不沈の艦隊

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不沈艦隊計画

軍縮条約

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6隻の戦艦の建造は順調に進んでいく。
1920年には進水を果たし、順次艤装が行われていく。
また、2隻の巡洋戦艦も建造が始まり日本海軍の戦力増強は順調かに思われた。
だが、英米らは次々に超弩級戦艦を建造しており日本海軍は国力の差を実感していた。
ただし、それが1922年になると状況が一変する。
日本海軍が件の戦艦を竣工させたのである。


「立派な戦艦だ…」
東郷はそう感嘆符を述べざるを得なかった。
彼は呉海軍工廠で竣工した新型戦艦もとい伊勢型戦艦一番艦の伊勢を外から眺めていた。
「すでに姉妹艦6隻は全て竣工しております。欧米もいつかはこれを超える戦艦を建造してくるでしょうが、それまではこの伊勢は世界最強の戦艦です」
造船技師の平賀譲少将からそう言われて東郷も大きく頷く。
「世界最強の戦艦…か」
東郷は伊勢を眺めながら言った。


日本海軍が16インチ砲を搭載した超弩級戦艦を6隻も就役させたことは欧米列強を震撼させるのに十分だった。
いまだ、自らは16インチ砲を搭載した戦艦を建造できていないからである。
そこで欧米列強は海軍軍縮会議を提案。
国力の限界を感じていた日本はこれに乗り、ついにワシントン海軍軍縮条約が締結された。
結果的に、日本は現在建造中の2隻の巡洋戦艦を破棄することになったが、戦艦戦力は東郷が求めていたように対米7割を確保。
日本の戦艦は全部で10隻の為、英米は14隻の戦艦しか保有できない。
だが、これ以上日本を野放しにしておくと大量の16インチ艦を建造してくるのは目に見えており、アメリカはまだしも、先の大戦での傷が癒えていないイギリスにとっては日本との建艦競争は地獄以外の何物でもなかった。
結局、このワシントン海軍軍縮条約で最も得をしたのは日本海軍である。
なにせ、旧式戦艦とは言え欧米列強に大量の戦艦を破棄を促し、対米7割を確保したのだ。
戦わずして相手の戦艦を10隻以上撃沈したことになる。
これほどの大戦果は日露戦争以来の事であった。
但し、流石に英米は16インチ砲搭載艦を日本と同数の6隻建造することになっている。
日本には建造中の2隻の巡洋戦艦の破棄を言っておいて、自分たちは建造するのかと思われるかもだが、外交の主導権は欧米にありここは日本も妥協しなければならなかった。
ちなみに2隻の巡洋戦艦だが、既に進水しており空母への改装案も出たが排水量の割に艦載機数が少なくなるとして2隻を工作艦として改装することとした。


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