使用人と家族たちが過大評価しすぎて神認定されていた。

ふわりんしず。

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私(わたくし)が御使いする方、ニア様

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ニア様がお昼寝でお眠りになったのを確認したのち、そっと部屋を出た。長すぎる廊下はひんやりとしていたが、壁に貼っている人物画が心を暖かくする。

一生懸命描いてくださった私の絵とニア様の自画像、そしてご家族の絵。どんな画家よりも、才があり彼こそがこの世に名を刻む1人と言っても過言ではないだろう。何故ならニア様は先読み未来を見る力があり、いつも絵で未来を予言したり、行動で最悪な未来を防ぐからだ。

本人は無邪気な笑顔を浮かべてその能力を隠しているが我々・・はあのお方のお陰で生きているのだ。



「全員そのまま聞け。ニア様が予知された。」

静かな、そして底冷えする様な声で発した。

「ニア様のお兄様であるユリシラ様の危機である。明日あす、あのお方が行かれる店周辺の警備強化を。騎士にも声を掛けておけ。」



ユリシラ様の予定変更を促すべきかと、考えたがそれはおそらく杞憂だろう。

あのお方は全てが見えているのだ。



誰も居なかった筈の廊下には無数の影が有り、音もなく現れ…音もなく消えた。

つい今しがたニア様に見せて頂いた絵は、明日起こるであろう最悪の未来。




横たわる様にして眠るユリシラ様の絵は、息を引き取ったユリシラ様を示し、

またそのユリシラ様を抱き止める様にして側にいるニア様の顔は…悲壮感に満ちていた。



次にニア様が見せてくださった絵は、ユリシラ様が何者かに追いかけられる未来の絵と

晴れ渡る景色の絵。これは間違いなく、回避できる未来、という意味で描かれた風景画だと察した。





最悪な未来を無くすための力。

あの絵を私に見せて下さったと言うことは、私の力も必要と言うこと。


貴方ニア様のお力添えになれれば幸いです)






初めて会ったあの日からずっとずっと、

お慕いしております。













そして翌朝、ニア様がお兄様の命を救うべく足元に縋る様にして泣くお姿に胸を痛めつつ

ニア様を泣かせた元凶ともいえる犯罪者の身柄を秘密裏に捕獲する案を脳内で画作する。





––––-–…ニアの専属執事セス。

一見穏やかな風貌ではあるが、ニアという少年に盲信し心酔している残念な悪魔。

部下は250人。

処分対象として屋敷に連れてこられたがニアがセスを気に入り、生きることを許された男。





この物語りはまだ続く…?完。
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