真・八八艦隊

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開戦に向けて

開戦前夜

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海軍はドイツから輸入した37㎜機関砲をついに国産化に成功したため、各艦艇に搭載されていった。
これまで日本海軍は長距離や短距離にある航空機には迎撃できる対空砲を持っていたが、中距離は空白地帯となっていた。
そこに37㎜機関砲が入り込んだのだった。
これで日本海軍の防空能力は飛躍的に向上することとなったが、既に時局は戦争間近となっていたのである。


ハル・ノートから始まる日米交渉の行き詰まりは日本の軍部に開戦を決意させるのに十分すぎる物だった。
軍令部はすぐに連合艦隊に作戦準備を命令。
山本はハワイ作戦を信念として軍令部に認めさせたが、戦艦に関してはアメリカ太平洋艦隊に備えるためという軍令部の主張によりトラック泊地に停泊することとなったのである。
だが、山本はこれを逆に利用し”日本海軍の主力部隊はトラックに停泊している”とアメリカ側に誤認させることにした。
これが功を奏してアメリカ海軍太平洋艦隊は日本海軍の主力がトラックに停泊して、開戦準備を行っていると判断したのである。
だが、実際は2つの航空艦隊はそれぞれ単冠湾とギルバート諸島に入港していたのであった。
ここで航空艦隊の編成について記載しておく。


第一航空艦隊
司令長官:南雲忠一中将
参謀長:草鹿龍之介少将
旗艦:赤城
空母:赤城、加賀、扶桑、山城、金剛、比叡、榛名、霧島
重巡:利根、筑摩
軽巡:球磨、多摩
駆逐艦:陽炎型12隻
航空兵力:艦戦256機、艦爆256機、艦攻256機 計768機


第二航空艦隊
司令長官:小沢治三郎中将
参謀長:山口多聞少将
旗艦:高雄
軽空母:龍驤、瑞鳳、祥鳳、龍鳳、最上、三隈、鈴谷、熊野
重巡:高雄、愛宕、鳥海、摩耶、妙高、那智、羽黒、足柄
軽巡:川内、神通、那珂
駆逐艦:陽炎型12隻、吹雪型12隻
航空兵力:艦戦188機、艦爆188機、艦攻188機 計564機


まさに圧巻の航空兵力だが、これほどの機体を揃えるのには山本も一苦労した。
だが、とにかく合計で1332機の航空機があるため、アメリカ海軍の正規空母の合計航空兵力の2倍に達していた。
これで洋上における日本海軍の航空優勢は確実かと思うだろうが、アメリカ海軍は大量の護衛空母を竣工させており、これを考えると航空兵力はそこまで圧倒的では無かった。
だが、護衛空母は航空機を運用できる輸送船のような立ち位置であり、前線にはあまり出てこないのが救いだった。
日本海軍は急速に開戦準備を整え、ついにハワイ作戦を発動しようとしていたのである。
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