九九式双発艦上攻撃機

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戦争準備

空母を揃えよ!

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時局は悪化の一途を辿っており、山本などはあがいていたが”もはや対米戦は避けられないのか…!”と諦めの境地に達していた。
それは軍令部にも言えることであり、軍令部は出師準備を指令。
すぐに空母予備艦に指定されていた民間船の空母への改装が決定し、それぞれ改装工事に入っていた。
これらの艦が竣工するのはおよそ1942年の中頃になる予定だが、もう1つ変更点があった。
それは、扶桑型戦艦と潜水母艦大鯨の改装工事の前倒しだった。
「できれば開戦までに1隻でも多くの空母が欲しい!」
山本はそう切実に軍令部に訴えた。
次長は依然、古賀が務めておりこの山本の訴えに応じたのだ。
「大和の竣工を1942年までに延期する代わりに、扶桑、山城、そして大鯨の改装工事を終わらせます!」
古賀はそう言い切った。
それは決して強がりではなく、古賀はきっちりと山本との約束を守り扶桑、山城の改装完了の日時は1941年9月となり、大鯨は1941年10月となったのである。


連合艦隊は扶桑型や大鯨が今年中に戦列に参加できることを確認し、これらの戦力を第一航空艦隊の編成に加えた。
また、金剛型戦艦に関して言えば1個航空戦隊につき1隻が配備されることになり、4隻の金剛型戦艦は全て第一航空艦隊に編入されることになる。
堂々とした高速艦隊である。
件の扶桑型も主機を陽炎型2隻分の主機に換装しており、104000馬力を発揮可能で30ノットを確保する予定だった。
これは加賀とほぼ同等の為、機動部隊の足を引っ張るというようなことは考えなくて良かった。
軽空母に関しては全艦が29ノット以上の速力を確保しており、何ら問題ではない。
九九式艦攻も二二型の配備が進み、零戦も三二型への更新が順調に行われている。
懸念すべきは第一航空艦隊の司令部である。
司令長官の南雲は水雷屋であり空母部隊を指揮するのは初めての事。
勝手が分からず、その勇猛さを欠いていた。
山本は南雲を外すべきか悩んでいたが、3カ月もすると南雲は九九式艦攻を上手く扱うようになっていた。
「この艦攻を使えば敵艦隊の射程外から攻撃できます!」
南雲は自信満々に山本にそう語った。
それからの南雲は勇猛さをたちまち取り戻し、てきぱきと指揮を執るようになった。
これには草鹿も驚かされたが、心の底から喜んだ。
なにせ、自分たちが攻撃される可能性はほぼ皆無なのである。
(なんとも調子のいい奴め…)
山本はそう苦笑いを浮かべながら南雲の指揮に頷いたのだった。
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