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第一章
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しおりを挟む今後のことに落ち込んでると、お父様が私の頭を撫でてきた
「どうしたんだ?気分でも悪くなったか?」
「大丈夫。ちょっとだけ子供のままで要られたら良かったのに思っただけ、今までは子供だけのお茶会に参加してたけど、今年からは大人が居るお茶会に参加するでしょ?お母様の話を聞いてたら憂鬱になったの」
前世の記憶を思い出すまでは、ちょっとだけ集団行動が苦手だと思ってたけど、今はすごく苦手って感じるのよね
人の気持ちを察するのが苦手だから、誰かを怒らせる自信しかない
「まだ参加もしてないのに憂鬱に思うの早いだろ」
「憂鬱なものは憂鬱なんだもの。お兄様はお茶会はないけど、同じ年代の人たちと集まったりしてるけど、面倒臭いって思ったりしませんの?」
「王太子や他の公爵家や侯爵家の息子が絡んでくるから、ちょっと面倒臭く感じる時もあるけど、周りを纏めたりする役目は王太子がするからあまり面倒臭いことはないな。その点はイリーナと比べたら恵まれてるかもな」
お兄様の年代には王太子様が居るから面倒なことや嫌なことは、王太子様やその取り巻きに押し付ければいいのよね
この国には王女は居ないから、自然と私やお母様がお茶会とかでは1番上の立場になるのよね
王妃様が参加する時は王妃様が一番偉い人になるけど、王妃様が参加するのはご自身が主催するお茶会だけだから機会が少ない
忙しい方だから仕方ないことだけど
「イリーナが今年から大人と一緒のお茶会に参加するから楽しみだったけど、イリーナの気持ちを考えたら複雑ね。イリーナと同じ年代で公爵家に他にも令嬢が居たら、負担も減らせたのでしょうけど、公爵家に居るのは男の子ばかりですからね」
「そうなんですよね。侯爵令嬢が2人居るだけマシかもしれません。侯爵家にも居なかったら本当に困ったことになってました」
公爵家と侯爵家は元々数が少ないから同じ年代に子供が居ないのもよくある。
だから王太子様の婚約者候補も公爵家と侯爵家と辺境伯家と伯爵家から選ばれる
廊下からバタバタと走ってくる音が聞こえる
思わず眉をひそめると、近くに居たお兄様とお父様の顔も険しくなっていた
お父様がここまで不愉快そうにしてるの初めて見たかもしもない
「イリーナさん!!」
「淑女として走るのは端ないわよ」
「伯母様ごめんなさい。でもイリーナさんが目を覚ましたって聞いて、居ても立っても居られず走って来てしまいました。急に倒れたから心配したんですよ」
リリヤはそう言うと力強く私の両手を掴んでくる
この子の本心がわからない。
今は凄く心配してくれたんだって思えるけど、私が倒れる前は確かに私を睨んでいたはず
「心配してくれてありがとう。でももう大丈夫だから心配しないでください」
「これから姉妹になるんだから他人行儀は止めて欲しいな。私と仲良くしてほしいわ」
何を言ってるの?
姉妹?
「何を勘違いしてるか知らないけど、私達が姉妹になることは絶対にないわ。サフィナ家の血が流れてないリリヤを、サフィナ家の養子に迎えることが出来ないのは流石に分かってるよね?」
「分かってるけど…………、これからは一緒に暮らすんだから姉妹みたいなものじゃない。」
「それは無理よ。貴女は母方の従姉妹としてこの家に居候することになったけど、我が家に深入りはさせないってお父様が言ってたわ。だからリリヤとは従姉妹として接するけど、それ以上でもそれ以下でもないわ」
私がハッキリと言うと、リリヤは涙をポロポロ流す
リリヤは美少女だから罪悪感があるわね
「何でそんな酷いことを言うの?私はずっと姉妹が欲しかったから、イリーナさんと一緒に暮らせるって知って嬉しかったのに、私が男爵家の娘だから仲良くしたくないの?」
「リリヤが男爵令嬢でも例え庶民だったとしても何とも思わないわ。そんなことを気にしてたら関われる人が極端に少なくなるからね」
自分が公爵家の娘だからってその他の人たちを見下すつもりはない、全体的に見たら公爵家より上の身分の人なんて少ないですし、自分が関わる殆どの人が私より下の身分になる
それに私がどの家に嫁ぐかまだ決まってないから、見下してる人よりも下の身分になる可能性もある
それに偉いのは公爵家を維持してるお父様やお母様だ
私は何の結果も残してないんだから威張る資格はない
「なら何でイリーナさんは私に意地悪言うの」
「意地悪なんて言ってないわ。事実を言われただけで虐められたって思ってるなら、貴族としてやっていけないわよ。リリヤは貴族のままで居るつもりなんでしょ?だったらマナーをしっかり学んで、一般常識を身に着けたほうがいいわ」
ゲームの中のリリヤみたいに非常識な行動をされたら困る、リリヤが成人するまでお母様がリリヤの後継人になる
ゲームみたいに婚約者がいる男性にベタベタされたら、我が家の品格を疑われるかもしれないものね
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