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80、記憶を呼び覚ますもの
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王宮の客間に通されたエリオットは、室内の静けさに軽く息を吐いた。
窓から差し込む午後の陽光が、床に穏やかな影を落としている。
(……昨日の今日で、僕はまたここに来てしまった)
自嘲気味に思いながらも、胸の奥でくすぶる疑念は拭えなかった。
あの焼き菓子、添えられた言葉、そして何より——シグルドの態度。
今まで目を背けていた事実に向き合う時が来たのかもしれない。
扉の向こうで、控えていた侍女が誰かに小声で何かを伝える気配がする。
その直後、ゆっくりと扉が開いた。
「待たせたな」
シグルドが部屋の中へと入ってくる。
黄金の瞳が変わらぬ落ち着きを湛えたまま、エリオットを見つめる。
そして——
「君のほうから会いに来るとは、なかなか情熱的だな?」
口の端を上げ、軽く茶化すように言った。
「……っ!」
エリオットは思わず顔を顰める。
「……そんなつもりではありません」
「はは、冗談だ」
シグルドは肩をすくめながらも、どこか嬉しそうに微笑む。
「とはいえ、昨日の今日で訪ねてきたというのは事実だ。さて、一体どうした?何か理由があるのだろう?」
エリオットは唇を引き結び、一度深呼吸してから口を開いた。
「あなたに、聞きたいことがあります」
シグルドは一瞬だけ目を細め、それから軽く顎をしゃくる。
「では、座って話そうか」
エリオットは促されるまま、シグルドの向かいの席に腰を下ろした。
緊張のせいか、指先に少し力が入る。
「……あなたは、どうして僕を知っているのですか……?」
シグルドは一度瞬きをし、それから微かに微笑む。
「理由を知りたいのか?」
その問いかけに、エリオットは一瞬、言葉を詰まらせる。
「……ええ。だって、あなたと僕は——」
関わりがなかったはずだ。
なのに、シグルドは 自分のことをよく知っている 。
好み。仕草。小さな癖。
たまに無意識にしている動作にすら、彼は自然に気づいている 。
「でも……僕は、あなたと過ごしたことはないはずです。なのに、なぜ……」
シグルドはその言葉を聞いても、動じることはなかった。
まるで 「そんなことはあり得ない」とでも言うように 、ただ静かに見つめ返す。
「……知っていて、当然だろう?」
「——え?」
「君のことを知らない方が、不自然ではないか?」
言葉の意味をすぐには理解できなかった。
だが、 シグルドは今、まるで当然のことのように言った 。
エリオットは思考を巡らせる。
(……たとえば、誰かが僕の情報を流していたとしたら?)
けれど、その可能性は低い。
高位とはいえ 公爵夫人の座を離れたばかりの一介の貴族 。
他国の皇帝が 政治的な目的もなく、自分のことを調べる理由 があるだろうか?
(……いや、違う)
そもそも、 「知っている」程度のものではない 。
単に 事前に情報を仕入れた というだけでは、説明がつかない。
エリオットは この違和感を確信に変えるべく、シグルドの瞳を見据えた 。
「……どういうことですか?」
シグルドは微笑を深める。
「君は、知りたいのか?」
「……当然です」
エリオットは、僅かに眉を寄せた。
「あなたが僕のことを知っている理由を」
「ならば——」
シグルドは、ほんの少し エリオットとの距離を詰めた 。
その仕草には、どこか 確信めいたものが滲んでいる 。
「いずれ、君自身が思い出す」
「……っ」
「今、無理に答えを求める必要はない」
その言葉に、エリオットは息をのむ。
(思い出す……? 何を?)
シグルドは エリオットがまだ気づかない記憶の存在を、まるで知っているかのようだった 。
「君の心を決めるのは、君自身だ。そしてこれから先も」
シグルドの声が、穏やかに響く。
「だが……もし、君がどこへ向かうべきか迷っているのなら」
彼は わずかに口の端を上げる 。
「帝国に来る気はないか?」
エリオットは 思わず目を見開いた 。
(帝国……!?)
