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南方作戦
東洋艦隊殲滅
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砲撃戦は苛烈さを増していた頃、2隻のイギリス戦艦に必殺の酸素魚雷が迫っていた。
同航戦は雷撃にとってまさに理想的な陣形だった。
なにせ、相手は自分たちに横っ腹をさらし続けてくれるのである。
砲戦が開始してから15分後。
突如として2隻のイギリス戦艦の左舷に水柱があがり、傾き始めた。
「魚雷が…命中した模様です!」
艦長のリーチでさえ動揺を隠せず、少し間をおいてフィリップスに報告した。
「魚雷だと…航跡なぞ見えなかったぞ!」
そう言っている間にも傾斜はどんどんきつくなっていく。
ネルソンに4本、ロドニーには5本の酸素魚雷が命中していた。
「もはや、これまでだな」
フィリップスは総監円して総員退艦を命令。
だが、自分はネルソンの艦橋に残ったままだった。
(誰かは責任を取らねばならん。なら、未来ある若者より老いぼれの私が負う方が英国紳士の名に恥じんだろう)
フィリップスはロドニーの艦橋で艦が傾くのを感じていたが、不意に人の気配を察知した。
それは艦長のリーチだった。
「なぜ、君がここに…」
そう問うフィリップスにリーチは朗らかにはにかんで答えた。
「長官だけを死なすのは英国紳士らしくありませんので、お供します」
フィリップスは追い返そうか迷ったが、もはや傾斜は脱出不可能な領域に達しており早々に諦めた。
「そうか。なら、英国紳士らしく厳かに逝かねばな」
こうして2人の英国紳士は静かに、ただし威厳をもってネルソンと共にマレー沖に沈んでいった。
2隻の戦艦が転覆したのはほぼ同時だった。
「戦艦2隻撃沈!」
これに妙高の艦橋も沸き立つ。
「これでマレー攻略戦の障害は無くなったな」
三川はそう言って、命令を下す。
「残敵掃討に入る。但し、我が艦と那智は沈没した2隻の戦艦の乗組員を救助しに行く」
これに異論を唱える将兵は誰も居なかった。
その後に行われた残敵掃討により重巡コーンウォールにエクセター、駆逐艦13隻を撃沈せしめシンガポールに停泊していた敵東洋艦隊は全滅した。
この残敵掃討においては球磨型軽巡が存分に活躍し、その15.5㎝砲で次々と駆逐艦を血祭に挙げていった。
この乗員らも漏れなく救助した第三艦隊はこれらの捕虜を降ろすためと被弾して中破の損害を受けた妙高の修理のために第五航空戦隊を除いて一度サイゴンに寄港することになる。
妙高の損害はかなり深刻だったため、一度呉に戻されることとなり第三艦隊の旗艦は那智に変更され年が変わった1942年1月から本格的に東南アジアで暴れまわることになる。
同航戦は雷撃にとってまさに理想的な陣形だった。
なにせ、相手は自分たちに横っ腹をさらし続けてくれるのである。
砲戦が開始してから15分後。
突如として2隻のイギリス戦艦の左舷に水柱があがり、傾き始めた。
「魚雷が…命中した模様です!」
艦長のリーチでさえ動揺を隠せず、少し間をおいてフィリップスに報告した。
「魚雷だと…航跡なぞ見えなかったぞ!」
そう言っている間にも傾斜はどんどんきつくなっていく。
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「もはや、これまでだな」
フィリップスは総監円して総員退艦を命令。
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フィリップスはロドニーの艦橋で艦が傾くのを感じていたが、不意に人の気配を察知した。
それは艦長のリーチだった。
「なぜ、君がここに…」
そう問うフィリップスにリーチは朗らかにはにかんで答えた。
「長官だけを死なすのは英国紳士らしくありませんので、お供します」
フィリップスは追い返そうか迷ったが、もはや傾斜は脱出不可能な領域に達しており早々に諦めた。
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こうして2人の英国紳士は静かに、ただし威厳をもってネルソンと共にマレー沖に沈んでいった。
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「戦艦2隻撃沈!」
これに妙高の艦橋も沸き立つ。
「これでマレー攻略戦の障害は無くなったな」
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