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第1章 3度目の人生
[16] 獣人キャンディ
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救護院は、町の外れにあった。
ミネルバ男爵領――そう呼ばれているが、4代目の当主だった男爵が治めていた期間は短い。
今の当主は、キルコス傭兵団の副団長であるマルクスだ。
没落した4代目のミネルバ男爵の爵位と屋敷、そして領地を、彼はまとめて買い取った。
その資金を母が出したとマルクスから教えてもらった時、私は正直、驚いた。
母にそこまでの資産があったとは、知らなかったからだ。
その領内でもさらに奥、「裂け目の地」と言われている岩や断崖絶壁しかない地の近くに救護院はあった。
私が屋敷につくと、マルクスと家令のロバートが私を待っていた。
「お土産」
私はロバートに焼きたてのパンが入っている袋を渡した。
「みんなで分けて」
「フルノスのパンは美味しいからみんな喜びます」
「あなたもでしょ」
袋を受け取るロバートの満面の笑みに釣られて私も笑った。
私は2人の後について屋敷の中に入り、庭園を抜け、更に奥の森に入った。
しばらくすると、ミネルバ男爵の屋敷と同じくらい大きな屋敷の前に着いた。救護院だった。
救護院の前では子供たちが楽しそうに遊び、親たちが洗濯をしたり、布団を干したりしている。畑に水を撒いている者もいた。
「この光景、いつきても和むわ」
私が呟くと、マルクスもうなずいた。
「ええ。みなが楽しそうに、安心して過ごしている姿を見ることで我々は報われている気がします」
マルクスの言葉に、私は笑みを浮かべた。
誰一人として辛い目に遭わせたくない。今も。これからも。
「ところで、キャンディは?」
ロバートが救護院の扉を開けた。
「3階のお部屋で休んでおられます」
「治療師や医師の見立ては?」
「だいぶ傷はいえましたが、折れていた骨が元に戻るにはあと、1ヶ月くらいはかかりそうです」
獣人は治りが早いほうだが、それでも1ヶ月も要するのはよほど酷くやられたに違いない。
私は怒りを感じた。
「それと……長い間、拷問を受けていたようです」
「薬物は?」
ロバートは、言葉を探すように少し間を置いた。
「自白剤が2種類、幻覚剤が3種類、他にもいろいろ」
私はため息をついた。普通の人間なら、とっくに死んでいる。
「会話はできるの?」
マルクスもロバートも頭を左右に振った。
「会話は出来るはずですが、彼は誰とも話したがらないのです」
扉に木でつくられた棒付きの飴がぶら下がっていた。派手な色が塗られている。赤や黄色、ピンク、オレンジ、青。束ねた棒に鈴がついている。
「これは?」
ロバートが微笑む。
「木工のクラスで子供たちが作りました。キャンディさんのお部屋だからと」
「可愛い」
私の心がポッと温かくなる。
「私一人で入っていいかしら?」
マルクスとロバートは顔を見合わせ、うなずいた。
私は扉を開け、部屋に入った。
簡素な独り部屋。正面に窓があり、青空が見えた。窓は少し開いていて、冷えた風がタッセルで束ねたカーテンを揺らした。窓の外からは、子供たちの声が聞こえる。
壁の右側にベッドがあった。キャンディは、枕を背もたれにし、本を読んでいた。
「キャンディ」
銀色の髪、白い肌。顔は傷だらけだったが、牢屋で見た時より、薄くなっていた。骨折で吊っている左腕。包帯が巻かれ、固定された右足。どれも痛々しかった。
キャンディは本を閉じ、私を見つめた。
キャンディのアースアイが私を捉える。
私はベッドに近づき、もう一度、名前を呼んだ。
「キャンディ、ようやく会えた」
「ピオニー……僕も会いたかった」
私の鼻は不意に痛くなり、目に涙が滲んだ。
ああ……私たちはようやく会えた。長い間感じられなかった安堵を今、感じた。
「今、何度目の人生?」
キャンディの問いに私は驚いて、すぐに声が出なかった。
