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習熟訓練
発艦
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第六航空戦隊に配備された搭乗員たちは大まかに2種類に分けることが出来た。
1つは大陸で実戦を積んでいる熟練兵、そしてもう1つは予科練上がりの新兵であった。
割合としては1:8である。
さすがに、着艦をしくじる者は居なかったがそれでも粗が目立つものが多かった。
「俺は貴様らが2か月もすれば一航戦に負けない一端の連中になることが出来ると確信しておる!」
大西は搭乗員たちを集めてそう檄を飛ばす。
大西自身も飛行機乗りであり、搭乗員連中とは気があったのである。
これを横目で見ていた加来や阿部はただただ感服せざるを得なかった。
大西が一通り話し終えると伊吹飛行隊長の志賀が前に出てきた。
「というわけで、早速訓練開始だ。今日は雷撃、爆撃、戦闘、そして着艦の訓練をすべてやる!」
これに搭乗員らは敬礼で応え、それぞれの機体に乗り込んでいく。
伊吹は最大で27機の航空機を同時に発艦させることが出来る。
これは飛行甲板がかなり長いからであり、他の軽空母より同時発艦数は多かった。
10分ほど経つと飛行甲板には艦載機がずらりち並べられた。
また、速力も伊吹の最大速力である32ノットとなり発艦準備は整った。
一番手を務めるのは志賀である。
「発艦始め!」
阿部が号令を発し、それが旗となって飛行甲板に伝えられる。
すると、志賀の乗る零戦はぐんぐんと加速していく。
やがて機体は浮かび上がり、それと同時に飛行甲板を飛び出した。
「見事な発艦だな」
大西は双眼鏡で志賀の機体を追っていた。
だが、すぐに二番機に視線を移す。
二番機も一番機に続くように発艦していった。
この後、艦爆や艦攻もしっかり発艦に成功し伊吹の艦橋に詰めていた者たちは一旦は安堵した。
だが、まだ格納庫には27機の艦載機が出撃を待っている。
2基のエレベーターが忙しく上下運動を繰り替えし、艦載機を飛行甲板に上げていく。
「やはり2基では少し遅いな」
大西は他の空母にも乗った経験があり、それららほとんどが3基のエレベーターを装備していた。
「2基もあれば十分ではないでしょうか?そりゃ、大型空母で2基は少し物足りないでしょうが伊吹は軽空母です」
加来の言葉に大西は納得するもまだ言ってくる。。
「確かにそうだが、戦場では”5分の遅れ”が勝敗を左右する。少しでも早い方が良いだろう」
加来としては”そんなこと言われても…”と思うようなことだったが、しっかり返答しなければならない。
「我々にできることは、できるだけその遅れを無くすことだと思われます」
そうこうしていると27機の艦載機が整列し、発艦していった。
1つは大陸で実戦を積んでいる熟練兵、そしてもう1つは予科練上がりの新兵であった。
割合としては1:8である。
さすがに、着艦をしくじる者は居なかったがそれでも粗が目立つものが多かった。
「俺は貴様らが2か月もすれば一航戦に負けない一端の連中になることが出来ると確信しておる!」
大西は搭乗員たちを集めてそう檄を飛ばす。
大西自身も飛行機乗りであり、搭乗員連中とは気があったのである。
これを横目で見ていた加来や阿部はただただ感服せざるを得なかった。
大西が一通り話し終えると伊吹飛行隊長の志賀が前に出てきた。
「というわけで、早速訓練開始だ。今日は雷撃、爆撃、戦闘、そして着艦の訓練をすべてやる!」
これに搭乗員らは敬礼で応え、それぞれの機体に乗り込んでいく。
伊吹は最大で27機の航空機を同時に発艦させることが出来る。
これは飛行甲板がかなり長いからであり、他の軽空母より同時発艦数は多かった。
10分ほど経つと飛行甲板には艦載機がずらりち並べられた。
また、速力も伊吹の最大速力である32ノットとなり発艦準備は整った。
一番手を務めるのは志賀である。
「発艦始め!」
阿部が号令を発し、それが旗となって飛行甲板に伝えられる。
すると、志賀の乗る零戦はぐんぐんと加速していく。
やがて機体は浮かび上がり、それと同時に飛行甲板を飛び出した。
「見事な発艦だな」
大西は双眼鏡で志賀の機体を追っていた。
だが、すぐに二番機に視線を移す。
二番機も一番機に続くように発艦していった。
この後、艦爆や艦攻もしっかり発艦に成功し伊吹の艦橋に詰めていた者たちは一旦は安堵した。
だが、まだ格納庫には27機の艦載機が出撃を待っている。
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「やはり2基では少し遅いな」
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「2基もあれば十分ではないでしょうか?そりゃ、大型空母で2基は少し物足りないでしょうが伊吹は軽空母です」
加来の言葉に大西は納得するもまだ言ってくる。。
「確かにそうだが、戦場では”5分の遅れ”が勝敗を左右する。少しでも早い方が良いだろう」
加来としては”そんなこと言われても…”と思うようなことだったが、しっかり返答しなければならない。
「我々にできることは、できるだけその遅れを無くすことだと思われます」
そうこうしていると27機の艦載機が整列し、発艦していった。
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