運命を知らないアルファ

riiko

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番外編

8、番の為のヴィラ 4 ※

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 正樹が俺のを飲んだ後、俺は興奮が冷めるどころかヒートアップした。組み敷きられるのも悪くないけど、アルファの本能がこのオメガを組み敷きたいと、主張してきた。

「えっ、な、なに。急になんでそんなフェロモン出すんだよ、あっ、はっ、あ」
「正樹がエロ可愛すぎるのが悪い、俺、もう止まらない!! フェロモン慣れしてないアルファを起こした罪は深い。最後まで付き合え」

 俺の体から強めのフェロモンが出てきた。出すなと言われても正樹が可愛すぎて興奮したのは、俺のせいじゃない。

「え、いいけど。えっ、ちょっ、お前、落ち着け!! そんなに舐めるなぁ!!」

 いいのかよ! 相変わらずな、お前、俺に優しすぎだよ!! 好きダァ!

「むり、くちゅっ、んんっ、正樹っぃ!! 好きダ、好きダ、好きだ―――」
「そんな大声出さなくても聞こえているわ!」

 俺は正樹を抱っこして、ベッドルームへと移動した。そして正樹の服をすべてはぎ取った。

「ううわっ、そんな乱暴に服をぬがすなぁ!!」
「むり、不要なものは早くとりたい」
「ああ、あ、いき、いきなり!! はんっ、」
「美味しい、正樹ぃ、おいしいよぉ――」

 正樹の胸にむしゃぶりついた。

「あっ、あん、あっ、ちょ、そんなキツく吸うな、ああああ!!!」
「出たね!」

 正樹は胸だけでイッてしまった。なんて可愛い嫁だ、こらえ性がないし、こらえ性がない。そしていつになくこらえ性がない、とにかくこらえ性がないということだけがわかる、マジ天使。出したモノをペロっと舐めた、それを見た正樹は真っ赤な顔でわなわな言っている。可愛いしかない!!

 正樹の可愛いぷるぷるしたちぃさい息子さんを口に咥えた。おいすぃぃ――。

「はっ、はん、あああ」
「ふふっ、気持ちいいね、さっきのお礼たくさんしなきゃ」
「あっ、だす、出しちゃう!!」

 じゅるっ、ちゅぅぅ、と舐めて吸って咥えて、とにかく俺の口で気持ち良くしたくて必死に咥えた。

「あああぁぁぁぁ!! ふっうっ、んん」
「たくさん出たね!」
「あっ!?」
「ごめん、正樹はこっちの方が好きだよね」
「あっ、だめ、同時はきちゃう、また!! はぁっ!!」

 萎えたものを咥えながら、後ろに指をれて正樹の好きな所をくいって動かしたら、またイッた。

「はぁ、はぁ、つ、つかさ、も、体力もたない、早くそれれちゃってよぉ、」
「う、うん」

 正樹が既にトロトロになっていて、自ら後ろの孔を開いて見せてきた。なんてエロい行動を……多分もうフェロモンに酔っていっちゃっているな。きっとこれからの行為はまた忘れちゃうんだろうな、オープン前の俺と正樹の名前のついたホテルでの、記念すべき俺たちの初体験なのに!

 ま、いっか。目の前の極上な愛すべき孔、じゃなかった、正樹を味わう方が大事だった。

れるよ」
「うん、あっ! いい!! 司ぁ、奥まで一気にキテぇ! ああん、いい、いいっ、きもちいいっ――」
「まさきっ、まさきっ、愛してる!」
「あん、あっ、あ、俺も! 愛してるぅ、イクぅ――あん、あああ」

 俺は必死に腰を振ると、正樹が俺につかまりながら、小刻みに震えると同時に正樹を最奥でイかせて、俺もすぐにイッた。

 いつもなんとか、なんとか耐えて先に正樹をイかせるけど、いつか耐えられなくなりそう。正樹という体は毎回進化してくるから、俺必死だよ、はぁぁ――、でも気持ちよかった。

 まだ正樹から出て行きたくない、正樹も俺をキュッと抱きしめたまま離さない。まだ離れられない二人、肉棒は正樹の中にれたまま、余韻を楽しむかのように抱きしめあっていた。

 こういう時間とても尊い。

 余裕のない俺はいつも二回戦、三回戦とすぐに正樹をむさぼりだすが、今日はいつになく落ち着いている。正樹からチョコレートを一緒に食べてくれた(口の中で、お互いの舌で溶け合わせる初めての食べ方!!)キスも、初めての正樹からのフェラも経験してしまった。

 一度にそんな初めてづくしをもらったことで、俺はかなり心が満たされてしまった。なんとなくだが、俺たちはもう大丈夫、そんな予感しかなかった。

 そんな最高の微睡の時間の中、キスを繰り返すうちに二人ともリラックスしてきたのか、繋がったままだけど、そのまま眠ってしまい、次に目が覚めたのは大分日が落ちてからだった。

 目が覚めた時、いまだ正樹と繋がっていたことに幸せしかなかった。
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