべりゅ!きんにくー!」

「じゃあ、ぼきゅも!きんにくー!」

「「「きんにくーー!」」」三人で叫ぶ

「筋肉って…ぶっ!」吹き出すルル

アンリも大爆笑している。

「元気なおちび達だな!将来が楽しみだ!」

「フフ、そうね。これからも仲良くして欲しいわね!」

楽しそうなおちび達を見て胸を躍らせるヨルドとエチカだった。

「次はアンリか?」

「私もですかー?」

アンリはキラキラした瞳で見てくるおちび達に苦笑いすると、徐に立ち上がり前に出た。

「え~と…アンリです。八歳です。……」

「終わりか!」驚くヨルド

「あ、はい。」

エチカやルルは苦笑いしているが、おちび達は質問したくてウズウズしているのが見てわかる。

「しちゅもーーん!ハイハイーー!」

「猛アピールじゃな、はいヨシュア!」

「はい!しちゅもんでしゅ!アンリはかいぶちゅでしゅか!」

「……そうよ、こわーい怪物よ?あんたらをブクブクに太らせてから美味しく食べてやるわ!」

「ええーー!アンリはかいぶちゅにゃのーー?」

何故か嬉しそうなリク。

「何で嬉しそうなのよ!食べるわよ!」

「ぼきゅはどんなあじでしゅか?」

ぶるぶる震えて聞いてくるエドワード。

「知らないわよ!姉に震えるな!」

「かあしゃん!ヨシュア、アンリにたべりゃれりゅーー!」

ヨシュアは苦笑いするエチカに抱きつき、リクは何故か嬉しそうに小躍りしていて、エドワードはぶるぶる震えているのにアンリに抱きついていた。

「お前は頭から食べてやろうか~?ヒヒヒ~」

アンリが抱きつくエドワードをからかうと、当の本人はへなへなと腰を抜かしてしまう。そして…

プゥ~

「気が抜けたのね……ぶっ!」

ルルが笑いを堪えてエドワードを抱っこする。

ヨルドは怖がりながらもまだ手をあげている元気なおちび達を見て驚く。特にエドワードが涙目になりながらも手をあげている姿にルルもアンリもエチカも笑ってしまった。




















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