小沢機動部隊

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HW作戦

夜間砲撃戦

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1942年8月20日午後9時12分。
武蔵の二二号電探が迫りくる艦隊を捉えた。
「確実にこれは敵艦隊だろう」
古賀の予想は正しく、各所と連絡を取ってこの周辺を航行中の味方艦船は居ないということが分かった。
「砲撃戦、用意!」
福留の号令を受けて指揮下にある4隻の戦艦は慌ただしくなる。
「水雷戦隊は南雲中将の指揮下に入り、敵艦に肉薄せよ」
逆に南雲は指揮下の比叡、霧島を古賀の指揮下に入れた。
6戦艦は武蔵、大和、長門、陸奥、比叡、霧島の順で単縦陣となり、ちょうどアメリカ艦隊に対して丁の字になった。
ただ流石に相手も不利であると悟ったのか針路を変更し、同航戦の形となった。
その間、南雲指揮下の9隻の重巡、7隻の軽巡とそれに付随する駆逐艦はひたすら敵艦隊に近づいていった。
「すでに弾着観測機は発艦しているな?」
「はい。すでに照明弾をふんだんに積んで敵艦の真上にいます。
古賀は頷いた。


「ジャップの艦隊が射程内に入りました!」
ブローニングの報告にハルゼーは矢継ぎ早に命令する。
「順次砲撃を開始せよ!目標は敵一番艦だ!」
その時、突如艦隊上空が明るくなった。
「ちっ…照明弾か」
直後、砲撃が行われる。
距離は3万5千m。
合計36門の40.6㎝砲が武蔵に向かって飛んでいく。
ただお返しとばかりに日本艦隊も砲撃を開始した。
着弾はアメリカ艦隊の方が早かった。
「1発、後部甲板に命中!」
初弾から命中弾が出てハルゼーは機嫌よく葉巻をふかす。
「敵弾、来ます!」
そして、衝撃に襲われた。
「なっなんだ?まさか敵弾が命中したのか?」
「わっ分かりません」
すると伝令兵が走ってきた。
「敵弾が第3砲塔の天蓋を突き破り、第3砲塔が使用不能となりました!」
「なんだと!?何かの間違いではないのか?」
ハルゼーが慟哭するのも無理はない。
サウスダコタ級の防御は対16インチ、つまり41㎝砲である。
世界を見渡しても16インチを超える主砲を持つ戦艦はいないはずだった。
結論から言うと、サウスダコタの3番砲塔を突き刺したのは大和の46㎝砲弾だった。
いくら16インチを弾こうが、18インチは弾けなかったのだ。
「再装填を急げ!」
ハルゼーは気を紛らわすために声を張り上げる。
そして第2斉射が行われる。
今度も先頭艦である武蔵に33発の40.6㎝砲弾が飛んでいく。
今回は2発が命中した。
だが、武蔵は火災の1つも起こさず悠々と航行している。
「あいつは…なんなんだ?」
サウスダコタ艦橋で誰かが言った言葉が響いた。
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