とある虐げられた侯爵令嬢の華麗なる後ろ楯~拾い人したら溺愛された件

紅位碧子 kurenaiaoko

文字の大きさ
65 / 73

蜂蜜レモン水

しおりを挟む
あの後レイは初めてなはずなのに、全身を蕩けるくらいに愛撫してくれて、私の身体は今までに感じたことがないくらい気持ち良くって……。

何度も絶頂に押し上げられ、ずっとあられもない声を上げ続けだ私は、朝起きたら声がガラガラだった。

レイは私を何度も抱いてくれ、その度に私の子宮の最奥で放たれる精液が、とても愛おしくて……。

少しでも体内にいて欲しくて。

愛を交歓することがこんなにも愛おしいなんて初めて知った。

目覚めたら、横にレイがいて……。

眠るレイの髪を撫でてみる。

(何て艶のある黒髪なんだろう……)

睫も長いし、鼻筋も高いし。
何度見ても飽きない。

レイの顔を拝んでると、レイの瞳がカチッと開かれた。

「あっ……?」

レイの顔を覗きこんでいる私は、レイと視線が重なる。

「お……はよう?」

「リリー?何してた?」

「あ、えっと……。レイの顔を見てたの……。キレイだから……」

「イタズラ好きな奥様だ」

奥様、という響きに、改めて結婚したんだ、という幸福感を噛みしめる。

「身体は大丈夫か?」

身体自体は浄められ寝間着を着せられていた。

「声が出ないのと、後は関節が痛いような……」

「起き上がる時は注意しろよ?ふらついて倒れるかも知れないから」

「まさか!大丈夫だよ?体力には自信あるし……」

私はそれを証明しようとベッドから片足を床に着けてみた。

「…ん?」

力が入らない?

もう片足を床に着けて立ち上がる。

「わっ!嘘っ?!」

次の瞬間、ヘナヘナと床に尻もちをついてしまった。

「だろ?」

レイが素早くベッドから降りてきてお姫様抱っこをしてくれた。

「昨日は少し無理させたからな……」

レイは何だか恥ずかしそうに私をベッドに降ろす。

「マリアに、リリーが好きな朝食を頼んでおいたから。後、喉に良い蜂蜜レモン水も」

「蜂蜜レモン水?わーっ!」

一人でテンションが上がる。
 
「とりあえずは、午前中は休んで。俺が侯爵家の仕事はしておくから。ローナンも今日から来るから徐々に戦力になると思うし」

「いろいろ私のためにありがとう!」

「俺たちのためにだからな」

「そうだね!ありがとう」

私は改めてレイと結婚して本当に良かったと思う。

ドアがノックされ、マリアがワゴンを押しながら入ってきた。

ピッチャーの蜂蜜レモン水に目が行く。

「おはようございます。レイ様、リリアーヌ様。朝食、こちらに置いておきます。簡単なフルーツ盛合せ、フレンチトースト、サラダと蜂蜜レモン水です」

甘酸っぱい蜂蜜レモン水のように、すーっと馴染む夫婦になりたいなあと思った。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します

ちより
恋愛
 侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。  愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。  頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。  公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので

モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。 貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。 ──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。 ……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!? 公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。 (『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

悪女と呼ばれた王妃

アズやっこ
恋愛
私はこの国の王妃だった。悪女と呼ばれ処刑される。 処刑台へ向かうと先に処刑された私の幼馴染み、私の護衛騎士、私の従者達、胴体と頭が離れた状態で捨て置かれている。 まるで屑物のように足で蹴られぞんざいな扱いをされている。 私一人処刑すれば済む話なのに。 それでも仕方がないわね。私は心がない悪女、今までの行いの結果よね。 目の前には私の夫、この国の国王陛下が座っている。 私はただ、 貴方を愛して、貴方を護りたかっただけだったの。 貴方のこの国を、貴方の地位を、貴方の政務を…、 ただ護りたかっただけ…。 だから私は泣かない。悪女らしく最後は笑ってこの世を去るわ。  ❈ 作者独自の世界観です。  ❈ ゆるい設定です。  ❈ 処刑エンドなのでバットエンドです。

結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた

夏菜しの
恋愛
 幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。  彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。  そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。  彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。  いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。  のらりくらりと躱すがもう限界。  いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。  彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。  これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?  エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。

妹に全てを奪われた令嬢は第二の人生を満喫することにしました。

バナナマヨネーズ
恋愛
四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。 瓜二つである妹のイシュタルは、それに比べて大切にされていた。 そんなある日、イシュミールは第三王子との婚約が決まった。 その時から、イシュミールの人生は最高の瞬間を経て、最悪な結末へと緩やかに向かうことになった。 そして……。 本編全79話 番外編全34話 ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~

藤原ライラ
恋愛
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――  子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。  彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。 「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」  四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。  そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。  文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!? じれじれ両片思いです。 ※他サイトでも掲載しています。 イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)

タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒― 私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。 「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」 その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。 ※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています

皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。 その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。 本編完結してます。 番外編を更新中です。

処理中です...