超量産艦隊

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八八艦隊計画

金剛型装甲巡洋艦と蒼龍型空母

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時系列は少し遡り1922年。
この時期に金剛型装甲巡洋艦8隻が続々と竣工した。
金剛型8隻の艦名は以下の通りである。


1番艦:金剛
2番艦:比叡
3番艦:榛名
4番艦:霧島
5番艦:天城
6番艦:赤城
7番艦:愛鷹
8番艦:愛宕


8隻の金剛型は完成度の高い装甲巡洋艦となった。
3基9門の25.4㎝砲によって他国の装甲巡洋艦などをねじ伏せることの出来る火力を有し、また4基8門の12.7㎝砲によって対駆逐艦戦も行える。
極め付きは51㎝四連装魚雷4基である。
これらは片舷に2基ずつ搭載され対戦艦用の必殺兵器であった。
また、目下魚雷の開発も行われており威力がまだまだ上がる可能性が大いにあった。


さて、時は戻って1924年。
竣工したばかりの蒼龍、飛龍は徳山沖で各種試験を行っていた。
「鳳翔とはやはり違うかね」
飛行甲板で蒼龍の搭乗員にそう話しかけるのは山本五十六大佐である。
山本は蒼龍の初代艦長に任命されていたのだった。
「はい!全くと言っていいほど違います!蒼龍の飛行甲板は広々としていて着艦をしくじるような奴はそうそういません!」
そう元気に答えるのは大西瀧次郎中尉。
彼は蒼龍の飛行隊長を務めている。
「これからは航空機の時代だ…この蒼龍がその一丁目一番地となるだろう。君達には気張ってもらいたい」
大西はこれを聞いて勢いよく敬礼した。


蒼龍は確かに鳳翔に比べてどっしりとしていた。
鳳翔は防護巡洋艦の延長であるのに対して、蒼龍は金剛型装甲巡洋艦の船体をベースにして建造された。
同じ巡洋艦と言えど、排水量が全く違ったのである。
ただ、問題が全くなかったわけではない。
排煙問題である。
鳳翔の起倒式煙突はかなり不評であったため、艦政本部は海水シャワー方式と言われる排煙煙突を設置した。
このおかげで航空機に対しての排煙問題は解決した。
但し、煙突直下の居住区は酷いものだった。
排煙の熱気がそこに籠り、”海鷲の焼き鳥製造機”とも渾名されるほどだった。
艦政本部は予想されていたとは言え、この問題には頭を抱えた。
致命的な欠陥ではないものの、乗組員の健康を害すのは良くはない。
艦政本部はこの後、風洞実験を持って最適な煙突配置を探ることになる。


山本は蒼龍の艦橋から航空隊の訓練を見守りながら頭の中は全く違うことを考えていた。
(蒼龍のような優秀な中型空母が10隻もあれば、イギリスはおろかアメリカにですら一時的に優位に立てるかもしれない…)
山本は無論の事対米戦には反対だ。
だが、彼は軍人であり国防の事を考える義務があった。
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