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第2章
20-1
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最初にアランが訪れたときは、「事件の後始末とか報告に来たのかな」と思っていた。
父親の失脚の件で、エヴァンス家の事情は色々と複雑そうだし……まあ、仕方ないよな、と思っていた節はある。
でも、それが1週間に1、2度でも多いところが、次第に「週にほぼ毎日」になったあたりで、俺も「何かおかしい」と思い始めていた。
「……また来たのか」
執事が訪問を告げた瞬間、レイが溜め息をつく。
俺も横で肩をすくめた。
「そんなに頻繁に来るって、何しに来てるんだろうな」
俺は相変わらず執務室で過ごすように言われていて、今やレイの横に堂々と一人用ソファを用意されて座っている。
時折、レイが俺にちょっかいをかけてきて…というような日々が日常になって来ていた。
俺がそう言うと、レイは椅子に背を預けながら俺を見た。
「お前を気に入ったのだろう」
「は?」
突然の言葉に、思わず俺は声を上げる。
「いやいや、気に入るとかないだろ? レイの従兄弟なんだろ? それに俺、お前の伴侶だし……」
「そういったことに頓着しない性格なのだろうな。…貴族らしいと言えば貴族らしい」
レイの声がいつになく低い。
「そもそも、アランが父親の失脚後に突然“フランベルク領の視察”を口実に頻繁に顔を出すようになったのは、何の理由もなくではない」
そう言われると確かに気になる。
最初の頃は領内の様子を確認するだの、父親の知人への謝罪だの言っていたけれど、最近では「ただの立ち寄り」としか言わなくなっていた。
「……レイ、あいつってどういう奴なんだ?」
俺が尋ねると、レイは少しだけ言葉を選ぶようにしてから口を開いた。
「表向きは穏やかで礼儀正しいが、内面は計算高く、手段を選ばない性格だ。父親の影響を受けたのか、俺に対する執着も強い」
「執着?」
「エヴァンス家の長子相続制で、奴は当主になれなかった。それが全てだろう」
レイは淡々と説明するけど、その横顔は少し険しい。
つまり、アランは“俺たち”に絡んでくることで何かしら狙いがあるってことか?
「でも、だったらお前に直接絡めばいいんじゃないか? なんで俺なんだよ……」
俺がそう言うと、レイが俺をじっと見つめる。
「お前は俺の伴侶だ。弱点になると思っているのだろう」
「弱点って……いやいや、俺なんて別に……」
「お前は俺にとっての最も大切な存在だ。それを奴は知っている」
レイがさらりと言うもんだから、俺は思わず言葉に詰まった。
ところでこんなまじめな話にも関わらず、「大切な存在」とか、推しに面と向かって言われると心の中が沸き立って仕方ない。
「……なんか俺のせいで面倒なことになって申し訳ない気もするけど……」
「面倒なことなら、俺が対処する。お前は気にしなくていい」
「流石に気にしなさすぎだろ」
軽く突っ込むも、レイは至って真面目だった。
そしてその日の夕方もやはりアランはやってきた。
執事が案内するとき、俺はふと彼の表情が微妙に曇っているのに気づいた。
「……執事さん、なんか気になることでも?」
俺が尋ねると、彼は少し困ったように口を開く。
「いえ、ただ……最近のアラン様は以前と違い、妙に軽い印象を受けまして」
「軽い?」
「はい。何と申しますか……目的が不明瞭というか、以前のご訪問はもっと堅い理由があったはずですが……最近は『ただ近況を話したい』といった軽い内容ばかりで……」
そう言いながら、執事は少し申し訳なさそうに付け加える。
「それでも、エヴァンス家のご親族ですから、無下にはできず……」
「なるほど……」
俺は何となく胸騒ぎを覚えた。
アランの対応をするために出ていく執事の背中を見送りながら、俺はまた軽くため息をつく。
レイの言う通り、「お前を気に入ったのだろう」という言葉がなんとなく頭をよぎるけど、それがどんな意味なのかはっきりしないのが気持ち悪い。
「……執務室に来るかな?」
俺が自分に問いかけるように呟いた時、レイが書類を片付けながらこちらを見た。
「来るだろう。あいつは無駄な手間をかけるのが好きだからな」
「無駄な手間……?」
レイは一度目を閉じて、ゆっくりと息を吐いた。
「直接、俺に何かを仕掛けるより、まずは周囲に揺さぶりをかける。それがアランのやり方だ」
「周囲に揺さぶり……つまり、俺?」
俺が尋ねると、レイは眉を寄せる。
「奴にとって、お前が“俺を揺さぶるための最も効果的な手段”に見えるのだろうな」
「……厄介な奴だなぁ……」
俺が呆れたように言うと、レイは淡々と首を横に振った。
「放っておけばいい。お前は俺のそばにいれば安全だ」
「そばにいるだけで何もできないのも、正直退屈なんだけどな……」
ぼやく俺に、レイはちらりと視線を送ってくる。
その目が一瞬だけ鋭くなったのを見逃さなかった。
「お前が退屈だと思うなら、後で俺の世話でもしてもらおうか」
「は、はぁ…⁈」
「退屈なんだろう?」
そう言いながら、俺の膝頭を指先でするっと撫でる。
お、おまえ…どうしてそういうことをそんな真面目な顔で…!
