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緒戦
反撃の一手
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零式多攻の活躍もあり、東南アジアから連合軍を駆逐しつつあった日本軍は第二段作戦を開始ししようとしていた。
主な攻撃目標はポートモレスビーである。
ポートモレスビー攻略の準備はすでに始まっており、海軍からは空母翔鶴、瑞鶴、瑞鳳、祥鳳と戦艦比叡、霧島からが参戦する。
加えて陸軍はニューギニア島に上陸し、各地に航空基地を建設。
ここに零式多攻と九九式双発多攻を進出させてポートモレスビーへの圧力を高めていた。
だが、日本軍にとって予想外の出来事がアメリカ軍内で進行中だった。
ハワイを完膚なきまでに破壊され、あまつさえ空母エンタープライズも失った太平洋艦隊はその司令官をキンメルからチェスター・ニミッツ大将に変え、日本軍の進撃を何とか食い止めようと必死だった。
「何としてでも日本軍の勢いを削がねばならん。そうでもしないと、ここハワイまで奴らは進出してくるぞ…」
ニミッツは太平洋艦隊司令部が詰める会議室でそう言った。
冷静沈着かつ不屈の精神の持ち主であったが、現在の状況には動揺を隠せなかった。
既にミッドウェー以西のアメリカ領は陥落し、何1つ戦闘で勝利を掴んでいない。
また、猛将であったハルゼーを失ったことも太平洋艦隊には痛手であった。
加えて、これは連合軍全体の話ではあるが航空戦に置いて圧倒的に劣勢であったのである。
(日本の航空機生産能力と機体性能は想定されていたよりも何倍も高いではないか…)
アメリカ軍は日本軍が万能機の開発に成功したということは知らない。
航空戦では量、質ともに圧倒されて貴重なパイロット達を失っていく。
制空権が無ければ戦争に勝利することは出来ないのだ。
「…我々も日本軍に倣い、奇抜な作戦をやる他無い様に思えます」
そう言ったのは参謀長のレイモンド・スプールアンス少将であった。
「なんだね?レイ」
ニミッツは興味ありげに言った。
「海軍省からの命令です。ついさきほど届きました」
スプールアンスはニミッツにその命令書を手渡す
ニミッツは一瞥して、少し険しい顔をする。
「確かに、この作戦が成功すれば日本軍の勢いを削ぐことは出来るだろうが、下手をすれば貴重な空母戦力を失いかねん…。だが。この命令書は、大統領命令だ」
軍人たるニミッツは大統領の命令に従わねばならない。
「レイ。君がこの作戦を指揮してくれ。君以外に今の太平洋艦隊でこの作戦を実施できる人材はいない」
これにスプールアンスは是非もなく頷いた。
作戦の目標は東京。
これを空母から発進した双発爆撃機で爆撃を行うのである。
主な攻撃目標はポートモレスビーである。
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ここに零式多攻と九九式双発多攻を進出させてポートモレスビーへの圧力を高めていた。
だが、日本軍にとって予想外の出来事がアメリカ軍内で進行中だった。
ハワイを完膚なきまでに破壊され、あまつさえ空母エンタープライズも失った太平洋艦隊はその司令官をキンメルからチェスター・ニミッツ大将に変え、日本軍の進撃を何とか食い止めようと必死だった。
「何としてでも日本軍の勢いを削がねばならん。そうでもしないと、ここハワイまで奴らは進出してくるぞ…」
ニミッツは太平洋艦隊司令部が詰める会議室でそう言った。
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既にミッドウェー以西のアメリカ領は陥落し、何1つ戦闘で勝利を掴んでいない。
また、猛将であったハルゼーを失ったことも太平洋艦隊には痛手であった。
加えて、これは連合軍全体の話ではあるが航空戦に置いて圧倒的に劣勢であったのである。
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