鉄壁防空艦隊

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防空艦隊建設

扶桑型防空戦艦

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扶桑型防空戦艦の諸元は1937年中にまとめられた。


排水量:30000トン
全長:228m
全幅:29.7m
速力:30ノット
武装:45口径41㎝連装砲4基、12.7㎝連装高角砲16基、37㎜連装機関砲24基、20㎜三連装機銃10基、同連装機銃8基
最大装甲:舷側254㎜、甲板100㎜
航続距離:18ノットで10000海里


主砲には長門型の物と同様の45口径41㎝連装砲を採用。
これは対艦戦闘も意識しての事だったが、真意は別の所にあった。
現在、日本海軍は電探付き対空砲弾の開発を行っており、大詰めに入っている。
この開発が成れば艦隊の防空能力は飛躍的に上がるのだが、日本は資源が乏しくすべての高角砲にこの電探付き対空砲弾を配備することは出来ない。
そこで、日本海軍は戦艦の主砲にこれを採用し1発当たりの威力を増大させることにした。
確かに、戦艦の主砲は取り回しは悪いがその威力たるや凄まじい。
これと電探を駆使すれば敵編隊を撃墜することはたやすいと考えられた。
この考えで行くと、戦艦の主砲は出来るだけ大きな方が良い。
そこで扶桑にも41㎝砲を装備することを決定したのである。
実は、”46㎝砲を装備した方がいいのでは”という意見が出ていたのだが、これは却下された。
長門ならいざ知らず、扶桑の船体が46㎝砲の衝撃に耐えられるとは考えられなかったのである。
次に扶桑型を防空戦艦たらしめる要素である対空火器である。
艦中央にあった第三砲塔と第四砲塔、そしてケースメートの副砲を撤去しここに高角砲を設置。
最新型の対空火器である。
また、艦橋にも大きな変更が加わる。
将来的に扶桑型防空戦艦は電探を駆使する艦艇となることは決定されていた。
電探が対空火器と紐づき、敵機を攻撃するのである。
そのため、2隻の艦橋は高さはそのままだが強度改善工事を実施。
2隻の艦橋は無骨であるが重厚な威容を示すものになる予定である。
また、主機に関しても陽炎型駆逐艦のものを2隻使用し104000馬力を発揮。
艦尾も延長し速力30ノットを発揮する高速戦艦となる。
こうして扶桑型戦艦は再び一線級の戦艦となる。
この改装にはそれなりの資金が必要になるが、既に大陸での戦闘で軍事費は無際限となっている。
海軍はこれ幸いと扶桑型戦艦の改装を決定した。
しかし、流石に金剛型4隻の防空戦艦への改装は行われなかった。
この4隻は現在でも十分に空母に帯同可能であるからである。
金剛型戦艦の改装は④計画で行われる予定である。
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