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思ってたこと
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「…………あっ」
「……おはようございます、古城先輩」
それから、翌日のこと。
オフィスにて、バッタリと出会したのはあどけなさの残る高卒二年目の可憐な少女。……いや、この言い方はおかしいか。バッタリ何も、同じ職場でほぼ同じ時間に出勤しているのだから。
……まあ、それはともあれ……うん、気まずい。昨日もだけど、今日も同じ……いや、もしかすると昨日以上に。とは言え、流石にこんな空気がずっと続くとは思えな――
「――おはようございます、皆さん!」
「…………へっ?」
すると、ふと響いたのは明るい声。そこには、昨日とは打って変わっていつもの……いや、いつも以上の笑顔を見せる君島さんのお姿があって。
「……あの、君島さん」
「ん? どうかしましたか真織先輩」
そう、躊躇いつつ口にする。すると、ニコッと満面の笑顔で尋ねる君島さん。……あれ、何と言おう? そもそも、用件があったから話しかけたわけでもなく……ただ、あまりに明るいから気になって。いや、もちろん良いことなのだけども……でも、昨日の今日でいったい何が――
……いや、馬鹿か僕は。そんなの、無理しているに決まってる。それでも、みんなに気を使わせないように努めて笑顔で――
「あっ、そうだ真織先輩。休憩時間、例の場所に来ていただけますか?」
「…………へっ?」
「――折角の休憩時間なのに、わざわざ来てもらってすみません」
「……いえ、それは良いのですが……」
それから、数時間後。
そう、悪戯っぽく微笑み告げる君島さん。だけど、それは良い。良いのだけど……でも、彼女の心中が気掛かりで――
「ふふっ、ほんと優しいですよね真織先輩。ですが、ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。もちろん悲しかったですし、今だって完全に癒えたわけではないですが……それでも、昨日に比べたら遥かに楽になってますので。なので、完全に癒えるのも時間の問題です」
「……君島さん」
すると、ニコッと笑いそう口にする君島さん。まだ昨日の今日であり、言葉の通り完全に癒えているということはないのだろうけど……それでも、彼女自身が言うように昨日と良い方に違うのは明確な見て取れる。……うん、本当に良かっ……あれ? そう言えば、今更だけど僕の呼び方が――
「――それで、真織先輩。突然ですけど……私と、付き合ってみませんか?」
「………………へっ?」
呼び方が変わって――そんな疑問の中、不意に飛んできたのは思いも寄らぬ衝撃の発言。……えっと、どゆこと? ……あっ、それとも僕の聞き間違――
「……まあ、びっくりしますよね、急にこんなこと言われたら。ですが……あれ以降、先輩と関わっていく中で思ってたんですよね。あれっ、なんか話しやすいなぁって。お気づきでないでしょうけど、先輩と話してる時ってわりと素だったんですよ? 私。そんなふうに関われる人、今までほとんどいなかった。なんで、もっと早く関わろうとしなかったんだろうって後悔しちゃったくらいで。
……でも、それだけじゃなくて……先輩が、すごく優しいっていうのも分かってきて。そして昨日、改めて先輩の優しさに触れて……
……昨日の今日で、軽い女だと思われるかもしれません。ですが、拓也先輩のことは本当に本気でしたし、今だってその気持ちが完全に失くなったわけではありません。……まあ、付き合わないかと申し出ておいてこんなことを言うのもどうかとは思いますが」
「……君島さん」
「……分かっていますよ、流石に。先輩が、誰に想いを寄せているのかくらい。ですが、私と同じくそれはもうきっと叶わない感情……だったら、一緒に次の恋へと踏み出してみませんか? これから、二人で育んで……それで、二人で幸せになりませんか?」
「…………」
そう、真っ直ぐに見つめ尋ねる君島さん。軽いだなんて思えるはずもない、強く明確な意思に満ちた瞳で。そんな彼女に、僕は――
「……おはようございます、古城先輩」
それから、翌日のこと。
オフィスにて、バッタリと出会したのはあどけなさの残る高卒二年目の可憐な少女。……いや、この言い方はおかしいか。バッタリ何も、同じ職場でほぼ同じ時間に出勤しているのだから。
……まあ、それはともあれ……うん、気まずい。昨日もだけど、今日も同じ……いや、もしかすると昨日以上に。とは言え、流石にこんな空気がずっと続くとは思えな――
「――おはようございます、皆さん!」
「…………へっ?」
すると、ふと響いたのは明るい声。そこには、昨日とは打って変わっていつもの……いや、いつも以上の笑顔を見せる君島さんのお姿があって。
「……あの、君島さん」
「ん? どうかしましたか真織先輩」
そう、躊躇いつつ口にする。すると、ニコッと満面の笑顔で尋ねる君島さん。……あれ、何と言おう? そもそも、用件があったから話しかけたわけでもなく……ただ、あまりに明るいから気になって。いや、もちろん良いことなのだけども……でも、昨日の今日でいったい何が――
……いや、馬鹿か僕は。そんなの、無理しているに決まってる。それでも、みんなに気を使わせないように努めて笑顔で――
「あっ、そうだ真織先輩。休憩時間、例の場所に来ていただけますか?」
「…………へっ?」
「――折角の休憩時間なのに、わざわざ来てもらってすみません」
「……いえ、それは良いのですが……」
それから、数時間後。
そう、悪戯っぽく微笑み告げる君島さん。だけど、それは良い。良いのだけど……でも、彼女の心中が気掛かりで――
「ふふっ、ほんと優しいですよね真織先輩。ですが、ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。もちろん悲しかったですし、今だって完全に癒えたわけではないですが……それでも、昨日に比べたら遥かに楽になってますので。なので、完全に癒えるのも時間の問題です」
「……君島さん」
すると、ニコッと笑いそう口にする君島さん。まだ昨日の今日であり、言葉の通り完全に癒えているということはないのだろうけど……それでも、彼女自身が言うように昨日と良い方に違うのは明確な見て取れる。……うん、本当に良かっ……あれ? そう言えば、今更だけど僕の呼び方が――
「――それで、真織先輩。突然ですけど……私と、付き合ってみませんか?」
「………………へっ?」
呼び方が変わって――そんな疑問の中、不意に飛んできたのは思いも寄らぬ衝撃の発言。……えっと、どゆこと? ……あっ、それとも僕の聞き間違――
「……まあ、びっくりしますよね、急にこんなこと言われたら。ですが……あれ以降、先輩と関わっていく中で思ってたんですよね。あれっ、なんか話しやすいなぁって。お気づきでないでしょうけど、先輩と話してる時ってわりと素だったんですよ? 私。そんなふうに関われる人、今までほとんどいなかった。なんで、もっと早く関わろうとしなかったんだろうって後悔しちゃったくらいで。
……でも、それだけじゃなくて……先輩が、すごく優しいっていうのも分かってきて。そして昨日、改めて先輩の優しさに触れて……
……昨日の今日で、軽い女だと思われるかもしれません。ですが、拓也先輩のことは本当に本気でしたし、今だってその気持ちが完全に失くなったわけではありません。……まあ、付き合わないかと申し出ておいてこんなことを言うのもどうかとは思いますが」
「……君島さん」
「……分かっていますよ、流石に。先輩が、誰に想いを寄せているのかくらい。ですが、私と同じくそれはもうきっと叶わない感情……だったら、一緒に次の恋へと踏み出してみませんか? これから、二人で育んで……それで、二人で幸せになりませんか?」
「…………」
そう、真っ直ぐに見つめ尋ねる君島さん。軽いだなんて思えるはずもない、強く明確な意思に満ちた瞳で。そんな彼女に、僕は――
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