まさか、そんな言葉がこの場で出るとは思わなかった。
王宮でのやりとりの中で、 シグルドがそのような提案をする素振りがなかったわけではない。逃がさない、離さない、とエリオットを困惑させてきたのだから。
けれど、こうして言葉にするのは初めてだった。。
「……どういう意味で?」
戸惑いながら問い返すと、シグルドは肩をすくめるように言う。
「そのままの意味だ」
「あなたの国に、僕を……?」
「君は今、公爵家のしがらみから解放された」
シグルドは 確信をもって続ける 。
「ならば、どこへ行くのも自由だろう?」
「それは、そうですが……」
エリオットは 自分の胸の奥でざわめく感情 に気づいていた。
帝国に行く——それはつまり、 シグルドのそばにいるということ 。
「……今はまだ、あなたのそばに行く決心がつきません……」
僅かに息を整え、そう返した瞬間。
シグルドは、 短く息を吐いた 。
「……そうか」
「……すみません」
「謝る必要はない。君が自分で来ないならば、やはり攫うしかないか」
「……っ」
冗談のように聞こえるその言葉に、エリオットは動揺する。
けれど、シグルドの口調は冗談にしては真剣すぎた。
「あなたは……」
思わず何かを言おうとした瞬間、シグルドが懐から何かを取り出した。
一瞬だけ 何かを考えるように視線をそれへと落とす 。そしてエリオットに視線を向けた。
「ならば……離れる前に、君にこれを渡しておこう」
シグルドの手には小さな銀のペンダントがった。
それは どこか見覚えのある形をしている。見たことないのに、どこか懐かしい。
「これは……?」
「これは……母の形見だ。高価なものではないが……君に持っていてほしい」
そう言いながら、シグルドは立ち上がりエリオットの隣に座ると、迷いなくエリオットの首元にペンダントをかけた 。
その動作は、 まるでそれが当然であるかのように 、自然で、優しく——けれど 迷いのないもの だった。
ペンダントが肌に触れた瞬間——
脳裏に、ぼやけていた記憶が蘇る 。
——あたたかい腕。
壊れた体を抱きしめる、熱い手。
震える声で名前を呼ばれたあの日。
そして、死の直前に首にかけられた、銀のペンダント。
(……これは、僕が……死んだ時に——)
「っ……!」
息を呑む。
心臓が、ひどく騒がしく跳ねた。
窓から差し込む午後の陽光が、床に穏やかな影を落としている。
(……昨日の今日で、僕はまたここに来てしまった)
自嘲気味に思いながらも、胸の奥でくすぶる疑念は拭えなかった。
あの焼き菓子、添えられた言葉、そして何より——シグルドの態度。
今まで目を背けていた事実に向き合う時が来たのかもしれない。
扉の向こうで、控えていた侍女が誰かに小声で何かを伝える気配がする。
その直後、ゆっくりと扉が開いた。
「待たせたな」
シグルドが部屋の中へと入ってくる。
黄金の瞳が変わらぬ落ち着きを湛えたまま、エリオットを見つめる。
そして——
「君のほうから会いに来るとは、なかなか情熱的だな?」
口の端を上げ、軽く茶化すように言った。
「……っ!」
エリオットは思わず顔を顰める。
「……そんなつもりではありません」
「はは、冗談だ」
シグルドは肩をすくめながらも、どこか嬉しそうに微笑む。
「とはいえ、昨日の今日で訪ねてきたというのは事実だ。さて、一体どうした?何か理由があるのだろう?」
エリオットは唇を引き結び、一度深呼吸してから口を開いた。
「あなたに、聞きたいことがあります」
シグルドは一瞬だけ目を細め、それから軽く顎をしゃくる。
「では、座って話そうか」
エリオットは促されるまま、シグルドの向かいの席に腰を下ろした。
緊張のせいか、指先に少し力が入る。
「……あなたは、どうして僕を知っているのですか……?」
シグルドは一度瞬きをし、それから微かに微笑む。
「理由を知りたいのか?」
その問いかけに、エリオットは一瞬、言葉を詰まらせる。
「……ええ。だって、あなたと僕は——」
関わりがなかったはずだ。
なのに、シグルドは 自分のことをよく知っている 。
好み。仕草。小さな癖。
たまに無意識にしている動作にすら、彼は自然に気づいている 。
「でも……僕は、あなたと過ごしたことはないはずです。なのに、なぜ……」
シグルドはその言葉を聞いても、動じることはなかった。
まるで 「そんなことはあり得ない」とでも言うように 、ただ静かに見つめ返す。
「……知っていて、当然だろう?」
「——え?」
「君のことを知らない方が、不自然ではないか?」
言葉の意味をすぐには理解できなかった。
だが、 シグルドは今、まるで当然のことのように言った 。
エリオットは思考を巡らせる。
(……たとえば、誰かが僕の情報を流していたとしたら?)
