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【ヤンデレβ×性悪α】 高慢αは手折られる
第三十一話 side.フェナーラ
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裏庭の離れ…というより蔵に近い建物の入り口は、内側から施錠されていて開かなかった。蔵から少し距離を取り、助走をつけて入り口を蹴破った。施錠のために使用されていたと思われる支え木は折れ、床に散らばる。
蔵に入ってまず感じたのは、脳が痺れるほどの甘い香り。強烈なその匂いは一度でも嗅いだら忘れない。オメガのフェロモンの香りに体が熱を纏う。
それに気付かないふりをして蔵の壁を叩きながら歩いた。物音一つしない蔵の中では音がはっきり聞こえる。
コン…コン…
石造の壁は軽いノック音だけであまり音が響かない。
コン…コン…トン
一箇所だけノック音が違う。そこの部分を押してみると、ゆっくりと壁が開く。その先には、下に続く階段があった。壁が開いたことで、フェロモンの匂いが強くなり、階段の下から小さく人の声が聞こえてきた。
* * *
階段を急足で下っていくと、かすかに聞こえていた声が、はっきりと聞こえてくる。時折、悲鳴のような甲高い音が混ざる声に、嫌な想像ばかりが頭をよぎる。
ーーー
アーシュから呼び出されたのは、盛夏を感じさせる、うだるくらい暑い日だった。
王城の窓は風が通るように開けられていたのに、通された部屋の窓はきっちり閉められていた。そのせいか、給仕された冷たい紅茶もすぐに温くなっていた。
「アーシュ、さすがに窓を開けないか?このままじゃ暑くて倒れちまうぞ」
「そうしたいのは山々なんだが、情報が第三者に漏れるリスクは回避したい。申し訳ないが、これで我慢してくれ」
暑さのせいかアーシュの頬もだいぶ赤みがさしていた。アーシュはいくつもの氷嚢を俺に差し出したので、俺はそれを受け取り首筋や頬に当てた。そのおかげで、厚さが幾分か柔らかいだ気がした。
「で、俺に頼みって何だ?わざわざ、王城に呼んだってことは、プライベートじゃなくて公務が絡んでるんだろ?」
アーシュはプライベートな用事なら、うちの店に直接来ることがほとんどだ。というのも、用事の大半が夜の営みに関する物品の購入だからだ。仮にも王太子の番なんだから、行商に言伝したら済むだろうと言ったことがあるが、ヴィルム殿下との床事情は、外部に漏らしたくないし、そういうグッズを購入している場面をヴィルム殿下に知られたくないらしい(知られたら購入させてもらえないか、しばらく営みを拒否されるらしい)。それでらうちをご贔屓にしてくれている。
だから、わざわざ王城で話をするなんて公務で厄介な事柄が出てきた以外に考えられない。
「さすがだな。用件だが、来月、リドールで開かれるパーティに参加してくれないか?」
「リドールのパーティ?そもそも貴族じゃない俺が参加できるパーティなんて限られてるぞ」
貴族位を持たない商人が参加できるのは、せいぜい男爵や子爵が主催しているパーティくらいだ。
俺でいいのか?と聞くと、アーシュは口の端を上げる。
「お前以上の適任者はいないんだ。パーティの主催はエイヴィアなんだ。学院時代、お前達は同室だったろ?」
「あぁ、エイヴィアか。確かリドールの伯爵令嬢に婿入りしたんだよな?でも、なんでエイヴィアのとこのパーティに参加すんだ?」
「それは…口で説明するより、これを見てもらった方が早いな。これは、ヴィルの戴冠の祝電と一緒に送られてきたんだが、やけに甘い香りがしたから炙り出したものだ」
アーシュが差し出した数枚の便箋の内、一枚はインクではなく何かの果汁で書かれていて、炙られうっすら文字が浮かび上がっていた。そこに書かれていた内容は、綺麗な文字には似つかわしくないものだった。
エイヴィアとその取り巻き連中はパーティを開いては、ターゲットを見繕っていること。そして、そのターゲットを皆で輪姦し、事後は相手の家に圧力をかけ口止めをしているという、えげつないものだった。
「これ、本当なのか?」
学院時代のエイヴィアは性に奔放な部分はあったが、こんなことをする奴ではなかったはずだ。書いてある内容が信じられず、アーシュを見遣る。すると、アーシュは静かに頷き、「こっちが、被害者についての詳細だ」
そう言って残りの便箋を差し出す。それらには被害者がどういう扱いをされたのかが記されていた。どれを読んでも心が痛くなるような内容だった。文末の差出人の名前は、よく知る人物のものだった。
「そういや、アルヴィはこのためにリドールに行ったのか?」
差出人…アルヴィの所在をそれとなく確認する。