「やっぱり、あなただったのね……北限の狼は」
キャンディはうなすいた。
「うん。長くなるから、ここに座って」
キャンディはベッドを叩いた。私は、キャンディの言う通り、彼のそばに座る。
「でも、先にあなたを感じたい。いい?」
「どうぞ」
私はキャンディに抱きついた。柔らかい銀色の髪。ラベンダーのような心が安らぐ香り。
「僕がピオニーを最初に見たのは牢の中だった」
私はキャンディから身体を離して、見つめた。
胃がキュッとした。
「私は疑うことを知らなかった。ダリアンとバードックにまんまとはめられた」
「レノドン伯爵とその家族も彼らの協力者だ」
私はうなずいた。キャンディの言うとおりだった。
「次の出会いは、馬車だった」
強制労働所へ運ばれる時だ。私の目から涙がこぼれそうになった。
「移動の途中で馬車から連れ去る予定だったんだ」
「でも、キャンディ……あなたは、刺されて、死んだ」
「いや、死ななかった。回復に時間はかかったけどね」
「そうだったの?」
「うん。動けるようになってすぐに、強制労働所へ行ったけど、君は……」
「暴行されて瀕死だった」
私は言いながら、思わずキャンディから視線を逸らした。
あの記憶が、今の私まで汚してしまいそうで。
怒りと憎しみの奥に、拭えない嫌悪が張りついたままだ。
私に執着した看守たちが代わる代わるもてあそび、絶望した私は男のアレを咬み千切った。
噴き出す血を身体中に浴びた後、残りの看守たちから、全ての歯を抜かれ、殴る蹴るの暴行を受け、私は死んでいったのだ。
意識が途絶える際、私は幻影だと思い込んでいた北限の狼に誓った。
生まれ変わったら、今度こそ、人生を変えてやる。
奴らに復讐してやる、と。
「あの時のあなたも血だらけだった」
「笑える。僕はいつも血だらけだな」
私たちは微笑んだ。
「私たちは無事に会えた。ま、あなたは、また傷だらけだったけど」
私は感極まって、再び、キャンディに抱きついた。
「ピオニー、泣きすぎだよ」
「だって……いつも一瞬しか会えなくて。それに、あなたの魔法がなければ回帰できなかった」
「……僕も嬉しいよ。でも、回帰が可能なのは3回までだ」
「わかってる。私も勉強した。大量の本を読んだわ」
「偉いな。回帰して、何年経った?」
「1年半」
「今度は相当準備をしたようだね。僕を見つけるくらいだから」
「ええ。2度目の人生の時に母が転落死で亡くなったの。1度目は病死だったのに」
「運命は少しずつ変わってくるんだ。回帰者、次第らしいけど。3度目はどうだった?」
「私が回帰した時には、母はもう亡くなっていたの」
「死因は?」
「2度目と同じ、転落死なのだけど、2度目も今度も遺体が見つかってない。川に落ちたのは間違いないから、流されたんじゃないかって執事は言ってたけど」
私は、執事の言葉の裏を取るために墓に遺体がないのを確認していた。
「それで、スカビエス夫人たちが来る前に母の別邸の書斎に何かないか探したの。そしたら、秘密の扉があって、厩舎に繋がっていた」
「すごいね」
「扉には魔法が掛かってたけど、私の手は私が小さい頃に登録していたみたい。覚えてないんだけど。扉に手をかざしたら開いたの」
「厩舎には何があったんだい?」
「お母様の日記よ。そこにキルコス傭兵団のことが書かれていて、驚いたわ。初めは慈善活動の一環だったらしいけど」
「フフ。キルコス傭兵団に殴り込んだの?」
「まさか。でも、キルコス傭兵団でマルクスとマリアドネに会った時には目を疑ったわ」
「2度目の人生の剣術の師匠だろ?」
「嬉しかった。あっちは私を覚えてなかったけど」
「それは仕方がないよ。でも剣術は身体が覚えていたろう?」
「ええ。直ぐに鍛錬を始めたわ。お蔭で感は直ぐに戻った」
「そして今に至る……ってことか」
「キルコス傭兵団ならあなたを見つけられると思ったの。あなたがいなければ、今後の復讐も味気ないわ」
キャンディは楽しそうに笑った。
「ありがとう……で、今後の計画は?」
私はうなずき、キャンディを微笑みを含んだ上目遣いで見つめた。
