連合艦隊司令長官、井上成美

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マーシャル迎撃戦

米空母殲滅

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「早く叩き落せ!」
エンタープライズに座上していたハルゼー中将は焦りを隠せない。
四方八方から迫りくる日本軍攻撃隊を今だ1機も撃墜できていないからだ。
そうしている内に両舷から魚雷が迫る。
「避けきれません!」
ハルゼーは咄嗟に机につかまる。
その刹那、凄まじい衝撃がエンタープライズを襲った。
「魚雷4本被雷!大量の浸水が発生しており速度18ノットまで低下しています!」
ハルゼーは舌打ちをするしかできなかった。
「敵機直上!」
参謀が上空を指さす。
1機は撃墜できていたが残りの2機が依然急降下してくる。
すでにエンタープライズにこれを避ける力は残っていなかった。
2発の500㎏爆弾が命中し速度が一気に3ノットまで低下。
ハルゼーは総員退艦を指示し、自らも駆逐艦に移乗した。


レンジャー、ワスプ、レキシントンもすでに何らかの損傷を負っていた。
だが連合艦隊から発進した航空隊は第1航空艦隊ほどの練度は無く、また艦爆12機、艦攻13機、陸攻6機が撃墜されていたためこれが限界だった。


「攻撃隊発進!」
キンメルはすぐに各空母に命令を下す。
敵攻撃機に単発攻撃機が混じっていたことから敵艦隊はこの海域に居ることが推測された。
そのためまだ発艦可能なイギリス空母5隻と飛行甲板が無事なワスプが攻撃隊を編成。
ソードフィッシュ雷撃機34機、アルバコア雷撃機65機、TBDデバステイター21機、SBDドーントレス23機、F4F23機。
F4Fは先の迎撃戦の生き残りの中でまだ飛べる機体を選別した。
航空隊はものの25分ほどで空に舞い上がり日本機が去っていた南西の空を飛んでいった。


このころ、日本側はすでに第2次攻撃隊を出撃させており艦戦65機、艦爆89機、艦攻108機の合計262機を星鷹飛行隊長の武藤金義少佐が率いた。
第2次攻撃隊は午後4時には米英艦隊上空に到達し、対空砲火をかいくぐりならがら空母に肉薄。
ものの15分で3空母に合計魚雷12発、爆弾14発を叩き込んだ。
最も第1次攻撃隊の攻撃で速度が低下していたためだったが、命中率は脅威の60%を超えていた。
3空母は瞬く間に海中に没し、手持無沙汰となった艦爆45機、艦攻48機は米戦艦に攻撃を仕掛けた。
米戦艦は新型のノースカロライナ級以外はお世辞にも対空砲火が激しいとは言えなかった。
それでも艦爆3機、艦攻4機を撃墜した。
だがオクラホマに魚雷2発、爆弾1発、テネシーに爆弾3発、ペンシルベニアに魚雷3発、爆弾3発が命中した。
いずれも徐々に傾いていることを確認して第2次攻撃隊は撤退した。
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