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三一六計画
模擬海戦
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1938円6月12日午前6時。
この日、高雄沖で大規模な模擬海戦が始まった。
本模擬海戦では初めての試みとして、空母対戦艦の模擬海戦が行われる。
参加兵力は以下の通りだ。
紅組
司令官:古賀峰一中将
旗艦:扶桑
戦艦:扶桑、山城、伊勢、日向、長門、陸奥、加賀、土佐
駆逐艦以下22隻
白組
司令官:小沢治三郎中将
旗艦:蒼龍
空母:蒼龍、飛龍、雲龍、玄龍、古鷹、加古、青葉、衣笠
駆逐艦以下12隻
紅組は扶桑型戦艦8隻によって編成され、その指揮官には第一艦隊司令長官の古賀峰一中将が座る。
白組は蒼龍・雲龍型空母8隻によって編成され、指揮官には横須賀鎮守府司令官の小沢治三郎中将が成った。
重巡洋艦や軽巡洋艦は今回は参加を見送られた。
この模擬海戦は”航空機が戦艦戦隊を撃破できるのか”という海軍内の疑問を解決するためという側面も内包されていた。
すでに航空機が戦艦を撃破し得るということは海軍の誰もが認識していたが、”戦隊を組んだ”戦艦を撃破できるのかということは海軍内でもまだ結論が出ていなかった。
それをこの模擬海戦で白黒つけようというのだ。
「攻撃隊は順次発進せよ」
小沢は麾下の8隻の空母に命令を下した。
既に九六式艦上攻撃機が索敵任務で紅組を発見していたのである。
8隻の空母からは合計312機の攻撃隊を出撃させる。
もちろんこの半数は九七式単爆である。
小沢自身、単爆という兵器を扱ったことが無く”発艦も難しいのではないか!?”とかなり心配していた。
だが蒼龍・雲龍型空母は中型空母であり、大鷹型空母に比べるとやはり飛行甲板はゆったりしていた。
そのような空母からの発艦に単爆が失敗するわけがなかった。
軽快な動作で甲板を蹴っていく九七式単爆を見て、小沢は”海軍航空も変わりつつある”と認識せざるを得なかった。
さて、肝心の模擬海戦はと言うと白組の大勝であった。
直掩機のない戦艦戦隊はやはり航空攻撃に脆弱であり多めに見積もっても30機を撃墜したに過ぎなかった。
逆に、艦隊の被害は甚大である。
少なく見積もっても紅組全体で39本の魚雷と55発の爆弾を喰らった。
(なんという凄惨な結果だ…)
古賀は心の中でそう呟くほどの結果は凄惨たる結果であった。
やはり一航戦をはじめとする航空隊の練度は確かであり、扶桑型戦艦は8隻中5隻が撃沈され、のこりの3隻も大破という結果に終わった。
この結果を受けて、日本海軍内では”戦艦の対空火力強化”と”空母戦力の拡充”を推し進めるべきであるという意見が大半を占めることになる。
この日、高雄沖で大規模な模擬海戦が始まった。
本模擬海戦では初めての試みとして、空母対戦艦の模擬海戦が行われる。
参加兵力は以下の通りだ。
紅組
司令官:古賀峰一中将
旗艦:扶桑
戦艦:扶桑、山城、伊勢、日向、長門、陸奥、加賀、土佐
駆逐艦以下22隻
白組
司令官:小沢治三郎中将
旗艦:蒼龍
空母:蒼龍、飛龍、雲龍、玄龍、古鷹、加古、青葉、衣笠
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紅組は扶桑型戦艦8隻によって編成され、その指揮官には第一艦隊司令長官の古賀峰一中将が座る。
白組は蒼龍・雲龍型空母8隻によって編成され、指揮官には横須賀鎮守府司令官の小沢治三郎中将が成った。
重巡洋艦や軽巡洋艦は今回は参加を見送られた。
この模擬海戦は”航空機が戦艦戦隊を撃破できるのか”という海軍内の疑問を解決するためという側面も内包されていた。
すでに航空機が戦艦を撃破し得るということは海軍の誰もが認識していたが、”戦隊を組んだ”戦艦を撃破できるのかということは海軍内でもまだ結論が出ていなかった。
それをこの模擬海戦で白黒つけようというのだ。
「攻撃隊は順次発進せよ」
小沢は麾下の8隻の空母に命令を下した。
既に九六式艦上攻撃機が索敵任務で紅組を発見していたのである。
8隻の空母からは合計312機の攻撃隊を出撃させる。
もちろんこの半数は九七式単爆である。
小沢自身、単爆という兵器を扱ったことが無く”発艦も難しいのではないか!?”とかなり心配していた。
だが蒼龍・雲龍型空母は中型空母であり、大鷹型空母に比べるとやはり飛行甲板はゆったりしていた。
そのような空母からの発艦に単爆が失敗するわけがなかった。
軽快な動作で甲板を蹴っていく九七式単爆を見て、小沢は”海軍航空も変わりつつある”と認識せざるを得なかった。
さて、肝心の模擬海戦はと言うと白組の大勝であった。
直掩機のない戦艦戦隊はやはり航空攻撃に脆弱であり多めに見積もっても30機を撃墜したに過ぎなかった。
逆に、艦隊の被害は甚大である。
少なく見積もっても紅組全体で39本の魚雷と55発の爆弾を喰らった。
(なんという凄惨な結果だ…)
古賀は心の中でそう呟くほどの結果は凄惨たる結果であった。
やはり一航戦をはじめとする航空隊の練度は確かであり、扶桑型戦艦は8隻中5隻が撃沈され、のこりの3隻も大破という結果に終わった。
この結果を受けて、日本海軍内では”戦艦の対空火力強化”と”空母戦力の拡充”を推し進めるべきであるという意見が大半を占めることになる。
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