「知りたい?」
キャンディは目を細めて笑った。目じりの薄い皺が母と似ていた。
「もちろん知りたいね」
私は身を寄せ、キャンディの耳元で、これからの計画を伝えた。
ミネルバ男爵領――そう呼ばれているが、4代目の当主だった男爵が治めていた期間は短い。
今の当主は、キルコス傭兵団の副団長であるマルクスだ。
没落した4代目のミネルバ男爵の爵位と屋敷、そして領地を、彼はまとめて買い取った。
その資金を母が出したとマルクスから教えてもらった時、私は正直、驚いた。
母にそこまでの資産があったとは、知らなかったからだ。
その領内でもさらに奥、「裂け目の地」と言われている岩や断崖絶壁しかない地の近くに救護院はあった。
私が屋敷につくと、マルクスと家令のロバートが私を待っていた。
「お土産」
私はロバートに焼きたてのパンが入っている袋を渡した。
「みんなで分けて」
「フルノスのパンは美味しいからみんな喜びます」
「あなたもでしょ」
袋を受け取るロバートの満面の笑みに釣られて私も笑った。
私は2人の後について屋敷の中に入り、庭園を抜け、更に奥の森に入った。
しばらくすると、ミネルバ男爵の屋敷と同じくらい大きな屋敷の前に着いた。救護院だった。
救護院の前では子供たちが楽しそうに遊び、親たちが洗濯をしたり、布団を干したりしている。畑に水を撒いている者もいた。
「この光景、いつきても和むわ」
私が呟くと、マルクスもうなずいた。
「ええ。みなが楽しそうに、安心して過ごしている姿を見ることで我々は報われている気がします」
マルクスの言葉に、私は笑みを浮かべた。
誰一人として辛い目に遭わせたくない。今も。これからも。
「ところで、キャンディは?」
ロバートが救護院の扉を開けた。
「3階のお部屋で休んでおられます」
「治療師や医師の見立ては?」
「だいぶ傷はいえましたが、折れていた骨が元に戻るにはあと、1ヶ月くらいはかかりそうです」
獣人は治りが早いほうだが、それでも1ヶ月も要するのはよほど酷くやられたに違いない。
私は怒りを感じた。
「それと……長い間、拷問を受けていたようです」
「薬物は?」
ロバートは、言葉を探すように少し間を置いた。
「自白剤が2種類、幻覚剤が3種類、他にもいろいろ」
私はため息をついた。普通の人間なら、とっくに死んでいる。
「会話はできるの?」
マルクスもロバートも頭を左右に振った。
「会話は出来るはずですが、彼は誰とも話したがらないのです」
扉に木でつくられた棒付きの飴がぶら下がっていた。派手な色が塗られている。赤や黄色、ピンク、オレンジ、青。束ねた棒に鈴がついている。
「これは?」
ロバートが微笑む。
「木工のクラスで子供たちが作りました。キャンディさんのお部屋だからと」
「可愛い」
私の心がポッと温かくなる。
「私一人で入っていいかしら?」
マルクスとロバートは顔を見合わせ、うなずいた。
私は扉を開け、部屋に入った。
簡素な独り部屋。正面に窓があり、青空が見えた。窓は少し開いていて、冷えた風がタッセルで束ねたカーテンを揺らした。窓の外からは、子供たちの声が聞こえる。
壁の右側にベッドがあった。キャンディは、枕を背もたれにし、本を読んでいた。
「キャンディ」
銀色の髪、白い肌。顔は傷だらけだったが、牢屋で見た時より、薄くなっていた。骨折で吊っている左腕。包帯が巻かれ、固定された右足。どれも痛々しかった。
キャンディは本を閉じ、私を見つめた。
キャンディのアースアイが私を捉える。
私はベッドに近づき、もう一度、名前を呼んだ。
「キャンディ、ようやく会えた」
「ピオニー……僕も会いたかった」
私の鼻は不意に痛くなり、目に涙が滲んだ。
ああ……私たちはようやく会えた。長い間感じられなかった安堵を今、感じた。
「今、何度目の人生?」
キャンディの問いに私は驚いて、すぐに声が出なかった。
「やっぱり、あなただったのね……北限の狼は」
キャンディはうなすいた。
「うん。長くなるから、ここに座って」