「いやいや、そんな重労働求めてないって!」
やや赤くなって突っ込む俺の声を遮るように、扉をノックする音が響いた。
「レイ様、アラン様がお見えです」
その言葉に、レイが再び溜息をつく。
そして、俺に一瞥をくれると、まるで「離れるな」と言いたげな視線を送る。
「入れ」
低く落とされた声の直後、扉が静かに開かれた。
相変わらず黒いロングコートを身にまとったアランが、いつものように穏やかな微笑みを浮かべて入ってくる。
「レイ兄さん、今日はお忙しいところ失礼するよ」
礼儀正しいその態度は、初対面の人間なら騙されそうなほど品が良い。
しかし、俺はその奥に隠れた狡猾さをもう感じ取っていた。
「……何の用だ?」
レイの冷淡な声にも動じることなく、アランは執務室の中を見回す。
そして、すぐに俺の方に視線を向け、にこりと笑った。
「君もここにいたのか、カイル」
「……コンニチハ……ここで過ごすように言われてるので」
俺はどこかそっけなく答える。
「それにしても、兄さんの執務室にこんな風に堂々と居座っているとはね。少し驚いたよ」
アランの目が俺を探るように細められる。
「兄さんはずいぶんと甘いんだな」
「お前には関係ないだろう。元々カイルは俺の手伝いをしている。今は静養中だが情報の見分は必要だ」
レイが冷ややかに返すと、アランは肩をすくめた。
てか、そんな理由俺は聞いてないけどな!
「いや、ただ感心しただけだよ。伴侶をこんなにも大切にする姿勢にはね」
その言葉に、俺はかすかに眉をひそめた。
一見すると褒めているような言葉だが、その声色には皮肉が混ざっている。
「アラン、用件を言え」
レイが苛立たしげに言うと、アランは微笑みを深める。
「ちょっと近況を聞きたくてね。それと……その伴侶殿とも少し話をしたかったんだ」
「……カイルと?」
レイの声が低くなる。
「兄さんの伴侶がどんな人なのか、興味が湧いてね。それに彼とは我が家は縁が薄いものの、同じエヴァンス家だ。親交を深めても悪くないだろう?」
アランの視線が再び俺に向けられる。
その目は、まるで俺を値踏みするようで、居心地が悪い。
「俺なんて普通の人間なので……。特に話すことなんてないですけど?」
俺がそっけなく答えると、アランは少しだけ口元を歪めた。
「そうかい? そんな風には見えないけれどね」
その言葉には、妙に不穏な響きがあった。
レイもそれを察したのか、冷え冷えとした声で告げる。
「アラン、カイルに近づくな」
「それは兄さんが決めることかい?」
アランの挑発めいた言葉に、レイの目が鋭く光る。
「俺の伴侶だ。何かを仕掛けるつもりなら、それなりの覚悟をしておけ」
静かに吐き出された言葉に、執務室の空気が一気に凍りついた。
「ふふ、相変わらず兄さんらしいね」
アランはそう言って軽く頭を下げると、踵を返した。
去り際に俺へ向けた視線が、どこか底知れないものを感じさせる。
扉が閉まると同時に、俺はぐったりと背もたれに身を預けた。
「……なんか、やっぱり面倒なことになりそうな気しかしない」
呟く俺の横で、レイが静かに息を吐く。
「心配するな。何があってもお前を守る」
その言葉に胸がじんわりと温かくなるが、やっぱり不安は拭えなかった。
アランが俺に近づく理由が、ただの興味だけで済むとは思えなかったからだ。
父親の失脚の件で、エヴァンス家の事情は色々と複雑そうだし……まあ、仕方ないよな、と思っていた節はある。
でも、それが1週間に1、2度でも多いところが、次第に「週にほぼ毎日」になったあたりで、俺も「何かおかしい」と思い始めていた。
「……また来たのか」
執事が訪問を告げた瞬間、レイが溜め息をつく。
俺も横で肩をすくめた。
「そんなに頻繁に来るって、何しに来てるんだろうな」
俺は相変わらず執務室で過ごすように言われていて、今やレイの横に堂々と一人用ソファを用意されて座っている。
時折、レイが俺にちょっかいをかけてきて…というような日々が日常になって来ていた。
俺がそう言うと、レイは椅子に背を預けながら俺を見た。
「お前を気に入ったのだろう」
「は?」
