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2章 闇語り
32「紛れる」
しおりを挟む・集団の中の怪異について
――――――――――――――――――――――――
お寺で修行している知り合いの話。
『学校の七不思議』というのはポピュラーな
怪談だが―――
そもそも、墓場や廃墟などの、言ってみれば
人が少ない・いない場所ではない。
むしろ通常は人が多くいる場所だ。
それなのになぜ怖い話が出るのだろうか、
と、誰からともなく疑問の声が出て―――
それについて話し合っていると、
「やりやすいからじゃねえかなあ」
話に割って入ってきた師いわく、
木を隠すなら森の中、という事でもないが、
大勢人がいるところは返って『混ざりやすい』
らしい。
「あの、混ざるというのは?」
「昔は1クラス40人くらいいたんだぜ?
それが一学年、ましてや全校生徒とくりゃ、
一人くらい『何か』が『混ざっても』、
誰も気づかねぇだろうよ」
特に大きい集団・組織というのは―――
誰が・いつ・どこで、という情報を全て
把握するのは難しい。
経験が? と彼が聞くと……
長年学校に勤める用務員や、学校行事に
関わる人から時々聞くという。
混じるのは何が? と聞いたところ―――
一般的に妖怪と呼ばれるもの、中には小動物や
いわゆるタヌキ・キツネの類がいたとの事。
「最近は少なくなってきたと言ってたがな」
大勢の中の一人だから目立たないのであり、
少子化で、紛れ込む機会そのものが無くなって
きたのでは―――
そう師は話を締めくくった。
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