【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ

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第二章

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 王太子様が学園にいる間にまともになるとは思えないから、この国の王になるのはユーリ様か、辺境伯の養子になってる第2王子で間違いないのかな?

「辺境伯の養子になってる第2王子が王様になるのは問題ないのですか?戸籍上はもう辺境伯の息子なんですよね?」

「まだ戸籍上は陛下の息子のままだ。周りには辺境伯の息子として紹介してるが、ミハイル様が王になるまでは、正式に辺境伯の養子になることはない。王族は何時どうなるか分からないからな」

 それはそうよね。

 陛下達に他に子供が居たなら問題なかったのだろうけど、残念なことに陛下にはミハイル様と辺境伯領にいる第2王子だけだものね。

「あの~、私が聞いていい話だったのでしょうか?王族としてデリケートな話ですわよね?」

 ……………不味いわよね?

 そういえばここにはレイチェルが居たわね。

 お兄様をチラッと見ると、お兄様は素知らぬ顔をしていた。

「お兄様………」

「問題ないだろ。レイチェル様は周りに言い触らしたりしないだろ?それにレイチェル様は私と絶対に結婚するつもりなんだろ?」

「勿論ですわ!!」

「なら大丈夫だ。それに父上から聞いたんだが、今年は第2王子も学園に入学してくるらしい。特進クラスに入学してくるだろうから、知っていたほうが良いと思ったんだ」

 態とだったんだ。

 ………ん?

 第2王子が今年入学してくる?

「それっておかしくないですか?第2王子は王太子様と双子なんですよね?普通なら去年入学してるはずですよね?」

 だって王太子達は私の1つ上だから、1つ上の学年になるはずだもの。

「ミハイル様との関わりを減らすために入学を遅らせたらしい。入学時期を合わないようにするために、書類上は年齢をずらしたみたいだ。本人がそれを知ってるのかは知らないけどな」

「何でそんなことを?」

「第2王子を辺境伯に任せる時に将来の為にそうしたみたいだ。学園で同じクラスになったら、2人が似てることに疑問に思うものが現れるかもしれないって考えたみたいだ。辺境伯は王妃様の実家だから、似ててもおかしくはないんだけどな」

 2人が特進クラスに入るだろうって予想したってことね。

 普通に考えたら王太子様が一般クラスになるとは思えないわよね。

 第2王子だって王になる可能性があるのだから王族並みの教育がされるはずだから、普通に考えたら2人共が特進クラスに居るはずだった。

 だけど実際は片方は一般クラスだから、無駄な配慮だったってことだよね。

「話は戻るんだけど、レイチェル様には特進クラスに変更して欲しいです」

「そういえばそんな話でしたね。うーん、私は一般クラスのままにするつもりです」

「レイチェル!?話を聞いてましたよね?一般クラスには、リリヤがいるかも知れないんですよ。あの子がレイチェルに失礼なことをする可能性があります。もしかしたらレイチェルを使って、私達に近づいてくる可能性だってありますわ」

 リリヤが何をしてくるのか想像ができない。

 リリヤが狙ってるのは王太子様みたいだけど、お兄様だって攻略対象みたいだから、攻略対象は全員が自分のものって考えてる可能性だってある。

 そうなったらお兄様の婚約者であるレイチェルが危険かもしれない。

「イリーナ心配してくれてありがとう。だけど相手の行動が全く知らないほうが怖いと思うの。一般クラスはクラス数が多いから、同じクラスになるか分からないですし、もしも何かしてくるなら、今の私はまだ他国の王女だから、彼女を完全に排除することが出来るわ」

 それはそうかもしれないけど、それでレイチェルにもしものことがあったら………、

 学園の生徒を使ってレイチェルに嫌がらせをしてくるかもしれない。

 公爵家ではリリヤに好意的だった人は、お母様しか居なかったからリリヤの好きには出来なかったけど、学園ではどうなるか分からない。

「レイチェルは考えを変えるつもりはないみたいね」

「ごめんね。でもイリーナとセミュン様を傷つけるかもしれない彼女を見過ごす事は出来ないわ。2人は私にとって大切な人だから」

 この子は前世の頃から一度決めたことは、絶対に意見を変えないからな

「本当は今すぐにでも安全を優先したいが、レイチェル様が意見を変えるつもりがないなら仕方ない。でももしも危険だと思ったらすぐに変更してもらいたい。それだけは約束してください」

「…………わかりましたわ」

 レイチェルはお兄様の熱い視線に渋々承諾をした。

 学園で私がレイチェルを守ることは出来ないかしら?

 私は特進クラスに行くことを変えるつもりはないけど、私にも何か出来ることがあるかもしれない。

 取り敢えずは、何かあった時の為に味方を作ろう。
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