山本五十六の逆襲

ypaaaaaaa

文字の大きさ
31 / 87
ハワイ攻略作戦

ハワイ攻略作戦発動

しおりを挟む
1943年8月15日。
ついに連合艦隊司令部よりハワイ攻略作戦が発動された。
参加艦隊はマーシャル諸島を出撃し、手始めにジョンストン島を空襲する。
ジョンストン島の航空兵力によって背後から攻撃を加えられる危険性を排除するためだが、実はこの時にはすでにジョンストン島はもぬけの殻だった。
(ジョンストン島に兵力を配置しても日本軍に嬲り殺されるだけだ…なら、その兵力をハワイに配備した方が数倍有意義だ)
ニミッツはそう考えジョンストン島を放棄した。
だが、日本軍はそれを知らないため8月17日にジョンストン島を空襲。
すぐにもぬけの殻であることは分かったものの、少し無駄足を踏んでしまう結果となった。
ただ、損害は無く日本艦隊はそのままハワイへ迫った。


ハワイ作戦が発動されたことは太平洋艦隊も勘づいており、しきりに飛行艇を偵察に出していた。
また、第五八任務部隊も出撃準備を終え、スプールアンスは闘志に燃えていた。
(何としてでもジャップどもに一泡吹かせてやる!)
ニミッツはこれだけではなく、潜水艦も大量に動員して日本艦隊の捜索させていた。
本音としてはそのまま日本艦隊に対して雷撃を加えたかったが、この時期のアメリカ軍の魚雷は信管不調などで当たっても起爆しないという欠陥を抱えていた。
そのため、返り討ちに遭って撃沈される潜水艦が多数出ていた。
(今ここで、潜水艦をむざむざ失うわけには行かない!)
ニミッツはそう判断を下し、潜水艦には索敵任務のみが与えられたのである。


「敵はかなりの索敵網を敷いています」
連合艦隊旗艦の伊勢の長官室で大西はそう報告した。
「だろうな。だが、我々による端から奇襲は企図していない。逆に敵機動部隊をおびき寄せるのにちょうどいい」
山本は好物の水まんじゅうを頬張りながらも言った。
「おっしゃる通りです。ミッドウェーではすでに準備が整っているとの報告なので、後は我々が発見されれば文句ありません」
連合艦隊司令部はハワイ攻略戦において基地航空隊こそが最大の脅威であることを事前の図上演習などで分かっており、これを破壊するための”奇策”がミッドウェーにて時を待っていた。
まさに日本の技術が無しえた奇跡の機体。
二式飛行艇である。
二式飛行艇は2トンもの爆弾搭載量を誇り、航続距離も長大。
加えて最高速度は零戦に匹敵する。
この二式飛行艇がミッドウェーに36機配備されていた。
少ないと思うかもだが、彗星が500㎏爆弾を搭載していると考えると二式飛行艇36機は彗星144機に匹敵するのである。
これほどの戦力があれば敵基地航空隊の撃滅も夢物語では無かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【架空戦記】炎立つ真珠湾

糸冬
歴史・時代
一九四一年十二月八日。 日本海軍による真珠湾攻撃は成功裡に終わった。 さらなる戦果を求めて第二次攻撃を求める声に対し、南雲忠一司令は、歴史を覆す決断を下す。 「吉と出れば天啓、凶と出れば悪魔のささやき」と内心で呟きつつ……。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

徳川慶勝、黒船を討つ

克全
歴史・時代
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 尾張徳川家(尾張藩)の第14代・第17代当主の徳川慶勝が、美濃高須藩主・松平義建の次男・秀之助ではなく、夭折した長男・源之助が継いでおり、彼が攘夷派の名君となっていた場合の仮想戦記を書いてみました。夭折した兄弟が活躍します。尾張徳川家15代藩主・徳川茂徳、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、特に会津藩主・松平容保と会津藩士にリベンジしてもらいます。 もしかしたら、消去するかもしれません。

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

対ソ戦、準備せよ!

湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。 前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。 未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!? 小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!

滝川家の人びと

卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。 生きるために走る者は、 傷を負いながらも、歩みを止めない。 戦国という時代の只中で、 彼らは何を失い、 走り続けたのか。 滝川一益と、その郎党。 これは、勝者の物語ではない。 生き延びた者たちの記録である。

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

処理中です...