【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ

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第一章

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 このままでは話が進まないってことで、お父様が一旦自分の話を聞いてほしいと皆に黙るように言った。

「お義父さんとお義母さんを呼んだのは、今のオリガの様子を見てもらうことです。そして私がこれからする決定に納得してもらうためです」

「その決定とは?」

「私はオリガと離縁をさせてもらいます。子供に悪影響しかない母親は必要ありません。公爵夫人としてちゃんと判断が出来てない者をこのまま公爵夫人には置いておけません」

 お祖父様とお祖母様は何となく予想していたみたいで驚いていなかったけど、お母様とリリヤは予想外だったのか顔色が悪くなる。

 何で想像できなかったのか疑問だけど、こんなことも予想できなかったから、行動を改めることもしなかったのかもしれないわね。

「冗談ですわよね?私のことを捨てたりしないですわよね?イワン?イリーナ、セミュン!!あなた達も母親が必要よね!!父親を説得してちょうだい」

「自業自得だろ。俺たちは何度も母上に言ってたはずだ。行動を改めてくれって、今の母上は公爵夫人としても俺達の母親としても失格だよ。俺たちより姪の方が大事なんだろ?2人で暮せばいい」

「セミュン………、イリーナは違うわよね?私と一緒に暮らしたいわよね?家族みんなで一緒に暮らしましょう?私達の中にリリヤが加わるだけよ?何が嫌なの?」

 こんな状況になってもリリヤを手放すつもりはないのね。

 薄情ではないって事かもしれないけど、私達は嫌だと言ってるのに、自分の理想に無理やり付き合わせるつもりなのが自分勝手過ぎる。

 リリヤの親が何をしたのか知ったあとで、家族として受け入れられるわけないじゃない。

 リリヤが親がしたことに罪悪感を感じてるならまだしも、リリヤは自分には関係って開き直ってるのを見てると受け入れられない。

 親の罪に子供に責任はないのかもしれないけど、リリヤは親がしたことを全く悪いと思ってないのを知ってるのに、身近に置いとくなんて出来るわけない。

 いつ大事なものを盗まれるかわからないもの。

 乙女ゲームでのリリヤの攻略対象は婚約者持ちが多かった、今のリリヤがゲームの中のリリヤなのか、それとも私と同じ転生者なのか分からないけど、どちらにしろ他人から恋人や婚約者を略奪するのは変わらない。

 攻略対象を婚約者や恋人にするつもりはないけど、いつ奪われるのか分からないですし、恋人だけではなく、友人を奪われる可能性もあるのよね。

 そんな人を身近に置いときたくないわ。

 何も言わない私にお母様は縋るような目で見てくる、私は拒絶するようにお母様から目を背けた。

「何故なの!!私は今まで母親として完璧にやってきたわ!!私を見捨てるなんて許さない!!」

「オリガ止めなさい。貴女の自業自得なのよ。貴女は完璧にやってたつもりかもしれないけど、貴女の独り善がりだったのよ。貴女は選択を間違ったのよ。マリアの娘との関わりを最低限にしていたら良かったのに、自分の家族の気持ちを蔑ろにした結果が今に繋がってるのよ」

「私は間違ってませんわ!!マリアの子を立派に育て上げるのが私の役目です。マリアが私に遺してくれた愛するです。あの男のせいでマリアと私は引き離されて、そのままマリアに会えなくなってしまったけど、マリアは私のためにリリヤを遺してくれた。」

 ん?

 えっと…………、これはシスコンで良いのかな?

 もっと重症な気がするけど………、

 もしかしてお母様は叔母様を恋愛対象として見ていたの?
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