連合艦隊司令長官、井上成美

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建造と改装、そして開発

99式水上攻撃機

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乙案に艦載する水上機は97式飛行艇を開発した川西が開発を行っていた。
要求性能は


最高速度:500㎞程度
武装:12.7㎜機銃2挺
搭載能力:250㎏爆弾1発
航続距離:300海里
であった。
この要求は開発陣にとって容易とは決して言えないものだった。
だが、不可能ではない。
開発要請が1938年の1月に行われたのにも関わらず、1938年11月中には試験飛行に成功しそこから若干の改良を受け1939年2月2日に正式採用が決定された。


99式水上攻撃機
最高速度:512㎞
武装:12.7㎜機銃2挺、旋回機銃1挺
翼面荷重:137㎏/㎡
プロペラ:直径3.00mの可変ピッチ3枚
搭乗数:2人
搭載能力:250㎏爆弾1発
航続距離:350㎞で500海里
全長:9.98m
全幅:12.33m(主翼折り畳み時は5.89m)


既に生産が始まっており川西の技術陣は胸をなでおろした。
だが、ここで海軍から将来を見据えた依頼が舞い込む。


「99式水上機の武装を20㎜に換装した型を開発しろと…。」
主任の言葉に周りの技術者も黙り込む。
20㎜機銃はすでに存在している。
なんならその上の37㎜機銃も量産が開始されている。
つまり航空機に載せるだけなら少し設計を変えるだけで、あくまで速度性能の低下を甘受するなら可能ということだ。
「問題は直進性ですか。」
1人の技術者がこぼす。
20㎜や37㎜の弾丸は12.7㎜や7.7㎜のそれよりはるかに重たい。
そのため偏差が独特であり、新人搭乗員はかなり苦労するのである。
だがそれでも98式戦闘機の改良型である98式戦闘機二二型は20㎜を搭載した。
それは多少偏差が独特であっても20㎜の破壊力は絶大でありこれを取らない手はないからだった。
だがこれは戦闘機に関しての話である。
乙案に搭載する水上機は敵艦を攻撃する攻撃機であり、艦を守るための戦闘機ではない。
そのため搭乗員は戦闘技術よりも照準技術が優先されがちであり独特な偏差に対応できない。
それに弾丸は当たらなければ意味がないと技術陣は考えていた。
ここは海軍当局と意見が違った。
そして川西では自前で新型の20㎜機銃を開発。
これはドイツの物をライセンス生産しそれをまねたものだったが直進性は大幅に向上した。
技術陣はすぐに99式水上機を改設計した99式水上機二一型を開発。
先に生産されていた前者は主に巡洋艦に、後者は乙案に搭載予定とされた。
そして1939年9月12日。
横須賀上空で99式水上機二一型40機が編隊飛行を行いその力強さを内外に示した。
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