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3章 怪異にまつわる雑談・雑考
52「受け取り方」
しおりを挟む・立ち入り禁止の部屋について
――――――――――――――――――――――――
お寺で修行している知り合いの話。
怪談の定番に、音楽室にかけてあるバッハや
ベートーヴェンの肖像画の表情が変わるとか、
または絵だったり遺影が変化する、という
ものがある。
「一昔前、斬首された罪人の絵で……
閉じてあった目が見開いた、という話題が
ありましたけど」
実際にそんな事があり得るのか、また―――
そういう念が宿るのか、などと同僚たちと
意見を交わしていたところ、
「投影、というのもあるかも知れんな」
そう言いながら話に入ってきた師匠は、
心理学について語り始めた。
「自分がそう思っているのだから、相手も
そう認識しているはずだと……
反映というか思い込みがある」
ある檀家で、嫁姑の仲が悪かった家があったが、
そこの姑さんが死ぬと、嫁がある晩から、
その姑の遺影に向かって謝り続けているという
事があったらしい。
「まあ、罪悪感から遺影がどうにか見えたん
だろうけどな。
実際、そういうのを利用したマスコットもある。
無表情なんだが、悲しい時・嬉しい時で―――
その表情をその時の感情で受け止めるんだ」
だからその嫁さんも、姑さんに対して何か
悪い事をしたという自覚があったから、
謝っていたんだろう、との事だった。
皆がうなずいていると師は続けて、
「ただなあ。
その遺影、普通のサイズの写真だったんだ。
それも結構高い鴨居に付けられていたから、
よく見えたなあと思って、印象に残ってた」
それを聞いて、全員が微妙な表情になったという。
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