鉄壁防空艦隊

ypaaaaaaa

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防空艦隊建設

機載電探

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1938年に入るとついに艦載電探である二号一型見張り用電探と三号一型対水上電探が実用化にこぎつけた。
これらは順次、戦艦などに搭載されていくことになる。
だが、真っ先に配備されたのは古鷹と加古であった。
この2隻は防空戦隊で大陸での戦闘を継続しており電探の実戦経験を積むには最適な存在だった。


電探を搭載した防空巡洋艦の古鷹と加古は同じ防空戦隊を組む瑞鳳と祥鳳と共に再び大陸戦線で戦うことになる。
やはり、電探を装備したこてゃかなり大きく、被弾した戦闘機や機位を見失った機体を収容する際に空母までの誘導が可能になった。
そうなれば貴重の搭乗員を失わずに済むし、機体も回収できるのである。
既に国民党空軍は各防空戦隊の活躍もあり壊滅状態だが、それでも気が抜けないのである。
大陸ではアメリカ軍の義勇航空隊が飛んでおり、これと日本軍航空隊との戦いが激化していたのである。
なにはともあれ、こうして電探の有用性は示されたのである。
これ以降、電探は日本海軍の標準装備となっていく。


「この電探を艦攻に搭載すれば艦隊の電探が発見する前に敵編隊を発見できるのではないか」
それはある中堅将校からの提案であった。
この突然とも言える提案はすぐに軍令部に議論を呼んだ。
確かに、艦攻に電探を搭載することが出来れば索敵範囲が広がるので敵機を発見することは容易になる。
また、これを制空戦で利用することで効率的な戦闘機運用が可能になるのではないか。
そして、電探を運用することで艦載機による夜間攻撃が可能になるのではないかと言う意見まで飛びだした。
そこまで議論は進んだが、これは今は机上の空論である。
日本の電探はやっと艦載用が実用化にこぎつけたばかりでまだまだ改善点は多い。
これを機載するというのはなかなか難しいものがあった。
それも、陸攻や飛行艇等ならかなり技術的難易度は下がるが艦攻に搭載するとなるとかなり電探を小型化する必要が出てくる。
確かに、艦攻なら少し性能が劣っていたとしても搭載できれば百人力だろうが、それも半径50㎞ではそこまで変わらない。
やはり半径100㎞ほどの探知性能が欲しいのである。
「まずは陸攻などに搭載して技術を蓄積しよう」
結局、軍令部はそう判断を下した。
艦攻に電探を搭載することは決して不可能ではなく、いつかは必ず成し遂げることが出来るだろうが今はその時期ではないとしたのである。
だが、陸攻などには搭載することを決め技研に対して機載電探の開発を命令したのである。
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