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第二章
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しおりを挟む王太子様の婚約者候補から外れたら何の問題も無くなると思ってたのに、私が危険な立場ってことは変わらないのかな?
でもヒロインはもう退場してるから、私はこれから何を気をつけたら良いのかしら?
「そういえばレイチェルはゲームの中でもお兄様の婚約者だったの?」
「本当にお姉ちゃんは何も知らないよね。私がゲームしてるの見てたはずなのに、何も知らなすぎて心配になるよ。よく無事でいれたよね」
「それは自分でも自覚してるよ。それでどうなの?」
「私はゲームの中に一切出てこないキャラだよ。セミュン様は婚約者は居なかったよ。だから悪役令嬢はお姉ちゃんだったよ。悪役令嬢って言っても悪いことをすることはなかったけどね」
そうなんだよね。
ヒロインが王太子様を狙うときも、一応は悪役令嬢って役割ではあるけど、イジメとかは一切しないからね。
ヒロインを成長させるための壁役でしかない。
だけどヒロインと王太子様が結ばれると、他の人がやってたイジメとかを私のせいにされるんだよね。
学園の女生徒の中で1番身分が高いから、ヒロインが馴染めるように気を遣わないといけないとか、女生徒がイジメをしてるなら止めないとイケない立場って事で罰せられる。
理不尽だよね。
確かに私は公爵家の娘だけど、同じ年代の子達が集まってる場で身分とかあまり意味がない。
確かにこの国では身分制度はある。
だけど学園の方針で学園内はどんな身分でも平等だと言われている。
それはこの学園がごく少数だけど、優秀な生徒なら庶民でも受け入れてるからなのよね。
これは国からの指示でもある。
優秀な人材がお金がない等の理由で学ぶ機会を失わないための取り決めなのよね。
庶民でこの学園に入れるぐらいの能力があるなら、確実に優秀な生徒になることは間違いない。そういう生徒には国から補助金が渡されて、学園に在籍中は色々と免除される支払いもある。
だけど庶民でこの学園に入れるほど優秀な生徒は滅多にいない、だけど親が元貴族だった子供や、商人の子供などは学べる機会があるから、制度を利用して入学してくるものが多い。
商人の家系なら自分で支払えって言う人もいるけど、それは学園の学費を知らないから言えるのよね。
私達が通う学園は学費が他の学園と比べたら2倍か3倍はするのよね。
だけどそれに見合った教育が行われる。
教師陣もその道のプロが教えてくれる。
引退した人達が教えてくれるんだけど、定年までその道で働いていた人達だから、現役で働いてる人達よりも経験値があるから学ぶことが多い。
「レイチェルはあの学園に入学するために親元を離れようとするなんて凄いわよね。あの学園は確かに凄いけどレイチェルの国でも学園は沢山あるでしょ?」
「あるけどこれから通う学園と比べたら完全に劣るよ。お父様は他国に1人で行くのをずっと反対してたけど、どうしても私がここに通いたかったから必死に説得したんだよ。許可貰うための1つがセミュン様と婚約することだったんだけど」
お兄様って他国の人にも有名なぐらい優秀なの!?
確かに妹の私から見てもお兄様は凄いけど………
「レイチェルの婚約者にお兄様を選んだのは、隣国の国王だったの?」
「違うよ~、セミュン様を選んだのは私だよ。お父様の許可を取るために、この国で私を保護してもらう存在が必要だと思ったの。隣国の王女ってだけでも保護してくれる人は居るだろうけど、婚約するのが1番手っ取り早いでしょ?」
確かに婚約は有効な手段かもしれないわね。
レイチェルは第3王女だけど、我が家は公爵家だから相手として申し分ないはず。
それにお兄様は公爵家の跡取りとして、王太子様と一緒に隣国のパーティーに参加することもあるから、隣国の国王様もお兄様を見る機会はあったはず、年齢差はあるけど王太子様と比べたら、お兄様の優秀さが際立つわよね。
別に自分の兄だから高評価してるわけではない、お兄様が優秀なのは周りも評価していて、王太子様がちょっと残念なのは貴族なら皆が知っている。
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