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第一章
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しおりを挟むお祖父様たちは絶対にリリヤを受けいる気がないみたいね。
改めて考えると不思議なのよね。
叔母様の結婚相手が叔母様と釣り合ってなかったからって、ここまでリリヤの父親を嫌うかしら?
実家が没落しそうで、危険な仕事をしてるのは結婚を反対する理由にはなるかもしれないけど、1度も接したことがない孫をここまで嫌うものなのかしら?
リリヤの父親と結婚したことで、叔母様は早くに亡くなってしまったけどそこまで嫌う理由がわからない。
私が子供を産んだこともない子供だからかしら?
「私はパパに似てるかもしれないけどパパではありません。私はお祖父様とお祖母様と仲良くなりたいです。お二人に孫として愛されたい」
リリヤは涙目になりながら、お祖父様の腕に抱きついて悲しそうな声で訴えかける。
リリヤはお祖父様とお祖母様に可愛がって貰いたいって言いながら、リリヤはお祖父様しか見てないわよね。
お祖母様に一切視線を送らない。
「離しなさい。ワシは君にお祖父様と呼ばれたくはない。ワシは君を孫とは認めるつもりはない」
「父親に似て媚びるのが上手いわね。そして図々しさもよく似ている」
リリヤの父親はリリヤみたいな性格だったのかしら?
女性ならリリヤみたいな性格でも理解できるけど、男性でリリヤみたいな性格の人ってあまり居ないわよね?
上の人に媚びるのが上手い人は居るけど、リリヤみたいに色仕掛けって良いのかわからないけど、あんな風に異性を味方にしようとしてる男性を見たことがない。
「お母様、お父様!!何故そんなに冷たくするのですか!!リリヤはマリアの娘ですよ。リリヤだってお母様達の孫でしょ?」
「確かにこの娘はマリアの娘ですわ。マリアの娘だからって、私達が自分の孫として可愛がるかどうかは私達が決めることよ。例え娘である貴女でも指図されるいわれはないわ。私が孫として認めるのは、イリーナとセミュンと息子の子供たちだけよ」
お祖母様はお母様を突き放すように断言した。
「何でそんなに頑ななんですか!!孫には何も罪は無いはずです。イリーナ達と同じように平等に愛するべきです。お二人がそんなに頑なだから、マリア達は駆け落ちしたんです!!お母様達がマリアを殺したのよ!!頼る相手が居たなら、二人は無理して危険な仕事をしなかったはずです!!」
「オリガいい加減にしなさい。貴女は何様のつもりなの?確かに今の貴女は親である私達より身分が上だけど、公爵夫人って身分は他人に自分の意見を押し付けて、行動を強制させていいと思ってるんですか?」
お祖母様の言う通りで、公爵夫人だからって何でも許されるわけではない。
時には人々に指示を出さないといけない時はある。
だけどそれは国の為や大勢の人の危険がある時だけで、自分の感情のままに命令をして良いわけではない。
「私達にも感情があるんだよ。好きになれる人となれない人が居る。あの男に似ている孫を愛することは無理だ。お互いに傷付かない為に距離を取る必要があるんだよ。お前だって覚えてるだろ?あの男の非常識な行動を」
リリヤの父親は何をしたの?
流石に気になりすぎる。
今、口を挟むのはイケないとは分かってるけど、何も知らないと自分自身で判断もできないわ。
「お祖父様、リリヤの父親はお祖父様達に何をしたんですか?」
「………はぁ~、あまり子供には聞かせたくない話だけど、一部では有名な話だから他人から聞くより、ワシから話したほうがいい話だな」
「お願いします」
私とお兄様が話を聞こうとすると、リリヤが慌て始める。
「待って下さい!!パパにも色々と理由があったんです!!悪気は全くありませんでした!!私がパパがしたことを謝るから言わないで!!」
この様子だとリリヤは知ってるってことかな?
そんなに慌てるなんて一体何をしたのかしら?
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