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日向ぼっこ

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7章.神々の思惑編

113話.この世界の秘密②

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 カオスが話した内容は十分すぎるほどの衝撃をクロムに与えていた。
この世界のだれもが知らない、知る術すらない、そんな話の連続であったのだから当然といえば当然のことではあった。
さらに、カオスが最後に漏らした言葉がそこに追い打ちをかけていた。

所詮しょせんは不利益に当たらない秘密の入り口>

『さてと、ここからが話の本番になるけど聞く覚悟はできたかな?』

「あぁ、頼む」

『創造神と先ほどの4柱の神よはしらのかみ
 主従はないけど、この世界への干渉する優先順位は決まっているんだ。
 そしてその結果、5柱いつはしらの神々の間でいくつかのルールが生まれた。
 ・最初のいくつかのルールは創造神が作ること
 ・神のルールは互いの存在をかけて絶対順守すること
 ・他の神が作ったルールに干渉しない限り、5柱とも如何なるいかなるルールでも作れること
これが<5柱の盟約いつはしらのめいやく>と呼ばれる、この世界の根幹に存在する絶対のルールだよ』

「……」

『そして、創造神が最初に作ったルールが……
 ・この世界に存在する如何なるいかなるものも神を傷つけることができない
 ・悪魔族、魔族、精霊族、天使族はお互いに干渉してはならない、ロンダルディア大陸には干渉可能だが創造神が許可するまでは禁止である』

「ロンダルディア大陸が狩場……、そしてその狩場は獲物が美味しく育つまでは創造神が庇護するひごする…… ということか。
 胸糞悪いむなくそわるい話だ……」

『----』

「それを認めるのは<不都合>なのかよ……、基準がマジでわからんな。
 そういえば、精霊族の王が精霊王なんだよな?」

『そうだね』

「精霊王が聖王に使役されるのって、精霊族がロンダルディア大陸が干渉した…… とはならないのか?」

『ホントに勘のいい子だね、まさかそこに気づくとは思わなかったよ。
 <5柱の盟約いつはしらのめいやく>は、互いの存在をかけて絶対順守するものと話したのを覚えてるかな?』

「あぁ、言ってたな。
 まさか……」

『精霊王マクスウェルが聖王との使役契約を受諾じゅだくした瞬間に精霊神オリジンの存在は消え去った、精霊族の違反を守護神が肩代わりする形でね』

「存在が消える? この世界に干渉する権限がなくなったということか?」

『言葉のままだよ、精霊神オリジンという存在そのものがあらゆる次元から消え去った。
 空間術を使える君なら理解してるよね? この次元とは別の次元の世界、平行世界が無数に存在していることはさ』

「あぁ、それを理解できてからは空間術を使えないやつに負けることはないと思うようになったな」

『ある意味では正解だね、そして神はそのすべての平行世界に同時に存在しているんだ。
 …… 逆に言えば同時に存在できるのは神のみ、だから同時に存在すると存在が神格化されることにもなるんだ』

「なんかとんでもないことを聞いてる気がするが……
 これは<不利益>ではないんだな……」

『知ってるだけでは何も意味がない情報だからかもね。
 …… そしてこれが10年前に起こった<5柱の盟約>違反だよ。
 ちなみにこれが初であり、唯一でもある違反だよ』

「守護神である精霊神を失った精霊族はどうなったんだ?」

『深い悲しみと激しい自戒の念じかいのねんにより力の制御を失った精霊王マクスウェルが暴走した。
 そして、全ての精霊族を吸収した。
 今残っている精霊族は精霊王マクスウェルのみだよ』

「え……」

『全精霊を犠牲にすることによって力の制御を取り戻したマクスウェルは、聖王と完全に同化して乗っ取ることに成功したようだよ』

「聖王である魔導王は、精霊王マクスウェルそのものってことか?」

『肉体そのものは聖王のものだよ、精霊王マクスウェルが聖王に受肉することでこの世界に顕現けんげんした存在ということになるかな。
 そして、この大陸の生物すべてが精霊神オリジンの仇であると認識しているみたいだね、完全な逆恨みさかうらみではあるんだけどね』

「そりゃゴランたちじゃどうにもならないわけだな」

『君でも同じだよ。
 精霊は自分のコアを別の次元に存在させて、その分身体をこの次元に存在させていた種族なんだ。
 その分身体がこの世界の肉体に受肉し、肉体を支配することで複数の次元に同時に存在することになった。
 この瞬間、魔導王は<半神半人>となったのさ』

「半神でも神には間違いないから、神ではない俺には傷をつけることすらできない?」

『もっとタチが悪いかな、基本は傷つけれないが完全な神ではないので君ほどの強者であれば傷はつけれてしまうんだ。
 しかしその瞬間に君は<5柱の盟約>を破ったことになる、傷つけることができない存在を傷つけたということでね。
 そうなったら、君自身と君を転生させた責任者として僕が存在を失うことになるだろうね』

「なんだその滅茶苦茶な理論は……」

『そういうものだと思ってもらうしかないかな、--------。
 その上で彼と対等に対決できる方法がある…… と言ったら聞きたいかい?』

 カオスは酷く思い詰めた表情で、クロムに問いかけるのであった。

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