連合艦隊司令長官、井上成美

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最終決戦

続・漸減要撃作戦

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トラック島の連合艦隊司令部で各艦隊の司令、参謀長が出席しての作戦会議が行われた。
「アメリカ軍がミッドウェー島の次に攻撃してくるのはマーシャル諸島の可能性が高いでしょう」
樋端が開口一番にそう言った。
これに異論を唱える者はいなかった。
本土へ進撃するにはかならずマーシャル諸島を攻略しなければならず、また兵站の面でもマーシャル諸島はアメリカ軍にとって重要であると皆が考えていたからだ。
「そのため、マーシャル諸島の航空隊と連携して敵艦隊を撃滅する作戦、”続・漸減要撃作戦”を提案いたします」
樋端は作戦会議室の机の上にある太平洋の地図を指しながら説明を始める。
「まず、基地航空隊は2年前と同じように敵艦隊の補助艦を攻撃してもらいます。ですが2年前と違い、アメリカの航空機の数は段違いであると想定され真っ先に飛行場攻撃に向かう可能性があるため、最初は飛行場の防戦を展開してもらいます。その後は発見した敵艦隊と決戦を挑みます」
すると第3航空艦隊の山口司令がおもむろに話し始めた。
「作戦の骨子はこれでよいと考えますが、果たして想定通りにいくでしょうか」
「というと?」
「アメリカ海軍は2年前にこの作戦によって大損害を被っています。アメリカ軍が学習しないということは全く考えられず、我々の度肝を抜くようなことをしてくる可能性があります」
樋端は少し考えて応えた。
「確かに山口中将のおっしゃる通りです。もし想定外の出来事が起こった場合、この作戦を柔軟に変更することにしましょう」
山口も頷いた。
「皆、異論はないな?」
井上が最後に確認したが皆が首を横に振ったため作戦会議は詰めの協議へと進んでいくことになる。


「日本軍がマーシャルへの兵力増強を進めているようです」
レイトンの言葉にハルゼーは眉をひそめる。
「となるとマーシャルへの攻撃は命取りだな」
「はい。ですのでウェーキ島を奪還してはどうでしょう」
「ウェーキか?」
ハルゼーはいきなり出てきたウェーキの名前に困惑した。
「ウェーキから硫黄島を攻略し、そこから日本本土をB29で爆撃するのです」
「待て、日本本土空襲は確かに魅力的だが硫黄島を攻略するための兵站が持つのか?」
「輸送船団に魚雷艇を随伴させ兵站を維持します」
ハルゼーはここで一度考える。
マーシャルを攻撃することは兵站の面から考えると楽かもしれないが日本軍の防衛兵力も多くまた航空基地もあるため、敵艦隊からの飽和攻撃を喰らい敗北する可能性が高い。
だが硫黄島なら周辺に日本の航空基地は無く純粋に艦隊決戦で勝負がつくだろう。
「なるほど、では硫黄島を攻撃しよう」
ハルゼーはそう決断した。
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