九九式双発艦上攻撃機

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ハワイ沖決戦

新型艦戦

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新型艦戦の開発は1942年時点から始まっていた。
概ね三菱、中島、川西の3社による競争となった。
この生で最も最初に脱落したのは三菱である、
三菱は新型エンジンの開発や二式艦戦の改良などでかかりっきりとなっており、試作機を開発する余力が無かったのである。
となると、残るは中島と川西だけとなった。
両者とも試験飛行は1943年7月に行われていた。


まず、川西の機体だがこちらは水上戦闘機として開発されていた強風の主翼だけを流用した機体となる。
そのため、低翼機である。
その他の特徴と言えば武装と自動空戦フラップである。
川西機は20㎜機銃を4挺装備しており、その火力は絶大であった。
最速毒度に関しては二式艦戦と同等程度ながらも、ここまでの火力があれば優位なのは間違いなかった。
そして次に自動空戦フラップである。
これは掛かる重量によって自動的にフラップを展開し、戦闘を補助する装置である。
これがあれば新米搭乗員でも一定程度の活躍が出来るに違いなかった。


対して中島の機体である。
中島は確かに艦上戦闘機の開発からかなり遠ざかっていた。
だが、反対に陸軍機はそのほとんどが中島が設計している。
中島はその経験をふんだんに盛り込むこととした。
操縦席が他の海軍機に比べて若干後ろにあるのもその影響である。
武装については二式艦戦を踏襲しつつも若干強化する形となった。
つまり、20㎜機銃2挺と13.2㎜機銃4挺としたのである。
またその20㎜機銃は川崎製の戦闘機に観られるように機首配置された。
肝心の速度はどうかと言うと、高度6100mにおいて時速668㎞を発揮。
川西機を追い越したのである。


さて、海軍は迷った。
両機とも長所が被っておらずどちらも良い艦戦になるのは明白だった。
だが、ここで航空本部長となっていた和田操が口を出す。
「長所が被っていないのなら、両機を融合させてみればよいのではないか?」
なかなかに奇想天外だが、確かに長所が被っていないため、試してみる価値はあった。
中島と川西にとっては話が違うかもしれないが、国家の命運がかかっているためここは2社に協力してもらう他なかった。
開発期限は1943年末までとされた。
残り4か月、中島と川西の技術陣は会社の壁を超えて、一技術人として協力しながら新型戦闘機の開発を行った。
途中、トラブルに巻き込まれながらも着実に開発は進行していった。
そして開発期限である年末より1か月も早い11月28日に試作一号機が完成したのである。
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