連合艦隊司令長官、井上成美

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マーシャル迎撃戦

攻撃開始

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「敵編隊接近!数は300を超えます!」
レーダー員は叫ぶように報告する。
「戦闘機全機発艦!叩き落せ!」
戦闘機隊は過日の戦闘でかなり数を減らしていたものの今だF4F119機、フルマー56機を残していた。
それらを操縦するパイロットの間に1週間前までの余裕な空気はない。
彼らは日本軍の航空戦力が自分たちと同等かそれ以上であると認めざるを得なかった。


英米艦隊より100海里南西で両者は戦火を交えた。
数では英米側が日本側を上回っていたが、火力、速力ともに日本側が勝っていた。
なかでもフルマーは7.7㎜機銃8挺と数だけ見れば圧倒的だったが、それらが当たったとしても零戦に対して効果的な打撃を生み出せなかった。
かえって複座であり、鈍重なフルマーは零戦の恰好の的であり次々と火を噴いて海に墜ちていった。
これで戦場は零戦とF4Fだけとなった。
F4Fには12.7㎜機銃4挺が搭載されており、フルマーとは比べ物にならないほど頑丈だった。
それに対して攻撃隊隊長である赤松が先陣を切って攻撃したちまち2機を撃墜すると、それを見ていた他の零戦隊も遅れをとるなとF4Fとの間合いを一気に詰めて20㎜を叩き込んだ。
F4Fも反撃に出たが速力で勝る零戦に食らいつくことは至難の業だった。
こうして両戦闘機隊が激突してる間に攻撃隊は艦隊までおよそ10海里に迫っていた。


攻撃隊は第3航空艦隊と合流し、まずは対空弾幕が比較的薄い米艦艇を狙った。
直掩の戦闘機隊は第3航空艦隊の戦闘機に封じ込められ攻撃隊を防ぐものは対空火器しかなかった。
だが300機近い攻撃機を全て退けれる訳がなかった。
最初の魚雷がアリゾナに命中しそれに追い打ちをかけるように艦爆が上空から500㎏爆弾を3発投下し内2発が命中。
航空機の脅威など考えられていなかった設計のアリゾナは耐えられず弾薬庫に誘爆して爆沈した。
これは各艦の士気を大いに下げることになり、弾幕が薄くなった。
それを見逃さず攻撃隊は空母に攻撃を集中させる。


「敵機多数接近!」
サラトガの艦長は巧みに操艦しなんとか乗り切ろうとする。
その甲斐あり左舷から来た3本の魚雷を避けた。
だが右舷からの2本の魚雷は避けられなかった。
「右舷被雷!」
振動とともに副艦長が叫ぶ。
「速力、15ノットまで低下!」
艦長はサラトガを沈めまいとダメージコントロールを指示し続けていて急降下してくる3機の艦爆に気づかなかった。
3発の500㎏爆弾は甲板を貫通し格納庫で爆発。
一瞬でサラトガは海上から姿を消した。
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