「いや、アルヴィはあちらでカリーノ様をサポートするために行っているから、今回のはついでだ。この件に関してはカリーノ様もお力を貸してくれるそうだ。だから、頼まれてくれるな?」
「あぁ。もちろん。アーシュに借りを返すいい機会だ」
セラフを伴侶にするために、アーシュに協力してもらった借りがあったので、俺はアーシュの頼みを快諾した。
その後、カリーノ様と直接連絡を取り合った。カリーノ様がパーティに参加する口実のために、ネックガードのモデルを依頼した。エイヴィアの方には、リドールでの販路を拡大したいことと、今回はカリーノ様がネックガードのモデルを引き受けてくれたことを伝えると、二つ返事でパーティに招待された。
野心が強いエイヴィアのことだ。カリーノ様にお近づきになれるとふんだのだろう。
ーーー
それにエイヴィアはセラフにちょっかいをかけることは分かっていたから、屋敷に着いた初日に牽制をしておいたのに。
こんなことになるなら、嫌われてでもエステートで留守番させておくべきだった。
階段を下りながら、悔やむ俺の耳に聞き慣れた愛しい声が届いた。それを聞いて、俺は転げ落ちるギリギリまでスピードを上げて階段を下った。
「やめっ…やっ」
微かに聞こえたそれは、悲鳴で最悪な想像が現実になったのだと知った。
階段を下り切った場所にあった扉を蹴破り中に入ると、むせ返るほどの甘い香りと、情事の生暖かい熱気に包まれていた。
室内にはベッドなんてなく、壁から鎖が伸びていた。その鎖を中心に男達は群がっている。その光景は同じ男でも吐き気を覚えるものだった。
予期していなかった俺の登場に、エイヴィアのお仲間達は目を丸くする。でも、オメガのフェロモンで理性が吹き飛んでいるのか、皆、行為を辞める様子はなかった。
それを横目に、俺に気づく気配もない、がたいのいい後ろ姿の頭を横から蹴り上げた。
そいつエイヴィアは、蹴られた衝撃で体から力が抜けたのか、汚い物から白濁を撒き散らしながら横に吹っ飛んでいく。
エイヴィアに組み敷かれていたセラフは痛々しい姿になっていた。両頬は赤く腫れ、口の端は切れて血が滲み、鼻血も出ていた。下半身も無理矢理突っ込まれたのか、尻の割れ目に血が付着している。
「セラフ…」
セラフを抱きしめたくて急いで近寄り名前を呼ぶとセラフは俺に気づき、目を見開いた。その目から涙が溢れ出し、セラフは顔を手で覆うと
「見ないで」
と叫ぶ。それを無視してセラフの手足の拘束を外す。連れて帰ろうと、そのまま抱えてると
「おい、待てよ。バナトお前、俺にこんなことして、タダで済むと思っているのか?」
蹴りをくらい伸びていたはずのエイヴィアが、俺を睨みつけ近づいてきた。
蔵に入ってまず感じたのは、脳が痺れるほどの甘い香り。強烈なその匂いは一度でも嗅いだら忘れない。オメガのフェロモンの香りに体が熱を纏う。
それに気付かないふりをして蔵の壁を叩きながら歩いた。物音一つしない蔵の中では音がはっきり聞こえる。
コン…コン…
石造の壁は軽いノック音だけであまり音が響かない。
コン…コン…トン
一箇所だけノック音が違う。そこの部分を押してみると、ゆっくりと壁が開く。その先には、下に続く階段があった。壁が開いたことで、フェロモンの匂いが強くなり、階段の下から小さく人の声が聞こえてきた。
* * *
階段を急足で下っていくと、かすかに聞こえていた声が、はっきりと聞こえてくる。時折、悲鳴のような甲高い音が混ざる声に、嫌な想像ばかりが頭をよぎる。
ーーー
アーシュから呼び出されたのは、盛夏を感じさせる、うだるくらい暑い日だった。
王城の窓は風が通るように開けられていたのに、通された部屋の窓はきっちり閉められていた。そのせいか、給仕された冷たい紅茶もすぐに温くなっていた。
「アーシュ、さすがに窓を開けないか?このままじゃ暑くて倒れちまうぞ」
「そうしたいのは山々なんだが、情報が第三者に漏れるリスクは回避したい。申し訳ないが、これで我慢してくれ」
暑さのせいかアーシュの頬もだいぶ赤みがさしていた。アーシュはいくつもの氷嚢を俺に差し出したので、俺はそれを受け取り首筋や頬に当てた。そのおかげで、厚さが幾分か柔らかいだ気がした。
「で、俺に頼みって何だ?わざわざ、王城に呼んだってことは、プライベートじゃなくて公務が絡んでるんだろ?」
アーシュはプライベートな用事なら、うちの店に直接来ることがほとんどだ。というのも、用事の大半が夜の営みに関する物品の購入だからだ。仮にも王太子の番なんだから、行商に言伝したら済むだろうと言ったことがあるが、ヴィルム殿下との床事情は、外部に漏らしたくないし、そういうグッズを購入している場面をヴィルム殿下に知られたくないらしい(知られたら購入させてもらえないか、しばらく営みを拒否されるらしい)。それでらうちをご贔屓にしてくれている。
