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101話 業務改善と業務分担
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レイラは更に生徒会以外の特待生を一人ずつ見ていった。ほとんどが見知った名前であるが、成績に左右される特待は多少の入れ替わりがある。
(生徒会メンバーをまゆタソが入る前にきちんと一人一人確認したいな。今なら会長になる挨拶としていけるか? 新入生の一(にのまえ)以外は会えるな)
レイラは気合いをいれて、終わった書類を全てまとめた。そして、亜理紗の方見た。
「私(わたくし)は全て終了しましたわ。亜理紗はどうですの?」
「あ……」
レイラの言葉に亜理紗は目をキョロキョロと動かした。
あきらかに終わっていない大量の書類にレイラは目を細めた。そして、リョウに視線を向ける。
「私(わたくし)は生徒会に顔を出してから帰りますのでお兄様、亜理紗をお願いしますわ。必ず、今日中に終わらせて下さい」
すると、リョウは目を大きくして驚いた。
「なんですの? 亜理紗の世話はいつもしているではないですか」
「あ、いえ、彼女の世話は構いませんが生徒会にいくのですか?」
「ええ」
当たり前のように答えるレイラにリョウは困った顔して香織をみた。
それに気づいた笑った。
「生徒会にわざわざ出向く桜花会の人間は過去に誰もいかなったね。必要なら生徒会を呼び出していた」
「そうですよね」
香織の言葉にリョウは頷き、ちらりとレイラの方をみた。彼女は穏やかに笑っている。
「でも、ダメって話じゃない。好きにしたらいいよ。もう私は卒業する人間だしね」
そう言って、香織は立ち上がりソファに座った。すると、それを見計らったように憲貞の隣で仕事をしてた5年副会長の圭吾が紅茶を持って香織の前に静かに置いた。
香織は圭吾の顔を見た。
「憲貞の仕事はおわった?」
「いえ、でも2ヶ月あれば終わるじゃないですかね」
2人は真剣な表情でペンを走らせる憲貞をみた。その様子を見ていてレイラは不思議な顔をした。
「今更ですが、なぜ桜花会は手書きなのですか? 生徒会はパソコンを使用してますわよね」
「パソコン? あるよ。ただ、憲貞がつかえないから手書きなんだよね」
圭吾はノートパソコンが収納してある棚を指さした。
「歴代の会長も苦手だったな」
笑う香織にレイラは「うーん」と少し考えてから圭吾をみた。
「中岡先輩も書記の北沼先輩もパソコン問題なくつかえますわよね」
「あ……そうだね」
次に出る言葉を想定外したらしく、圭吾は指で自分の頬をかきながら答えた。
「圭吾も真人も得意だよ」
面白いと思ったらしく香織は笑いながら言った。
ひきつった顔をする圭吾にレイラは笑顔を見せた。
「会長の分は私(わたくし)がやりますわ。2ヶ月ありますから今年度分は取り敢えずできますわね」
レイラはにこやかに微笑むと「よろしくお願いしますわ」と言って圭吾とリョウの承諾を聞かずに部屋から出て行った。
それを香織は大笑いして見ていた。
圭吾はただ、頷くだけで何も言わないリョウのそばに行くと彼に体重をかけて寄りかかった。
リョウはその重みでよろけたが、倒れないように足に力をいれた。
「なにか用ですか? 重いですが」
「君の妹は鬼畜なの?」
リョウは圭吾の身体を押し返すと彼は寄りかかるのをやめて自分で立った。
その様子を心配そうに亜理紗は見守っていた。
「今年度の分だけでしたら問題ない量だと思います」
そう言って、リョウは圭吾に鉛筆でさっさと書いた紙を渡した。圭吾はそれを受け取り眉をひそめた。
「流石だね。資料の量を正確に把握してんの?」
「ええ、簡単にですが分担と作業時間数を大まかですが書きました」
「今、コレつくったんだよね?」
「はい」
「大道寺の頭はヤバいね。わかったよーやるよー。コレ、真人にも伝えて置いてね」
「はい」
リョウはタブレットを出すと、素早く打ち込みはじめた。横で全てを見ていた亜理紗が彼らの会話の意味がわからずキョトンとしていた。
香織は座ったまま体をそらして、圭吾に手を伸ばした。すると彼はリョウから受け取ったとった紙を香織を渡した。
香織は姿勢を戻すと、受け取った紙をじっと見た。
「なるほどね。よくできているけど、えげつないねぇ。まぁ、圭吾と真人の能力ならできなくもないか」
「僕らの能力を正確に理解しすぎて怖いですよ」
「だから、亜理紗の成績も上がったのだろうね」
香織がチラリとリョウの方を見ると、彼は亜理紗に教えていた。彼女も頷きながら素直に聞いていた。夏前の彼女とはまるで別人になっていた。
「ねぇ、リョウちゃんはそんなに成績がいいのになんで中学外部受験しなかったの? 成績が良い男子はみんな外部中学にいくじゃない」
「それを言ったら圭吾様も同じだと思いますが……」
突然話をふられて、圭吾は「俺?」と驚いて頭をかいた。
「そりゃ、男だらけの学校に行きたくないからだよ。桜華(ここ)より上の学校は全部男子校だしね」
それを聞いた瞬間、亜理紗の目が曇り、リョウを見た。