けれど、その可能性は低い。
高位とはいえ 公爵夫人の座を離れたばかりの一介の貴族 。
他国の皇帝が 政治的な目的もなく、自分のことを調べる理由 があるだろうか?
(……いや、違う)
そもそも、 「知っている」程度のものではない 。
単に 事前に情報を仕入れた というだけでは、説明がつかない。
エリオットは この違和感を確信に変えるべく、シグルドの瞳を見据えた 。
「……どういうことですか?」
シグルドは微笑を深める。
「君は、知りたいのか?」
「……当然です」
エリオットは、僅かに眉を寄せた。
「あなたが僕のことを知っている理由を」
「ならば——」
シグルドは、ほんの少し エリオットとの距離を詰めた 。
その仕草には、どこか 確信めいたものが滲んでいる 。
「いずれ、君自身が思い出す」
「……っ」
「今、無理に答えを求める必要はない」
その言葉に、エリオットは息をのむ。
(思い出す……? 何を?)
シグルドは エリオットがまだ気づかない記憶の存在を、まるで知っているかのようだった 。
「君の心を決めるのは、君自身だ。そしてこれから先も」
シグルドの声が、穏やかに響く。
「だが……もし、君がどこへ向かうべきか迷っているのなら」
彼は わずかに口の端を上げる 。
「帝国に来る気はないか?」
エリオットは 思わず目を見開いた 。
(帝国……!?)
まさか、そんな言葉がこの場で出るとは思わなかった。
王宮でのやりとりの中で、 シグルドがそのような提案をする素振りがなかったわけではない。逃がさない、離さない、とエリオットを困惑させてきたのだから。
けれど、こうして言葉にするのは初めてだった。。
「……どういう意味で?」
戸惑いながら問い返すと、シグルドは肩をすくめるように言う。
「そのままの意味だ」
「あなたの国に、僕を……?」
「君は今、公爵家のしがらみから解放された」
シグルドは 確信をもって続ける 。
「ならば、どこへ行くのも自由だろう?」
「それは、そうですが……」
エリオットは 自分の胸の奥でざわめく感情 に気づいていた。
帝国に行く——それはつまり、 シグルドのそばにいるということ 。
「……今はまだ、あなたのそばに行く決心がつきません……」
僅かに息を整え、そう返した瞬間。
シグルドは、 短く息を吐いた 。
「……そうか」
「……すみません」
「謝る必要はない。君が自分で来ないならば、やはり攫うしかないか」
「……っ」
冗談のように聞こえるその言葉に、エリオットは動揺する。
けれど、シグルドの口調は冗談にしては真剣すぎた。
「あなたは……」
思わず何かを言おうとした瞬間、シグルドが懐から何かを取り出した。
一瞬だけ 何かを考えるように視線をそれへと落とす 。そしてエリオットに視線を向けた。
「ならば……離れる前に、君にこれを渡しておこう」
シグルドの手には小さな銀のペンダントがった。
それは どこか見覚えのある形をしている。見たことないのに、どこか懐かしい。
「これは……?」
「これは……母の形見だ。高価なものではないが……君に持っていてほしい」
そう言いながら、シグルドは立ち上がりエリオットの隣に座ると、迷いなくエリオットの首元にペンダントをかけた 。
その動作は、 まるでそれが当然であるかのように 、自然で、優しく——けれど 迷いのないもの だった。
ペンダントが肌に触れた瞬間——
脳裏に、ぼやけていた記憶が蘇る 。
——あたたかい腕。
壊れた体を抱きしめる、熱い手。
震える声で名前を呼ばれたあの日。
そして、死の直前に首にかけられた、銀のペンダント。
(……これは、僕が……死んだ時に——)
「っ……!」
息を呑む。
心臓が、ひどく騒がしく跳ねた。
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