連合艦隊司令長官、井上成美

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建造と改装、そして開発

空母赤城、加賀、蒼龍、飛龍、龍驤

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山本は井上に指摘された空母の脆弱性を無くすことは出来なくとも軽減できる方法を探ってた。
そして山本は機動部隊建設の父の異名を持つ小沢を呼び意見を求めた。


「…そういうことでしたら、いくつか考えがあります。」
小沢のその言葉に山本は力強いものを感じた。
「まず、井上が言っていたように空母は1発でも爆弾を受ければ戦闘不能となり、そのまま沈没してしまう可能性が高いです。ですが、それは格納庫で誘爆なり火災なりが広まった場合です。爆弾が格納庫で爆発しても適切な消火作業を行えば、例え戦闘力を喪失したとしても早々沈みはしません。ですので、消火設備なり不燃性塗料なりを搭載すればいいのです。」
山本は深くうなずく。
「もう1つは電波探信儀の活用です。」
「電波探信儀?」
聞いたことがない単語が出て山本は聞き返す。
「簡単に言うと電波を出してそれが跳ね返ってきたらそこに何かがあることが分かる器械です。これを活用すれば目測よりも早く敵機の接近を察知でき、迎撃戦が円滑に行えます。そして迎撃戦が円滑に運べば攻撃隊は空母まで近寄れません。」
そのような機械の存在すら知らなかった山本だが電探は是が非でも搭載するべきであることは瞬時に確信した。
「分かった。お前の話を参考に色々考える。今日はありがとう。」
そして山本はすぐに関係各所に走り回り始めた。


1939年2月。
建造中も含めた各空母に自動消火装置や不燃性塗料、そして対空用の3号電探と対艦用の2号電探がそれぞれ搭載されることが決定された。
すでに油圧式射出機の改装工事が始まっていたがそれに付け加える形で予算が組まれた。
特に大規模な工事となったのは電探を搭載するための艦橋工事だった。
新たに電探室を艦橋後部に設ける関係上、既存の艦橋部分も一部改装する羽目となった。
また対空火器に関しても更新が行われいわゆる長10㎝高角砲や37㎜機関砲を計画。
これもかなり大規模な工事となり、それは赤城で顕著なものとなった。
赤城の対空火器は加賀の改装費に圧迫されかなりお粗末なものだった。
最も大きかったのが左舷の高角砲が右舷の支援を行えないことだった。
そのため砲座の位置や数を調整し加賀ほどの対空性能を得た。
だがその代償として当初改装完了は39年中と定められていた期日を2か月ほど超過した。
通常なら責任問題だが今回は新技術を搭載するための改装であるためお咎めは無かった。
そして1940年2月に全艦の改装が完了した。
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