「私は違いますよ。レイラさんが進学するからですよ」
それを聞いて、亜理紗は安心して笑顔になった。
会長席で、自分のその話題が振られなかったことに憲貞は安堵していたが、それに気づいた香織はクスリと笑った。
(生徒会メンバーをまゆタソが入る前にきちんと一人一人確認したいな。今なら会長になる挨拶としていけるか? 新入生の一(にのまえ)以外は会えるな)
レイラは気合いをいれて、終わった書類を全てまとめた。そして、亜理紗の方見た。
「私(わたくし)は全て終了しましたわ。亜理紗はどうですの?」
「あ……」
レイラの言葉に亜理紗は目をキョロキョロと動かした。
あきらかに終わっていない大量の書類にレイラは目を細めた。そして、リョウに視線を向ける。
「私(わたくし)は生徒会に顔を出してから帰りますのでお兄様、亜理紗をお願いしますわ。必ず、今日中に終わらせて下さい」
すると、リョウは目を大きくして驚いた。
「なんですの? 亜理紗の世話はいつもしているではないですか」
「あ、いえ、彼女の世話は構いませんが生徒会にいくのですか?」
「ええ」
当たり前のように答えるレイラにリョウは困った顔して香織をみた。
それに気づいた笑った。
「生徒会にわざわざ出向く桜花会の人間は過去に誰もいかなったね。必要なら生徒会を呼び出していた」
「そうですよね」
香織の言葉にリョウは頷き、ちらりとレイラの方をみた。彼女は穏やかに笑っている。
「でも、ダメって話じゃない。好きにしたらいいよ。もう私は卒業する人間だしね」
そう言って、香織は立ち上がりソファに座った。すると、それを見計らったように憲貞の隣で仕事をしてた5年副会長の圭吾が紅茶を持って香織の前に静かに置いた。
香織は圭吾の顔を見た。
「憲貞の仕事はおわった?」
「いえ、でも2ヶ月あれば終わるじゃないですかね」
2人は真剣な表情でペンを走らせる憲貞をみた。その様子を見ていてレイラは不思議な顔をした。
「今更ですが、なぜ桜花会は手書きなのですか? 生徒会はパソコンを使用してますわよね」
「パソコン? あるよ。ただ、憲貞がつかえないから手書きなんだよね」
圭吾はノートパソコンが収納してある棚を指さした。
「歴代の会長も苦手だったな」
笑う香織にレイラは「うーん」と少し考えてから圭吾をみた。
「中岡先輩も書記の北沼先輩もパソコン問題なくつかえますわよね」
「あ……そうだね」
次に出る言葉を想定外したらしく、圭吾は指で自分の頬をかきながら答えた。
「圭吾も真人も得意だよ」
面白いと思ったらしく香織は笑いながら言った。
ひきつった顔をする圭吾にレイラは笑顔を見せた。
「会長の分は私(わたくし)がやりますわ。2ヶ月ありますから今年度分は取り敢えずできますわね」
レイラはにこやかに微笑むと「よろしくお願いしますわ」と言って圭吾とリョウの承諾を聞かずに部屋から出て行った。
それを香織は大笑いして見ていた。
圭吾はただ、頷くだけで何も言わないリョウのそばに行くと彼に体重をかけて寄りかかった。
リョウはその重みでよろけたが、倒れないように足に力をいれた。
「なにか用ですか? 重いですが」
「君の妹は鬼畜なの?」
リョウは圭吾の身体を押し返すと彼は寄りかかるのをやめて自分で立った。
その様子を心配そうに亜理紗は見守っていた。
「今年度の分だけでしたら問題ない量だと思います」
そう言って、リョウは圭吾に鉛筆でさっさと書いた紙を渡した。圭吾はそれを受け取り眉をひそめた。
「流石だね。資料の量を正確に把握してんの?」
「ええ、簡単にですが分担と作業時間数を大まかですが書きました」
「今、コレつくったんだよね?」
「はい」
「大道寺の頭はヤバいね。わかったよーやるよー。コレ、真人にも伝えて置いてね」
「はい」
リョウはタブレットを出すと、素早く打ち込みはじめた。横で全てを見ていた亜理紗が彼らの会話の意味がわからずキョトンとしていた。
香織は座ったまま体をそらして、圭吾に手を伸ばした。すると彼はリョウから受け取ったとった紙を香織を渡した。
香織は姿勢を戻すと、受け取った紙をじっと見た。
「なるほどね。よくできているけど、えげつないねぇ。まぁ、圭吾と真人の能力ならできなくもないか」
「僕らの能力を正確に理解しすぎて怖いですよ」
「だから、亜理紗の成績も上がったのだろうね」
香織がチラリとリョウの方を見ると、彼は亜理紗に教えていた。彼女も頷きながら素直に聞いていた。夏前の彼女とはまるで別人になっていた。
「ねぇ、リョウちゃんはそんなに成績がいいのになんで中学外部受験しなかったの? 成績が良い男子はみんな外部中学にいくじゃない」
「それを言ったら圭吾様も同じだと思いますが……」
突然話をふられて、圭吾は「俺?」と驚いて頭をかいた。
「そりゃ、男だらけの学校に行きたくないからだよ。桜華(ここ)より上の学校は全部男子校だしね」
それを聞いた瞬間、亜理紗の目が曇り、リョウを見た。
「私は違いますよ。レイラさんが進学するからですよ」
それを聞いて、亜理紗は安心して笑顔になった。
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