だから、わざわざ王城で話をするなんて公務で厄介な事柄が出てきた以外に考えられない。
「さすがだな。用件だが、来月、リドールで開かれるパーティに参加してくれないか?」
「リドールのパーティ?そもそも貴族じゃない俺が参加できるパーティなんて限られてるぞ」
貴族位を持たない商人が参加できるのは、せいぜい男爵や子爵が主催しているパーティくらいだ。
俺でいいのか?と聞くと、アーシュは口の端を上げる。
「お前以上の適任者はいないんだ。パーティの主催はエイヴィアなんだ。学院時代、お前達は同室だったろ?」
「あぁ、エイヴィアか。確かリドールの伯爵令嬢に婿入りしたんだよな?でも、なんでエイヴィアのとこのパーティに参加すんだ?」
「それは…口で説明するより、これを見てもらった方が早いな。これは、ヴィルの戴冠の祝電と一緒に送られてきたんだが、やけに甘い香りがしたから炙り出したものだ」
アーシュが差し出した数枚の便箋の内、一枚はインクではなく何かの果汁で書かれていて、炙られうっすら文字が浮かび上がっていた。そこに書かれていた内容は、綺麗な文字には似つかわしくないものだった。
エイヴィアとその取り巻き連中はパーティを開いては、ターゲットを見繕っていること。そして、そのターゲットを皆で輪姦し、事後は相手の家に圧力をかけ口止めをしているという、えげつないものだった。
「これ、本当なのか?」
学院時代のエイヴィアは性に奔放な部分はあったが、こんなことをする奴ではなかったはずだ。書いてある内容が信じられず、アーシュを見遣る。すると、アーシュは静かに頷き、「こっちが、被害者についての詳細だ」
そう言って残りの便箋を差し出す。それらには被害者がどういう扱いをされたのかが記されていた。どれを読んでも心が痛くなるような内容だった。文末の差出人の名前は、よく知る人物のものだった。
「そういや、アルヴィはこのためにリドールに行ったのか?」
差出人…アルヴィの所在をそれとなく確認する。
「いや、アルヴィはあちらでカリーノ様をサポートするために行っているから、今回のはついでだ。この件に関してはカリーノ様もお力を貸してくれるそうだ。だから、頼まれてくれるな?」
「あぁ。もちろん。アーシュに借りを返すいい機会だ」
セラフを伴侶にするために、アーシュに協力してもらった借りがあったので、俺はアーシュの頼みを快諾した。
その後、カリーノ様と直接連絡を取り合った。カリーノ様がパーティに参加する口実のために、ネックガードのモデルを依頼した。エイヴィアの方には、リドールでの販路を拡大したいことと、今回はカリーノ様がネックガードのモデルを引き受けてくれたことを伝えると、二つ返事でパーティに招待された。
野心が強いエイヴィアのことだ。カリーノ様にお近づきになれるとふんだのだろう。
ーーー
それにエイヴィアはセラフにちょっかいをかけることは分かっていたから、屋敷に着いた初日に牽制をしておいたのに。
こんなことになるなら、嫌われてでもエステートで留守番させておくべきだった。
階段を下りながら、悔やむ俺の耳に聞き慣れた愛しい声が届いた。それを聞いて、俺は転げ落ちるギリギリまでスピードを上げて階段を下った。
「やめっ…やっ」
微かに聞こえたそれは、悲鳴で最悪な想像が現実になったのだと知った。
階段を下り切った場所にあった扉を蹴破り中に入ると、むせ返るほどの甘い香りと、情事の生暖かい熱気に包まれていた。
室内にはベッドなんてなく、壁から鎖が伸びていた。その鎖を中心に男達は群がっている。その光景は同じ男でも吐き気を覚えるものだった。
予期していなかった俺の登場に、エイヴィアのお仲間達は目を丸くする。でも、オメガのフェロモンで理性が吹き飛んでいるのか、皆、行為を辞める様子はなかった。
それを横目に、俺に気づく気配もない、がたいのいい後ろ姿の頭を横から蹴り上げた。
そいつエイヴィアは、蹴られた衝撃で体から力が抜けたのか、汚い物から白濁を撒き散らしながら横に吹っ飛んでいく。
エイヴィアに組み敷かれていたセラフは痛々しい姿になっていた。両頬は赤く腫れ、口の端は切れて血が滲み、鼻血も出ていた。下半身も無理矢理突っ込まれたのか、尻の割れ目に血が付着している。
「セラフ…」
セラフを抱きしめたくて急いで近寄り名前を呼ぶとセラフは俺に気づき、目を見開いた。その目から涙が溢れ出し、セラフは顔を手で覆うと
「見ないで」
と叫ぶ。それを無視してセラフの手足の拘束を外す。連れて帰ろうと、そのまま抱えてると
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蹴りをくらい伸びていたはずのエイヴィアが、俺を睨みつけ近づいてきた。
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