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第二章
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しおりを挟むお母様とお父様が離縁してから3年が経った。
お祖母様やお祖父様とはパーティーとかでたまに会うけど、お母様とは一度も会ってないのよね。
まぁ、当たり前かな?
お祖父様達の話では、お母様とリリヤは規則の厳しい修道院に入ることになったと言っていた。
お祖母様はお母様のことは田舎で幽閉するだけのつもりだったみたいだけど、一切反省する様子がなかった事と、リリヤと離れるのを拒否したから、2人とも修道院に入れることになったと落ち込んでいた。
お祖母様からしたらマリア叔母様を亡くしたばかりだから、もう一人の娘を近くに置いておきたかったのかもしれないわね。
修道院に入ったら、例え身内でも簡単には会えなくなってしまう。
リリヤのことはルドルフ学園に入れる案もあったんだけど、いつか出てきてしまうことを考えて辞めにしたと教えてくれた。
12年間も染み込んだ考えが約8年間で直るとは思えないって言ってるのを聞いて、それは確かにそうだと納得してしまった。
小さい頃からの癖や考え方は簡単には直らない。
周りに言われて考え方を変えたように見せることは出来るけど、根本的な部分は簡単には変えられないわよね。
それにリリヤは転生者だから自分はヒロインだと思ってるはず、そのせいで何をしても良いと思ってそう。
ここは現実の世界なのに人を傷付けることを全く悪いと思ってないのは、とても危険な考え方なのよね。
1か月後には乙女ゲームの舞台になってる学園に入学する。
乙女ゲームでもヒロインが入学するところから始まるけど、リリヤはもうあの学園に入学することはないから問題ないよね?
「甘いわよ、角砂糖を10個入れた紅茶より甘いわ!!転生モノのお話に出てくる転生したヒロインは、トリモチより粘着質なんだから」
「何で今日も居るの?お兄様なら今日はお父様の仕事の補佐に行ってるわよ?それより何で私が思ってたことがわかるの?」
「もう!!そんなこと知ってるわよ。私はセミュン様の婚約者だから何でも知ってるわ。今日の私はお姉ちゃんに会いに来たんだよ。あとヒロインの事は口に出して言ってたよ」
すごく恥ずかしいんだけど………、
恥ずかしさで私の顔が赤くなってる気がする
「恥ずかしがってるお姉ちゃんも可愛い~、悪役令嬢なのに反則級の可愛さだよね。癒される~」
目の前にいる人物は、隣国の第3王女で半年前にお兄様の婚約者になったレイチェル•ファインズ様
驚くことに私の前世の妹だったのよね。
本当にあの時はビックリした。
レイチェルが前世の妹だって気がついたのは偶然だった、初対面のレイチェルは私とお兄様をキラキラした目で見ていて、リリヤが居ないことを不思議がっていた。
そしてポロッと溢した言葉が『あれ?何でヒロインが居ないんだろ?特等席で乙女ゲームのシナリオを見れるのに残念だな~』だったのよね。
この時点でレイチェルも転生者だとわかり、警戒しながらもレイチェルを観察してると、考え事してる時に指で机をコツコツ叩きながら耳たぶを触る、そしてさっきも言っていた『角砂糖10個入れた紅茶より甘いって』って言葉は、前世の妹がよく使っていた言葉だったから、ずっと妹の名前や自分の名前を忘れていたはずなのに、思わず妹の名前を呼んだらレイチェルはビックリした顔をして、人気がない場所に私を引っ張って行ったのよね。
その時に自分が転生者ってことと前世の時の名前を言ったら、レイチェルは大泣きしながら私に抱きついていた。
「レイチェルにお姉ちゃんって呼ばれるの凄く違和感があるわね。私のほうが先に亡くなったのに、何でレイチェルは私より1つ歳上なのかしら?」
「それは神様のイタズラだよ。お姉ちゃんが亡くなった時は悲しすぎて、大好きな乙女ゲームをする元気もなかったんだよ!!だけどお姉ちゃんが好きだったイリーナが主人公の番外編が発売されて、あれをやってたらお姉ちゃんが近くに居てくれるかもしれないって思ったら、睡眠時間や食事の時間を放棄してやってたんだよね。そしてクリアしたと思ったら転生してたんだよね~」
私生活に影響与えるほどシスコンだったかしら?
妹に好かれて嫌な気分はしないけど、話を聞いてる感じ不健康な生活をして亡くなってるよね?
今まで自分たちが亡くなった時の話を聞くのは気不味いから、初めてこの話を聞いたけど衝撃的だったわ。
お母さんとお父さんに申し訳ない。
娘二人を亡くすなんて絶対に辛いよね。
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