キャンディはベッドを叩いた。私は、キャンディの言う通り、彼のそばに座る。
「でも、先にあなたを感じたい。いい?」
「どうぞ」
私はキャンディに抱きついた。柔らかい銀色の髪。ラベンダーのような心が安らぐ香り。
「僕がピオニーを最初に見たのは牢の中だった」
私はキャンディから身体を離して、見つめた。
胃がキュッとした。
「私は疑うことを知らなかった。ダリアンとバードックにまんまとはめられた」
「レノドン伯爵とその家族も彼らの協力者だ」
私はうなずいた。キャンディの言うとおりだった。
「次の出会いは、馬車だった」
強制労働所へ運ばれる時だ。私の目から涙がこぼれそうになった。
「移動の途中で馬車から連れ去る予定だったんだ」
「でも、キャンディ……あなたは、刺されて、死んだ」
「いや、死ななかった。回復に時間はかかったけどね」
「そうだったの?」
「うん。動けるようになってすぐに、強制労働所へ行ったけど、君は……」
「暴行されて瀕死だった」
私は言いながら、思わずキャンディから視線を逸らした。
あの記憶が、今の私まで汚してしまいそうで。
怒りと憎しみの奥に、拭えない嫌悪が張りついたままだ。
私に執着した看守たちが代わる代わるもてあそび、絶望した私は男のアレを咬み千切った。
噴き出す血を身体中に浴びた後、残りの看守たちから、全ての歯を抜かれ、殴る蹴るの暴行を受け、私は死んでいったのだ。
意識が途絶える際、私は幻影だと思い込んでいた北限の狼に誓った。
生まれ変わったら、今度こそ、人生を変えてやる。
奴らに復讐してやる、と。
「あの時のあなたも血だらけだった」
「笑える。僕はいつも血だらけだな」
私たちは微笑んだ。
「私たちは無事に会えた。ま、あなたは、また傷だらけだったけど」
私は感極まって、再び、キャンディに抱きついた。
「ピオニー、泣きすぎだよ」
「だって……いつも一瞬しか会えなくて。それに、あなたの魔法がなければ回帰できなかった」
「……僕も嬉しいよ。でも、回帰が可能なのは3回までだ」
「わかってる。私も勉強した。大量の本を読んだわ」
「偉いな。回帰して、何年経った?」
「1年半」
「今度は相当準備をしたようだね。僕を見つけるくらいだから」
「ええ。2度目の人生の時に母が転落死で亡くなったの。1度目は病死だったのに」
「運命は少しずつ変わってくるんだ。回帰者、次第らしいけど。3度目はどうだった?」
「私が回帰した時には、母はもう亡くなっていたの」
「死因は?」
「2度目と同じ、転落死なのだけど、2度目も今度も遺体が見つかってない。川に落ちたのは間違いないから、流されたんじゃないかって執事は言ってたけど」
私は、執事の言葉の裏を取るために墓に遺体がないのを確認していた。
「それで、スカビエス夫人たちが来る前に母の別邸の書斎に何かないか探したの。そしたら、秘密の扉があって、厩舎に繋がっていた」
「すごいね」
「扉には魔法が掛かってたけど、私の手は私が小さい頃に登録していたみたい。覚えてないんだけど。扉に手をかざしたら開いたの」
「厩舎には何があったんだい?」
「お母様の日記よ。そこにキルコス傭兵団のことが書かれていて、驚いたわ。初めは慈善活動の一環だったらしいけど」
「フフ。キルコス傭兵団に殴り込んだの?」
「まさか。でも、キルコス傭兵団でマルクスとマリアドネに会った時には目を疑ったわ」
「2度目の人生の剣術の師匠だろ?」
「嬉しかった。あっちは私を覚えてなかったけど」
「それは仕方がないよ。でも剣術は身体が覚えていたろう?」
「ええ。直ぐに鍛錬を始めたわ。お蔭で感は直ぐに戻った」
「そして今に至る……ってことか」
「キルコス傭兵団ならあなたを見つけられると思ったの。あなたがいなければ、今後の復讐も味気ないわ」
キャンディは楽しそうに笑った。
「ありがとう……で、今後の計画は?」
私はうなずき、キャンディを微笑みを含んだ上目遣いで見つめた。
「知りたい?」
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