突然の言葉に、思わず俺は声を上げる。
「いやいや、気に入るとかないだろ? レイの従兄弟なんだろ? それに俺、お前の伴侶だし……」
「そういったことに頓着しない性格なのだろうな。…貴族らしいと言えば貴族らしい」
レイの声がいつになく低い。
「そもそも、アランが父親の失脚後に突然“フランベルク領の視察”を口実に頻繁に顔を出すようになったのは、何の理由もなくではない」
そう言われると確かに気になる。
最初の頃は領内の様子を確認するだの、父親の知人への謝罪だの言っていたけれど、最近では「ただの立ち寄り」としか言わなくなっていた。
「……レイ、あいつってどういう奴なんだ?」
俺が尋ねると、レイは少しだけ言葉を選ぶようにしてから口を開いた。
「表向きは穏やかで礼儀正しいが、内面は計算高く、手段を選ばない性格だ。父親の影響を受けたのか、俺に対する執着も強い」
「執着?」
「エヴァンス家の長子相続制で、奴は当主になれなかった。それが全てだろう」
レイは淡々と説明するけど、その横顔は少し険しい。
つまり、アランは“俺たち”に絡んでくることで何かしら狙いがあるってことか?
「でも、だったらお前に直接絡めばいいんじゃないか? なんで俺なんだよ……」
俺がそう言うと、レイが俺をじっと見つめる。
「お前は俺の伴侶だ。弱点になると思っているのだろう」
「弱点って……いやいや、俺なんて別に……」
「お前は俺にとっての最も大切な存在だ。それを奴は知っている」
レイがさらりと言うもんだから、俺は思わず言葉に詰まった。
ところでこんなまじめな話にも関わらず、「大切な存在」とか、推しに面と向かって言われると心の中が沸き立って仕方ない。
「……なんか俺のせいで面倒なことになって申し訳ない気もするけど……」
「面倒なことなら、俺が対処する。お前は気にしなくていい」
「流石に気にしなさすぎだろ」
軽く突っ込むも、レイは至って真面目だった。
そしてその日の夕方もやはりアランはやってきた。
執事が案内するとき、俺はふと彼の表情が微妙に曇っているのに気づいた。
「……執事さん、なんか気になることでも?」
俺が尋ねると、彼は少し困ったように口を開く。
「いえ、ただ……最近のアラン様は以前と違い、妙に軽い印象を受けまして」
「軽い?」
「はい。何と申しますか……目的が不明瞭というか、以前のご訪問はもっと堅い理由があったはずですが……最近は『ただ近況を話したい』といった軽い内容ばかりで……」
そう言いながら、執事は少し申し訳なさそうに付け加える。
「それでも、エヴァンス家のご親族ですから、無下にはできず……」
「なるほど……」
俺は何となく胸騒ぎを覚えた。
アランの対応をするために出ていく執事の背中を見送りながら、俺はまた軽くため息をつく。
レイの言う通り、「お前を気に入ったのだろう」という言葉がなんとなく頭をよぎるけど、それがどんな意味なのかはっきりしないのが気持ち悪い。
「……執務室に来るかな?」
俺が自分に問いかけるように呟いた時、レイが書類を片付けながらこちらを見た。
「来るだろう。あいつは無駄な手間をかけるのが好きだからな」
「無駄な手間……?」
レイは一度目を閉じて、ゆっくりと息を吐いた。
「直接、俺に何かを仕掛けるより、まずは周囲に揺さぶりをかける。それがアランのやり方だ」
「周囲に揺さぶり……つまり、俺?」
俺が尋ねると、レイは眉を寄せる。
「奴にとって、お前が“俺を揺さぶるための最も効果的な手段”に見えるのだろうな」
「……厄介な奴だなぁ……」
俺が呆れたように言うと、レイは淡々と首を横に振った。
「放っておけばいい。お前は俺のそばにいれば安全だ」
「そばにいるだけで何もできないのも、正直退屈なんだけどな……」
ぼやく俺に、レイはちらりと視線を送ってくる。
その目が一瞬だけ鋭くなったのを見逃さなかった。
「お前が退屈だと思うなら、後で俺の世話でもしてもらおうか」
「は、はぁ…⁈」
「退屈なんだろう?」
そう言いながら、俺の膝頭を指先でするっと撫でる。
お、おまえ…どうしてそういうことをそんな真面目な顔で…!
