零式艦上マルチロール機

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緒戦

ドゥーリットル隊

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東京空襲のための戦力は以下のように決定された。


第一五任務部隊
司令長官:レイモンド・スプールアンス少将
参謀長:トーマス・キンケイド大佐
旗艦:レキシントン
空母:レキシントン、サラトガ
重巡:シカゴ、アストリア
駆逐艦:6隻
航空兵力:B25双発爆撃機24機、艦戦64機、艦爆32機、艦攻32機 計152機


東京へ肉薄するため艦隊は高速艦ぞろいとなり、東京空襲を行うのは飛行甲板が長大で双発爆撃機であるB25を多く完済できるレキシントン級空母のサラトガとされた。
司令長官にはしっかり者のスプールアンスが着任した。


東京空襲部隊はミッドウェーを抜けてそのまま日本沿岸へ向かおうとしていた。
「この分で行けば明後日には日本本土近海に到着します」
参謀長のキンケイドがそう報告するとスプールアンスは物憂げに頷いた。
「もし、我々が”日本軍の民間人を爆撃した場合”に彼らはどんな反撃を繰り出してくるのだろうか」
キンケイドは少し考えてから言った。
「日本人に我が本土を攻撃できる能力なんてありません。杞憂に終わるでしょう」
スプールアンスはそうは思えなかった。


1942年4月18日。
この日、東京空襲部隊は遂に日本近海に達した。
すぐにB24が発進してく。
こうして役目を終えた第一五任務部隊は反転し、撤退していくことになる。


発進した24機のB25はドゥーリットル中佐に率いられて東京へ侵入しようとしていた。
「これでジャップどもに一泡吹かせることが出来るな」
ドゥーリットルはそう不適な笑みを浮かべたが、彼らはこの時ばかりは不運に見舞われていた。
ちょうど、千葉の房総半島を通過していた頃に霞ヶ浦航空隊が訓練を行っていた。
そしてあろうことか、このうちの1機が上空を行く爆撃隊を発見したのだ。
霞ヶ浦では零式多攻の搭乗員を確保するために大量の訓練生を捌いており、今日も訓練漬けの毎日だった。
そのため、爆撃隊を発見駅たのである。
敵爆撃隊発見の報告はすぐに東京に送られ、周辺の航空基地からは大慌てで迎撃機が飛び立っていた。
そして、ドゥーリットル爆撃隊は凄惨な空戦に巻き込まれることになる。
零式多攻や九八式双発多攻が四方八方から襲来し、B25は24機とも20㎜機銃によってハチの巣にされ撃墜されていった。
残骸は高度7000ⅿから東京湾に落下し、その後の有志による探索でも生存者どころか遺体すら見つからなかったのである。
結局、スプールナンスの懸念は違う形で杞憂に終わったのであった。
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