「いやいや、そんな重労働求めてないって!」
やや赤くなって突っ込む俺の声を遮るように、扉をノックする音が響いた。
「レイ様、アラン様がお見えです」
その言葉に、レイが再び溜息をつく。
そして、俺に一瞥をくれると、まるで「離れるな」と言いたげな視線を送る。
「入れ」
低く落とされた声の直後、扉が静かに開かれた。
相変わらず黒いロングコートを身にまとったアランが、いつものように穏やかな微笑みを浮かべて入ってくる。
「レイ兄さん、今日はお忙しいところ失礼するよ」
礼儀正しいその態度は、初対面の人間なら騙されそうなほど品が良い。
しかし、俺はその奥に隠れた狡猾さをもう感じ取っていた。
「……何の用だ?」
レイの冷淡な声にも動じることなく、アランは執務室の中を見回す。
そして、すぐに俺の方に視線を向け、にこりと笑った。
「君もここにいたのか、カイル」
「……コンニチハ……ここで過ごすように言われてるので」
俺はどこかそっけなく答える。
「それにしても、兄さんの執務室にこんな風に堂々と居座っているとはね。少し驚いたよ」
アランの目が俺を探るように細められる。
「兄さんはずいぶんと甘いんだな」
「お前には関係ないだろう。元々カイルは俺の手伝いをしている。今は静養中だが情報の見分は必要だ」
レイが冷ややかに返すと、アランは肩をすくめた。
てか、そんな理由俺は聞いてないけどな!
「いや、ただ感心しただけだよ。伴侶をこんなにも大切にする姿勢にはね」
その言葉に、俺はかすかに眉をひそめた。
一見すると褒めているような言葉だが、その声色には皮肉が混ざっている。
「アラン、用件を言え」
レイが苛立たしげに言うと、アランは微笑みを深める。
「ちょっと近況を聞きたくてね。それと……その伴侶殿とも少し話をしたかったんだ」
「……カイルと?」
レイの声が低くなる。
「兄さんの伴侶がどんな人なのか、興味が湧いてね。それに彼とは我が家は縁が薄いものの、同じエヴァンス家だ。親交を深めても悪くないだろう?」
アランの視線が再び俺に向けられる。
その目は、まるで俺を値踏みするようで、居心地が悪い。
「俺なんて普通の人間なので……。特に話すことなんてないですけど?」
俺がそっけなく答えると、アランは少しだけ口元を歪めた。
「そうかい? そんな風には見えないけれどね」
その言葉には、妙に不穏な響きがあった。
レイもそれを察したのか、冷え冷えとした声で告げる。
「アラン、カイルに近づくな」
「それは兄さんが決めることかい?」
アランの挑発めいた言葉に、レイの目が鋭く光る。
「俺の伴侶だ。何かを仕掛けるつもりなら、それなりの覚悟をしておけ」
静かに吐き出された言葉に、執務室の空気が一気に凍りついた。
「ふふ、相変わらず兄さんらしいね」
アランはそう言って軽く頭を下げると、踵を返した。
去り際に俺へ向けた視線が、どこか底知れないものを感じさせる。
扉が閉まると同時に、俺はぐったりと背もたれに身を預けた。
「……なんか、やっぱり面倒なことになりそうな気しかしない」
呟く俺の横で、レイが静かに息を吐く。
「心配するな。何があってもお前を守る」
その言葉に胸がじんわりと温かくなるが、やっぱり不安は拭えなかった。
アランが俺に近づく理由が、ただの興味だけで済むとは思えなかったからだ。
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